山梨学院パブリシティセンター
競泳ワールドカップ兼短水路選手権
〜江原騎士400m自己ベスト7位(日本人2位)〜
〜竹迫麻澄100m背泳ベスト8位(日本人3位)〜

「FINAワールドカップ2014東京兼短水路日本選手権」(25mプール)が10月28・29の両日、東京辰巳国際水泳場で開催された。ロンドン五輪や世界選手権のメダリストなど世界トップレベルの海外選手と、日本トップレベルの選手が一同に会し、短水路日本選手権を兼ねて行われた。山梨学院からは男子3人、女子8人が出場した。1日目の男子400m自由形で江原騎士が自己ベストを樹立し7位(日本人選手だけで競う日本選手権は2位)、2日目の200mでも7位(日本選手権3位)に入った。女子背泳ぎの竹迫麻澄は2日目の100mで自己ベストを更新し8位(日本選手権3位)を獲得。女子800m自由形の松浦由佳も7位(日本選手権4位)と健闘した。


≪男子400m・200m自由形 江原騎士≫

江原騎士(3年 山学高)は、前半から思い切って飛ばして行き、後半粘り切る先行逃げ切り型のレースをする。1日目の400mでは午前中の予選は終始トップを維持し予選1位で通過、午後7時過ぎからの決勝レースはセンターコースの4コースで泳いだ。周りの海外選手は190cm以上の長身選手ばかり、自己ベストの3分42秒97で泳いだが、長身外国選手の壁は厚く7位(日本選手権は小堀勇氣(日大)に次ぐ2位)となった。2日目の200mは予選6位で通過し決勝では7位でゴールした(日本選手権は萩野公介(東洋大)、小堀勇氣に次ぐ3位)。江原騎士選手は「200mは去年のベストタイムを越すつもりでした(越えていれば5位で日本人2位だった)。今年1年間はすべて悔しいレースばかりで全然だめでした。心に隙間があったから満足いく結果につながらなかったのだと思います。来シーズンは納得の行く笑顔で終われるレースをしたい」と巻き返しを誓った。

≪女子50m・100m背泳ぎ 竹迫麻澄≫

竹迫麻澄(3年 愛知・中京大中京)は3年になって急成長している。2月の短水路で初の3位表彰台を獲得して以降ずっと好成績を維持しており、まったくの無名選手から今や日本トップレベルに名を連ねる選手に飛躍した。1日目の50mは27秒57で10位(日本選手権5位)だったが、2日目の100mでは予選・決勝とも自己ベストを更新(58秒33)し8位(日本選手権3位)に入った。竹迫麻澄選手は「外国人選手の大きな体とレース前のリラックスした雰囲気に日本人とは全然違うなと感じましたし色々収穫するものがありました。今シーズンは、スピードだけでなく持久力もついてきたなと感じていて自信を持つことができました。このまま来シーズンに向けて頑張って行きたい」と成長した1年を振り返った。

≪女子800m・400m自由形 松浦由佳≫

松浦由佳(2年 福井・北陸)も今シーズンに飛躍した選手。先行逃げ切り型の江原とは逆に、前半を抑えて後半にスピードを上げて行く追い上げ型のレース運びをする。1日目の800m自由形は8分31秒15で泳ぎ7位(日本選手権4位)、2日目の400m自由形は4分09秒75で日本選手権5位と健闘した。松浦由佳選手は「800mは自分のレースが出来ませんでした、気持ちと体が合っていなかったかな。400mに関しては、去年は出れる資格もありませんでした。決勝の100〜200ではギアチェンジしてチャレンジしてみました。自分でも成長していると思うので、来シーズンは、どんな状況でも力を出せる心と体を作って行きたい」と更なる成長を期している。

そして、この大会で3年の男子選手が彗星の如くきらめきを放った。男子200m背泳ぎに出場した平澤一洋(3年 埼玉・武南)は、高校時代にはインターハイには出場も出来なかった選手だったが、山学大に進学して黙々と努力、苦手だったスタートとターン直後のバサロキックを3年目に克服、自己ベストを大幅に更新させ日本選手権7位の選手に飛躍した。平澤一洋選手は「中学時代も高校時代も全国大会には出たことがなく、1年のインカレが初の全国でした。今年になってようやくバサロがしっかり打てるようになり苦手だった水中が得意に変わりました。今日はベストを2秒近く短縮させることができたので自信になります。まだまだですが、これから長水路もタイムを上げて行きたい」と逞しい胸を膨らませている。

この他の選手は、女子200m背泳ぎ山下安輝(3年 山口・豊浦)日本選手権6位、女子50m背泳ぎ酒井志穂(カレッジスポーツセンター研究員)日本選手権2位。女子100m平泳ぎ鈴木聡美(カレッジスポーツセンター研究員) 日本選手権6位などとなった。短水路選手権は例年だと2月開催だが、今回は国際大会を兼ねて異例の10月開催となった。いわばオフシーズンでの実施で、コンディション作りが難しい中で山梨学院勢はそれぞれ健闘した。

文(M,T)カメラ(平川大雪)2014,10,29
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