山梨学院パブリシティセンター
全国高校サッカー選手権山梨県大会 決勝
〜山梨学院が帝京第三を1対0で下し優勝〜
〜山学3年ぶり4回目、“選手権”の舞台へ〜

第93回全国高校サッカー選手権大会山梨県大会は11月8日、甲府・小瀬スポーツ公園山梨中銀スタジアムで決勝戦が行われた。決勝は3年ぶり4回目の全国出場を目指す第1シード山梨学院高と2年連続での全国出場を目指す第2シード帝京第三高の対戦。試合は序盤から両校譲らず一進一退の攻防。先制は山梨学院。前半13分、DF池田洋輔が左サイドからゴール前にクロスを上げ、FW原拓人が頭で合わせ、一度は帝三GKやDF陣に阻まれたものの、このこぼれ球を原が自らの左足でシュートしゴール。この後、追加点はなく1対0で前半を折り返す。後半9分、帝三のシュートを山学GK古屋俊樹がペナルティエリア外に飛び出し、体を張って阻止するも思わず手が出てしまいハンドの判定でレ ッドカード。GK古屋は退場処分となり、山学は、後半残り30分を10人で戦う。山学の選手たちは、度々苦しい場面が訪れるも勝ちたい気持ちを前面に出し、強い気持ちでボールを追いかける。最後まで一進一退の攻防が続き、山学は追加点を奪えなかったものの、貴重な原の得点を守り抜き、1対0で帝三に勝利。山学は、3年ぶり4回目の“選手権”切符を手にし、夏のIH県予選に続き県大会2冠を達成した。


山梨学院高は準々決勝を笛吹高に8対1、準決勝を甲府商業高に3対1で勝利し、2年ぶり5回目の決勝の舞台。対戦相手の帝京第三高とは、今シーズン、インターハイ予選決勝で対戦し、その時は、山学が帝三を1対0で退けIH切符を手にした。試合会場となった山梨中銀スタジアムのバックスタンドにはユニフォーム型のビッグフラッグ広げられ、1000人を超す山学の大応援団が試合前から選手たちに声援を送り、選手のモチベーションを鼓舞。12時5分、キックオフの笛が高らかにスタジアムに鳴り響いた。

≪決勝 山梨学院高vs帝京第三高≫(11/8)於 山梨中銀スタジアム

○ 山梨学院高 1

前半 1−0
後半 0−0

0 帝京第三高 ●
得点 原拓人

試合は序盤から両校譲らず一進一退の攻防が続く。前半13分、MF伊藤大祐(3年)がペナルティアークでボールを受けると、ゴールライン手前までドリブルで突破し、左サイドのDF池田洋輔(3年)にボールを戻す。池田はダイレクトでゴール前にクロスを上げ、FW原拓人(3年)が頭で合わせるも、帝三GKやDF陣に阻まれる。しかし、FW原はこのこぼれ球を自らの左足でシュートしゴール、1点を先制する。1対0で折り返した後半9分、帝三に縦にパスをつながれ、山学DF陣の裏を突破され、ペナルティエリア外からシュートを打たれる。これを山学守護神GK古屋俊樹(3年)がペナルティエリア外に飛び出し、体を張って阻止。しかし、思わず手が出てしまいハンドの判定となり、レッドカード。GK古屋は退場処分となり、山学は、MF多田倫浩(3年)に代え、GK瀬尾倖大(3年)を投入。後半残り30分を10人で戦う。山学の選手たちは、度々苦しい場面が訪れるもスタンドで応援する選手や生徒の思い、退場したGK古屋の思いを胸に、強い気持ちでボールを追いかける。アディショナルタイム5分、選手たちは、最後の最後まで全 力でプレーする。そしてついに、この時がくる。試合終了の笛がスタジアムに鳴り響くと、山学応援団の大歓声に包まれ、選手たちは体全体で喜びを爆発。一方、スタンドのサッカー部員やチアリーダー、吹奏楽部など応援した生徒たちも互いに喜びを分かち合った。ピッチ上の選手だけでなく、応援団も含めたチーム山梨学院が一体となり、1対0で帝京第三を下し、3年ぶり4回目の“選手権”切符を手にするとともに、夏のIH県予選に続き県大会2冠を達成した。

試合後、吉永一明監督は「10人になってから苦しい戦いになると思っていたので、最後まで選手が良く頑張ってくれた。色々なアクシデントを想定していて、守備を頑張れるチームでもあるので、彼らの持ち味は出せた。ここまで彼らが努力したことが結果となって出たので、ここをスタートラインに日本一への挑戦をしていきたい。全国では、一戦一戦山梨学院らしく戦い、一試合でも多く試合ができるよう頑張りたい」と語った。先制点をあげた原拓人選手は「自分の目の前にボールが転がったので、後は決めるだけだった。早いうちに点が入ったのは良かった。しかし、点を取ってから緩んだ部分があったので、ハーフタイムに引き締めようと話をした。自分の持ち味はヘディングなので、もっと磨いて全国でも通用するようにしたい」と述べた。山中登士郎主将は「正直ホッとして、2年間先輩たちの悔しい思いを見てきて、選手権にかける思いはどのチームより強かったと思う。どんな形でも全国に行きたかったので勝てて嬉しい。退場した俊樹の分までチームとして一体感を出して、全員で勝ち取った勝利だと思う。また、スタンドの応援もまるでホームのようで自分たちの力になり、スタンドの応援がなければ、勝てなかった部分もあると思うので、スタンドのみんなには感謝したい。夏の全国の悔しさは選手権でしか返せないと思い、ずっとやってきたので選手権が楽しみです。目標は日本一です」と語った。

サッカーのピッチに立てるのは11人。しかし、サッカーは11人だけでやるものではない。監督、コーチ、リザーブメンバー、スタンドで応援する選手、仲間、支えてくれる保護者・・・チーム、選手に関わる全ての人の思いを背負い、全員の気持ちが一体となりプレーに現れる。彼らの思いが結実した第93回全国高校サッカー選手権は12月30日、駒沢陸上競技場で開幕。今年は、聖地・国立競技場が改修工事に入り使用できないため、準決勝・決勝は埼玉スタジアム2002で行われる。青きイレブンが3年ぶりに選手権のピッチに帰ってくる。頑張れ、山梨学院イレブン!!

文(Y.Y)、カメラ(平川大雪、藤原 稔、Y.Y)2014.11.8
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