第93回全国高校サッカー選手権大会山梨県大会は11月1日、甲府・小瀬スポーツ公園山梨中銀スタジアムで準決勝2試合が行われた。3年ぶりの優勝を目指す山梨学院高は7年ぶりに準決勝に進出した甲府商業高と第1試合で対戦。山学は、序盤からハイプレッシャーで攻撃を仕掛け試合を進めていく。前半15分、右サイドからFW宇佐美佑樹がゴール前にクロスを入れ、FW原拓人が頭で合わせ先制。その後も、気持ちの入ったプレーで甲商陣内に攻め入るもゴールを割れず1対0で前半を折り返す。後半10分には甲商ゴール前での反則からPKをMF小川雄大が落ち着いて決め2対0に。一方、甲商イレブンも守備から着実に攻撃のチャンスを作っていく。後半18分、山学は甲商のカウンター攻撃から失点を許してしまう。後半37分、山学はMF多田倫浩からのパスをゴール前で受けたMF伊藤大祐が個人技から3点目を追加。これにより山学は3対1で甲商を退け、来週8日に山梨中銀スタジアムで行われる決勝戦へ駒を進めた。
山梨学院高は初戦の3回戦を甲府城西高と対戦し、FW小川雄大(3年)のハットトリックなどで9対0と圧勝。続く準々決勝では、笛吹高と対戦し、8対1と勝利し準決勝に駒を進めた。対する甲府商業は準々決勝でPK戦(4対2)の末、北杜高を破り、7年ぶりの準決勝進出。山学の応援スタンドには、ユニホーム型のビックフラッグが掲げられ、スタンドからは選手たちに熱い声援が送られた。
≪準決勝 山梨学院高vs甲{商業高≫(11/1) 於:山梨中銀スタジアム
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1 甲府商業高 ● |
得点 【山学】原、小川、伊藤 【甲商】橘田 |
試合開始時点の天候は雨。山学は序盤からハイプレッシャーで攻撃を仕掛け試合を進めていく。前半15分、右サイドからFW宇佐美佑樹(3年)がゴール前に高いクロスを入れ、甲商守備陣から頭一つ分抜けていたFW原拓人(3年)のヘディングシュートで先制。その後も、アグレッシブな気持ちの入ったプレーで甲商陣内に攻め入るもゴールを割れず1対0で前半を折り返す。後半10分には甲商ゴール前での反則からPKのチャンスを得ると、これをMF小川が落ち着いて決め2対0に。一方、甲商イレブンも素早いプレスなどで山学のパスをカットし、守備から着実に攻撃のチャンスを作っていく。後半18分、山学はカウンターで右サイドを突破され、ゴール前にクロスが入れられ1点を失点。山学イレブンは気持ちを入れ替え、もう一度攻撃を組み立てる。後半37分、途中出場のMF多田倫浩(3年)からのパスをゴール前で受けた同じく途中出場のMF伊藤大祐(3年)が甲商守備陣に囲まれながらも、個人技でかわして3点目を追加。山学は最後まで攻撃を仕掛けたものの、相手を切り崩すことができずに3対1で試合終了。山学は甲商を退け、2年ぶりの決勝戦に駒を進めた。
試合後、山中登志郎主将は「雨の中だったので、難しい場面もあったが、先制点を取れたのは良かった。試合が落ち着かない展開が続いて、その中で、3点目がなかなか取れなかったので、あの失点につながってしまった。あの失点は自分たちの弱さで、ワンプレーで流れが変わってしまうのを思い知ったので、次の決勝に活かしていきたい。決勝は、どんな形でも良いので勝って全国に行って夏の借りを返したいです」と語った。吉永一明監督は「予定通りの部分はあります。笛吹戦で走りきれていない部分があったので、強いプレー、強い動きを確認するために、今週はフィジカル的に上げてきた部分がありましたので、色々な条件が重なって上手くいかない部分もありました。軽率なプレーもありましたので、そういう部分はもう一度トレーニングして修正します。取られたら奪い返す、攻から守をポイントにしていて、その部分をしっかりしないと攻撃が大味になってしまうので意識はさせました」と試合を振り返った。この日、先制点を決めた原拓人選手は「クロスからのヘッドは練習していたので、(クロスが)来たのでいきました。真ん中で収めて、サイドに散らして、もう一度自分が中に入ってヘディングで決める練習をずっとやってきました。決勝でも自分が点を取って全国に行きたいです」と語った。
この日の第2試合では、帝京第三高が日本航空高に延長の末、2対1で勝利。全国高校サッカー選手権山梨県大会決勝は、来週8日に山梨中銀スタジアムを会場に山梨学院対帝京第三で12時05分キックオフで行われる。全国の舞台まであと1勝。山学イレブンは 全部員の思い、全校生徒の思いを胸に厳しい戦いに挑む。
文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)2014.11.1
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