「平成26年度全日本学生柔道体重別団体優勝大会」は、10月25・26日の2日間開催で、兵庫県尼崎市ベイコム総合体育館で開幕した。北海道から九州まで9地区の予選を勝ち抜いた男子53大学、女子19大学代表約1000名の精鋭が開会式で一堂に会した。初めに全日本学生柔道連盟・佐藤宣践会長が「どんなに熱く戦っても、礼節を失ったものは柔道ではありません。礼節を失わないようにしていただきたい」と挨拶。続いて昨年度優勝校の筑波大・宇都宮光樹主将と女子優勝校の環太平洋大・濱砂香澄主将が「柔道精神にのっとり、日頃鍛錬してきた心技体を充分に発揮し正々堂々と戦う」と選手宣誓を行い、決戦の幕が上がった。初日の25日は、男子は2回戦までのベスト16、女子は3回戦、準々決勝までが行われた。昨年度準決勝で敗れた山学大女子は、初戦の2回戦で道都大をオール一本勝ち、3回戦で国士館大を下し、順当に準決勝に進出した。一方、男子は1回戦の東日本国際大を5勝1敗1分けで制し、2回戦では昨年負けている日体大に3勝1敗3引き分けで勝利し、雪辱を晴らしベスト16に駒を進めた。
この大会は、男女とも1チーム7人制、各階級の代表7人で大学日本一を競う大学対抗団体選。男子は16回、女子は6回となる。女子の1日目の配列は、先鋒70kg超級、次鋒78kg級、五将48kg級、中堅57kg級、三将52kg級、副将63kg級、大将78kg超級となった。昨年は環太平洋大に完敗し、決勝に進めなかった。今だ、この大会での優勝がない山学大女子は、今年こそはと、6度目の決戦の地、尼崎に乗り込んだ。初戦の2回戦で北海道代表の道都大をオール一本勝ち、3回戦で韓国仁川アジア競技大会優勝、山本杏選手を擁する国士館大を4勝1敗2分けで下し、順当に準決勝に進出した。
女子2回戦≪山学大VS道都大≫
|
先鋒
70級 |
次鋒
78級 |
五将
48級 |
中堅
57級 |
三将
52級
|
副将
63級 |
大将
78級 |
山学大 |
長内 |
西田 |
山崎 |
鶴岡 |
塚田 |
佐野 |
井上 |
|
○
一本 |
○
一本 |
○
一本 |
○
一本 |
○
一本 |
○
一本 |
○
一本 |
道都大 |
石原 |
綿貫 |
齋藤美 |
植村 |
城之内 |
田口 |
佐々木 |
山学大(7勝0敗)勝利
女子準々決勝≪山学大VS国士舘大≫
|
先鋒
70級 |
次鋒
78級 |
五将
48級 |
中堅
57級 |
三将
52級 |
副将
63級 |
大将
78級 |
山学大 |
長内 |
西田 |
増田 |
鶴岡 |
塚田 |
佐野 |
井上 |
|
○
一本 |
○
一本 |
○
一本
|
引き
分け |
○
技あり |
●
有効 |
引き
分け |
国士舘大 |
小川 |
小向 |
橘薗 |
山本 |
岡本 |
柳楽 |
畑村 |
山学大(4勝1敗2分け)勝利
一方、男子の1日目の男子の配列は、先鋒90s級、次鋒66s級、五将60s級、中堅100s超級、三将100s級、副将73s級、大将81s級となった。
初戦の東北代表の東日本国際大戦を危なげなく、勝ち星の5勝をすべて一本勝ちとし、2回戦の日体大戦に向け弾みをつけた。
男子1回戦≪山学大VS東日本国際大≫
|
先鋒
90級 |
次鋒
66級 |
五将
60級 |
中堅
100超 |
三将
100級 |
副将
73級 |
大将
81級 |
山学大 |
大町 |
鳥居 |
佐藤 |
藤井 |
飯田 |
宮山 |
中田 |
|
○
一本 |
引き
分け |
●
技あり
|
○
一本 |
○
一本 |
○
一本 |
○
一本 |
東日本国際大 |
山田 |
齋藤 |
丸山 |
佐藤 |
絹張 |
八木 |
村井 |
山学大(5勝1敗1分け)勝利
2回戦は昨年同様、日体大戦となり昨年の大会では2勝3敗2分けの接戦で敗退し、今年は雪辱に燃えていた。最後の大将まで2勝1敗3分け、ここで敗れると分からない状況で大将の中田が終盤相手の猛攻をしのぎ、有効を奪い昨年の貸しを返し、ベスト16に進出した。
男子2回戦≪山学大VS日体大≫
|
先鋒
90級 |
次鋒
66級 |
五将
60級 |
中堅
100超 |
三将
100級 |
副将
73級 |
大将
81級 |
山学大 |
大町 |
鳥居 |
小林 |
鈴木 |
飯田 |
宮山 |
中田 |
|
引き
分け |
○
一本 |
●
技あり
|
引き
分け |
○
有効 |
引き
分け |
○
有効 |
日体大 |
大堀 |
佐々木 |
河野 |
大和田 |
五味 |
豊田 |
渕原 |
山学大(3勝1敗3分け)勝利
大会2日目(最終日)の26日は、男子は3回戦から決勝、女子は準決勝から決勝までが行われる。山学女子は、東海大学と決勝進出をかけて対戦する。
文(K.F) カメラ(今村佳正)
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