山梨学院パブリシティセンター
全日本学生柔道体重別団体優勝大会 最終日
〜山学大女子決勝で帝京大を圧倒!悲願の初優勝なる〜
〜男子はベスト8に、しかし課題の残る試合〜

「平成26年度全日本学生柔道体重別団体優勝大会」は10月26日、兵庫県尼崎市ベイコム総合体育館で最終日の戦いが行われた。この大会は、男女ともに1チーム7人制、各階級のチーム代表で大学日本一を競う大学対抗戦。男子は第16回、女子は第6回となる。山学大男子は1日目の2回戦で昨年敗れた日体大と対戦。3勝1敗3分けで勝利し、2日目の3回戦は、帝京科学大と対戦。5勝2敗で勝利し、ベスト8に進んだ。しかし、4回戦、国士舘大学には1勝5敗1分けの完敗、準決勝を逃した。課題の多い敗退だった。山学大女子は昨日の初戦2回戦で道都大、3回戦で国士舘大を下し、順当に準決勝に進出した。昨年優勝した環太平洋大学は2回戦で姿を消し優勝候補の一角が崩れた。山学大女子は、この日の準決勝に昨年度準優勝の東海大と決勝をかけた戦いになったが、ふたを開けてみると6勝0敗1分けの完勝。山学大女子の強さが際立つ内容だった。決勝戦に上ってきたのは、やはり優勝候補の一角と目されていた帝京大だったが、山学大女子は部員全員が一丸となり、目標に取り組んだ結果、6年目に花開き初優勝につながった。男子の優勝校は東海大が2年ぶり8度目の優勝を飾った。


大会2日目の配列は、1日目終了後女子ベスト4校、男子ベスト16校代表者立会いのもと抽選で決められた。午前中から始まった男子の配列は、先鋒66s級、次鋒100s級、五将81s級、中堅73s級、三将100s超級、副将90s級、大将60s級になった。昨日、ベスト16に進出した山学大男子は、3回戦に帝京科学大と対戦した。先鋒の鳥居天翔(2年 東海大相模)は、痛めている肩をさかんに気にして普段の鋭い動きがみられず精彩を欠き、相手に有効を許す展開になった。その後、各選手が持ち味を出し優勢に試合を進め、この試合山学大が5勝2敗で勝利した。これでベスト8に進出した。

3回戦≪山梨学院大VS帝京科学大≫

  先鋒
66級
次鋒
100級
五将
81級
中堅
73級

三将
100級

副将
90級
大将
60級
山学大 鳥居 飯田 白石 宮山 鈴木 中町 小林
 
有効

一本

有効

一本

技あり

一本

一本
帝京科学大 徳田 松尾 藤本 斉藤 高木 中村 藤賀

山梨学院大(5勝2敗)勝利

準決勝に挑む4回戦の対戦相手は、この大会に過去3度の優勝経験のある古豪国士舘大。山学大は、順当に勝ち上がって来ただけに、十分に期待される展開と予想されたが、五将の中田大貴(2年 東海大仰星)が技ありで1勝するのがやっとで惨敗した。

準々決勝≪山学大VS国士舘大≫

  先鋒
66級
次鋒
100級
五将
81級
中堅
73級

三将
100級

副将
90級
大将
60級
山学大 畑中 飯田 中田 白座 鈴木 三浦 小林
 
一本

技あり

技あり

一本

一本
引き
分け

一本
国士舘大 藤阪 小川 江畑 三浦 浅沼 横田 大島

山学大(1勝5敗1分け)敗退

試合後、西田孝宏総監督は「これだけ大差をつけられてしまうと。敗因は、一番は自助努力が足りないのと、けが人の多さです。万全のオーダーが組めなかったのは私の責任」と肩を落とした。鈴木誉広主将(4年 弘前実業)は「実力の差です。ベスト4を狙っていたんですが、自分も何もできなかった」と力なく話した。

一方、女子の配列は、先鋒78kg超級、次鋒70kg級、五将57s級、中堅48kg級、三将78s級、副将63kg級、大将63s級となった。
昨年、準優勝の東海大に対して山学大女子は、先鋒の井上愛美主将(4年 新田)が貫録の一本勝ちを収めると、次鋒の長内香月(2年 高岡龍谷)、五将の月野珠里(1年 大成)が手堅く試合を進め、次の中堅から大将まで負けなしで、終わってみれば6勝0敗1分けで完勝した。

女子準決勝≪山学大VS東海大≫

  先鋒
78級
次鋒
70級
五将
57級
中堅
48級

三将
78級

副将
63級
大将
52級
山学大 井上 長内 月野 山崎 西田 佐野 塚田
 
一本

有効
引き
分け

一本

一本

技あり

有効
東海大 小嶋 結城 岩田 安達 西田 金子 本野

山学大(6勝0敗1分け)勝利

順当に準決勝を乗り越えた山学大女子は、決勝戦に帝京大を対した。決勝戦とあって、動きの硬い先鋒の井上愛美主将、次鋒の長内香月は引き分けに終わったが、五将の月野珠里が残り40秒で一本勝ちを収めると、勢いに乗った中堅の48kg級山崎珠美(3年 三浦学苑)、三将の78s級西田香穂(3年 甲府工業)、副将の52s級佐野賀世子(3年 高岡龍谷)の4人連続一本勝ちで帝京大を圧倒。この団体戦だけが取れなかった初賜杯を6年かけて獲得した。

決勝戦≪山学大VS帝京大≫

  先鋒
78級
次鋒
70級
五将
57級
中堅
48級

三将
78級

副将
63級
大将
52級
山学大 井上 長内 月野 山崎 西田 佐野 塚田
  引き
分け
引き
分け

一本

一本

一本

一本
引き
分け
帝京大 月波 佐俣 安田 渡名喜 赤嶺 高森 志々目

山学大(4勝0敗3分け)勝利

山部伸敏監督は「今のチームにはポイントゲッターがいないので全員で勝ちに行こうと。これまで優勝したことがないので、とにかく集中して自分たちの試合を、自分たちの柔道を出し切る、やりきることだけ言って試合に臨んだ」と話した。主将の井上愛美選手は「決勝では私が取れなくて、仕事はできていなかったですが、後輩たちがみんなで頑張ってくれ、まとまってくれたいいチームで最高の勝利です」と喜びをかみしめた。西田孝宏総監督は「今日の女子は強かった安定感もあり、チームワークも良くて全体の力で勝った。団体の2冠を取って名実ともに日本一なったと思う」と喜んだ。競技がすべて終わり、閉会式が執り行われ女子の山梨学院大と男子の東海大の優勝校に優勝旗が授与された。また、優秀選手も発表され山梨学院大からは、78s級の西田香穂選手と48kg級の山崎珠美選手が選ばれ、トロフィーと表彰状が授与された。
西田香穂選手「うれしいです。チームの役に立てて本当に良かったです。不安だったけど応援してくれる人たちのためにも試合に出せてもらったら絶対に勝つと思ってました」と。山崎珠美選手は「優秀賞は、私の力で取れたのではなく、学院のみんながいたから取れた、みんながついていてくれたから安心して試合で思い切りできることができました」と二人は感謝を述べた。閉会式後には記念写真を撮り、初優勝の喜びを部員全員で爆発させた。

文(K.F) カメラ(今村佳正)
アルバム男子帝京科学大戦アルバム男子国士舘大戦アルバム女子東海大戦アルバム女子帝京大戦アルバム閉会式

Copyright (C) 2014 YGUPC. All Rights Reserved.