平成26年度「第64回関東大学女子バスケットボールリーグ戦」は10月25日、埼玉県戸田市スポーツセンターで1部−2部などの入れ替え戦が行われた。今年の山学大チームは、5月の関東大学バスケットボール選手権で1部の強豪チームを次々に下し、前例のない大会史上初の2部校優勝を勝ち取ったほか、4日前には山梨県代表として出場した長崎国体で準優勝するなど、山学史上最強のチームだったのだが、思わぬ落とし穴があった。入れ替え戦の雰囲気に呑まれたのか動きが硬く、体の切れが悪かった。1部最下位の順天堂大に対しミスを連発、常に追う展開で一度もリード出来ないまま65−69で敗退した。創部7年目での初の1部昇格は果たせなかった。
平成26年度関東大学女子バスケットボールリーグ戦1部2部入れ替え戦
≪山梨学院大vs順天堂大≫(10/25)於戸田市スポーツセンター
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1P 14−15
2P 17−26
3P 15− 9
4P 19−19
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69 順天堂大 ○ |
試合のほとんどの時間は、11番G野田桃香(4年 静岡・飛龍)、10番F木工理恵(4年 福井・足羽)、14番C木村有沙(4年 宮城・明成)、5番C菅原絵梨奈(3年 愛知・桜花学園)7番F高木佑佳(2年 福岡・東筑紫)のスターティングメンバー5人で戦った。いつもの5人の動きではなかった。あと一勝で念願の1部昇格という思いからか、入れ替え戦の雰囲気に呑まれたのか、動きが硬かった、体の切れが悪かった。序盤からパスミス、シュートミスを連発、前半を31-41の10点ビハインドで折り返した。3Pにようやく立ち直り、自分たちのペースをつかみかけたのだが、ここでもパスミスからバタバタして流れを呼び込めなかった。4Pの立ち上がりに連続得点を許し、3点差に迫るのが精一杯で最後は順天堂大に時間をうまく使われ逃げ切られた。
試合後、梅嵜英毅監督は「これだけミスが一杯出ては勝てない。追いついて行くのが精一杯の状況になり、2点差にすべきところで逆にミスから突き放された。第4ピリオドの立ち上がりが悪すぎた。国体のあと上がってこなかったというのもあるけど、実力といえば実力」と悔しさを滲ませた。伊藤唯主将は「4年間この日のためにやってきたのに、目標を果たせなかった。国体が終わってから(移動時間もあり中2日で臨んだ)の練習の雰囲気が余り良くなくて、悪い流れを払拭できないまま試合に臨んでしまった」と悔し涙を流した。
試合会場には、カレッジスポーツ観戦ツアーで駆けつけた一般学生と卒業した1期生・2期生が福岡、岡山などの遠路からも大勢つめかけ、大声援を送り続けたが願いはかなわなかった。愛知から駆けつけた1期生の村田優さんは「期待されてたから硬かった、プレッシャーがあった、良く頑張ってくれた」と涙がとまらない後輩たちを慰めていた。山学大女子は、2部優勝したことで出場権を得た11月のインカレで、この悔しさを晴らす、この涙を糧にしてリベンジする。
文(M.T)カメラ(平川大雪)2014.10.25
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