「男子第65回・女子第26回全国高校駅伝山梨県予選兼関東高校駅伝県予選」が11月1日、西湖畔周回コースで男子は7区間(42,195キロ)、女子は5区間(21,0975キロ)で競われた。男子は、山梨学院高が2位に4分30秒の大差をつけて2時間11分31秒で4年連続14回目の優勝、2位韮崎高、3位農林高となった。女子も山梨学院高が2位に男子と同タイムの4分30秒差をつけて1時間10分15秒で6年連続14回目の優勝を獲得、女子も2位韮崎高、3位農林高となった。しかも、区間賞は山梨学院が男女ともに全区間獲得という圧勝、女子2区の高橋真以と3区の榑林万由子は区間新の激走だった。今年の全国高校駅伝は12月21日に京都市で開催される。山梨学院は昨 年男子が全国制覇、女子が6位という史上最高成績を上げた。男女ともに14回目の出場となる今年は、女子が全国制覇、男子が上位を目標に、今年も揃って師走の都大路を疾走する。
春から夏に足を鍛え、心を磨いた若い力が、母校と自分たちの誇りをかけてタスキをつなぐ秋の高校駅伝 、今年の県予選は紅葉が秋雨に濡れる中での戦いとなった。参加チームは男子20チーム、女子15チーム、全国大会の切符は1枚、関東大会の切符は6枚、男子は午前10時30分、女子は10分後の10時40分に西湖レストハウス前をスタートした。
全国高校駅伝県予選 男子優勝 山梨学院高 タイム 2時間11分31秒
区間 |
ランナー |
区間タイム |
区間 |
合計時間 |
総合順位 |
1区 |
飯島圭吾(1年) |
31,23 |
1位 |
31,23 |
1位 |
2区 |
太田裕也(2年) |
08,53 |
1位 |
40,16 |
1位 |
3区 |
湯澤亮太(2年) |
25,40 |
1位 |
1:05,56 |
1位 |
4区 |
山口純平(3年) |
25,02 |
1位 |
1:30,58 |
1位 |
5区 |
川本真太郎(2年) |
09,13 |
1位 |
1:40,11 |
1位 |
6区 |
関川大悟(2年) |
15,11 |
1位 |
1:55,22 |
1位 |
7区 |
花田幹太(2年) |
16,09 |
1位 |
2:11,31 |
1位 |
男子は、昨年の全国制覇メンバー小林雄斗(2年)が故障、熊谷尭之(2年)が不調で主力の2人を欠くレースとなったが、1区に抜擢された小柄な1年生飯島圭吾が果敢に飛び出し、2位韮崎に22秒差をつけて流れを作った。あとの6人がその差を徐々に徐々に、更に更に広げ、最後は4分30秒の大差をつけて4連覇した。初采配だった二反田眞示監督は「正直、ホッとしたというのが率直な感想です。日本海の駅伝でいい駅伝が出来たので、ある程度の自信を得て臨みました。選手はプレッシャーの中、大きな崩れもなく良く走ってくれたと思います。これから課題を修正しながら関東、全国に向けてチームを底上げしたい」と振り返った。1区を走った飯島圭吾選手は「最初は集団の中にいて、ラスト4キロになってから出ると組み立てた通りのレースができたので、タイムはともかく、良かったと思います。中学時代は硬式野球をやっていました、陸上を本格的に始めたのは中3の夏からで、二反田先生に声をかけて頂き、全国で上位争いをするチームの一員になりたいと思い、埼玉から山梨に来ました」と語った。山口純平主将は「1区でいい流れが作れて、そのままつなげることができたのでいいレースが出来たと思います。去年の先輩たちのような力はないですけれど、全国までにしっかり力をつけて、上の舞台でしっかり戦いたい」、主将はチームの飛躍を期している。
全国高校駅伝県予選 女子優勝 山梨学院高 タイム 1時間10分15秒
区間 |
ランナー |
区間タイム |
区間 |
合計時間 |
総合順位 |
1区 |
島田美穂(2年) |
19,52 |
1位 |
19,52 |
1位 |
2区 |
高橋真以(3年) |
13,27 |
1位 |
33,19 |
1位 |
3区 |
榑林万由子(3年) |
9,40 |
1位 |
42,59 |
1位 |
4区 |
木村美久(2年) |
10,15 |
1位 |
53,14 |
1位 |
5区 |
早川可奈子(2年) |
17,01 |
1位 |
1:10,15 |
1位 |
女子は、先週の長崎国体少年女子3000mで8位入賞したエースで主将の齋藤暁が国体で足を痛めたため大事を取り欠場したが、1区に起用された2000m障害日本記録保持者の島田美穂が、韮崎のエース保坂野恋花に1分12秒の大差をつけ、2区の高橋真以と3区の榑林万由子が区間新の激走、終わって見たら2位韮崎に男子と全く同じタイムの4分30秒の大差をつけての6連覇となった。萩倉史郎監督は「エースを欠いての戦いとなりましたが、今年は選手層が厚いものですから安心して臨めました。関東大会は選手をほとんど入れ替えて臨みます、今年は関東の優勝は狙って行きません。都大路の方に完全に調整して入る形にします」と完勝レースを振り返った。2区区間賞の高橋真以選手は「この区間は1年の時から3年連続、走り馴れているので、最初からタイムを追って自分自身を追い込んで走りました。ここも関東も通過点、自分たちが目標にしているのは、全国の舞台で自分たちの力を発揮して結果を残すことだと思うので、それに向かって気持ちをぶらさずにみんなで頑張って行きたい」と語った。齋藤暁主将は「ケガをしてチームに迷惑をかけてしまいましたが、仲間を信頼して頑張ってもらいたいと見守っていました。しっかりケアをして、全国では自分と自分たちみんなの力をすべて発揮して去年の記録を塗り替えられるようにしたい」と決意を述べた。
総合成績上位6校(関東大会出場校)
男子優勝 山梨学院(2:11.31)、2位(韮崎(2:15.58)、3位 農林(2:18.15)、4位 甲府工、5位 巨摩、6位 甲府南、
女子優勝 山梨学院(1:10.15)、2位 韮崎(1:14.45)、3位 農林(1:20.24)、4位 桂、5位 富士北陵、6位 身延、(富士北陵・身延は関東初出場)
関東大会は今月22日(土)に栃木県佐野市運動公園周回コースで行われる。そして、師走の京都・都大路を駆け抜ける全国大会は、今年は12月21日(日)に繰り広げられる。
文(M.I)カメラ(小池裕太・今村佳正・相田友也)
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