山梨学院パブリシティセンター
ドラフト会議で巨人入団へ
〜田中貴也主将がジャイアンツから育成ドラフト指名〜
〜昨年の高梨投手に続き山学大バッテリー揃ってプロ〜

プロ野球のドラフト会議が10月23日、東京都内のホテルで行われ山梨学院大学野球部主将の田中貴也(たなか たかや)捕手が読売巨人軍から育成ドラフト3位で指名された。昨年の高梨裕稔投手(日本ハム・ドラフト4位指名)に続き山梨学院大学野球部から2年連続で直接プロ野球界に選手を送り込むことになった。朗報が届いたのは午後8時過ぎ、急遽、山梨学院広報スタジオで記者会見が行われ、集まったマスコミ各社に対し田中貴也選手は「どんな形でもプロの世界に入れるならと思っていたので、すごく嬉しいです。何度も壁にぶつかると思いますが、それを乗り越えて活躍する選手になりたい」と胸の思いを語った。ブレザー姿で駆けつけた野球部員たちに大学キャンパス入り口の蒼穹の門の前で胴上げと肩車で祝福され、球友と喜びを分かち合いプロ球界での活躍を誓った。


田中貴也選手は、身長178cm、体重80s、右投げ左打ちの強肩捕手。京都府南丹市出身だが、2006年夏の甲子園を湧かせた日本最南端の高校八重山商工に憧れ高校時代は石垣島で過ごす。元巨人の高橋一三前監督と伊藤彰現監督が石垣島に渡りスカウト、山学大では1年春から正捕手として高梨裕稔投手らを好リードで支えチームの7季連続Aクラスに貢献、今年は主将として春のリーグ戦で関甲新リーグ初優勝を達成、打率394でベストナイン獲得(秋季リーグでも獲得)、初出場した大学選手権では福井工大に2-3で惜敗したが、自身は全4打席出塁(2安打2四球)と全国大会でアピールした。捕ってから投げるまでが速く、二塁到達タイム2秒前後を計測、攻守にバランスの取れた好捕手。記者会見での田中貴也選手は「どんな形でもプロの世界に入れるならと思っていたので、すごく嬉しいです。高橋一三前監督と伊藤彰監督が石垣島まで来てくれて山学大に入りました。高橋前監督の縁もあって巨人が声をかけてくれたのだとも思います。自分一人ではこんなところにはこれなかった、支えてくれた周りの方々に感謝しています。プロは厳しい世界だと覚悟しています。何度も壁にぶつかると思いますが、それを乗り越えて活躍する選手になりたい」と恩師への思いと抱負を述べた。同席した伊藤彰監督は「田中はキャッチャーとして、捕ってからの速さ、スローイングの良さがが一番だと思います。これに磨きをかけながら、バッティングや体の強さをさらに磨いて、プロの世界で勝負して行ってもらいたい」と期待をこめて祝福した。4年間一緒にプレーしてきた同級生の中村圭輔選手は「田中は負けず嫌いです。自分は出身の熊本の社会人チームに入ることが決まりました。田中に負けないように社会人チームでプロを目指します」ともう一人の好選手も心を熱く燃やしている。

山学大野球部からプロ野球選手になったのは、社会人チームを経て育成枠で巨人と楽天に入団した川口寛人・川口隼人双子兄弟と、独立リーグ新潟アルビレックスを経て巨人に育成枠で入団した雨宮敬投手、それに昨年初めての現役入団として日本ハムにドラフト4位で入団した高梨裕稔投手に次ぐ5人目となる。山梨学院からの12球団入りは、山学高から専修大を経て巨人に育成枠で入団し新人王を獲得した松本哲也選手や山学高からダイエーホークス(現ソフトバンク)に入団した明石健志選手らに次ぐ13人目となる。

文(M.T)カメラ(平川大雪)2014.10.23
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