山梨学院パブリシティセンター
講道館杯全日本柔道選手権
〜78超級井上愛美準優勝、70kg級長内香月3位〜
〜柔道日本一を決める大会で山梨学院勢大いに健闘〜

講道館杯「平成26年度全日本柔道体重別選手権大会」が11月8・9の両日、千葉市・千葉ポートアリーナで開催された。高校から社会人まですべての年代のトップ選手が一堂に会し各階級の柔道日本一を競った。山梨学院大学からは男子9人、女子13人が関東の厚い壁を突破して出場した。このうち、女子78kg超級の主将井上愛美が強敵を次々に打ち倒し初の準優勝を獲得した。また、70kg級の2年長内香月が肩の手術を乗り越え、初の講道館杯3位の表彰台に上がった。卒業生では、浅見八瑠奈(コマツ)が復活優勝を遂げ、濱田尚里(自衛隊体育学校)が3位に入った。その他は表彰台を逃したが、体重別日本一を決める大会で山梨学院勢は大いに健闘した。


≪78s超級 井上愛美(いのうえ まなみ 4年 愛媛・新田)≫

井上愛美は1回戦から3回戦を順当に勝ち上り、準決勝の社会人稲森奈見(三井住友海上)戦は、背負い投げで有効を奪いそのまま押さえ込んで1本勝ちした。決勝の相手朝比奈沙羅(渋谷教育学園渋谷)は高校生ながら135sの巨漢、昨年の優勝者で世界ジュニア覇者、井上も110sあるのだが、体重差の圧力に押され指導3を取られ敗れた。井上愛美は最上級生になった今年はチームの主将として6月の優勝大会優勝、10月の体重別団体戦優勝に大黒柱として貢献した山学大「大学日本一」の立役者、最終学年で有終の美を飾る個人初の講道館杯準優勝を獲得した。井上愛美選手は「決勝に進めたのは嬉しいが、年下の朝比奈さんに敗れたのは悔しい。海外には朝比奈さんのような体の大きい選手も多くいるので、それを超えるのが課題だと思います。社会人(JR九州に内定)になるので社会人の柔道で課題を越えて行きたい」と卒業後の成長も誓った。

≪70s級 長内香月(おさない かづき 2年 神奈川・高岡龍谷)≫

長内香月は、インターハイ優勝、全日本ジュニア優勝の実績を持つが、大学入学前に以前から痛めていた肩を手術し試合に出られるようになったのは1年の後半からで力を発揮できるようになったのは2年になってから、9月の学生柔道体重別で3位に入り講道館杯の出場権を得た。1回戦で社会人の強敵大野陽子(コマツ)を延長ゴールデンスコアで有効を奪い倒した。2回戦は1本勝ち、3回戦で安松春香(ALSOK)に有効で敗れたが、敗者復活戦を勝ち上がり、3位決定戦で宇野友紀子(環太平洋大)を体落とし(有効)で勝利、初の講道館杯3位を獲得した。長内香月選手は「初戦の相手は去年3位の人で、自分の中では山場だと思って臨み、大野さんに勝てて波に乗れたと思います。準々決勝で負けた時は相手に合わせないでもっと攻めればよかったと後悔しました。3位決定戦の相手は、団体優勝大会で負けた相手だったので、負けた相手に勝てたのはプラスになることだと思います。やっとシニアの舞台に立てるようになったので、シニアの上を目指し、技術と体力をつけて行きたい」と飛躍を期している。

そのほかの山梨学院勢は、52kg級塚田紗矢(4年 国学院栃木)と57kg級の新星出口クリスタ(1年 松商学園)の2人が敗者復活戦で敗れ7位となった。57kg級益子楓彩奈(1年 藤枝順心)と60kg級小林玄(4年 大牟田)、78kg級西田香穂(3年 甲府工)が2回戦まで進んだ。活躍が期待された48kg級山崎珠美(3年 三浦学苑)、100kg級飯田健伍(3年 崇徳)、100超級鈴木誉広(4年 弘前実)は初戦敗退となった。OB・OGでは約10か月間休養していた浅見八瑠奈(コマツ)が講道館杯で復帰し復活優勝、78kg級濱田尚里(自衛隊体育学校)が3位を獲得、中村剛教(大阪府警)は準決勝で敗れ3位決定戦を棄権し5位などとなった。尚、世界選手権出場のOG山部佳苗(ミキハウス)は大会出場を免除され欠場した。

文(M.T)カメラ(平川大雪)2014.11.9
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