山梨学院パブリシティセンター
子育て支援事業「お父さんと遊ぼう」
〜段ボールを組み立て、造形活動を楽しむ〜
〜親子が協力して世界に一つだけの作品を完成〜

山梨学院幼稚園子育て支援センターは11月15日、親子体験講座として子育て支援事業「お父さんと遊ぼう」を山梨学院幼稚園で開催した。この講座は、子育て支援事業の一環として日頃忙しい父親と休日のひとときを子どもと一緒に楽しむことを目的に平成18年にスタート。今年は、34組の親子が参加し、段ボールを素材に造形活動を楽しみ、動物や乗り物など世界に一つだけの作品を制作した。講師は、山梨学院短期大学保育科の伊藤美輝教授が務め、保育科や保育専攻科で学ぶ学生も制作補助として親子をサポート。この日の工作の設計図は一切無し。1m四方の段ボールに親子でアイデアを出し合い、クレヨンなどでパーツの形を描き、段ボールカッターなどで切り抜いて成形。そして成形したパーツにクレヨンなどで着色し、それぞれに切り込みを入れ、組み込む方法で組み立てを行った。お父さんたちは、子どもたち以上に真剣な表情で取り組み、子どもたちは自由な発想でアイデアを出し、親子は協力して世界に一つだけの作品を完成させた。完成後は作品と子どもとを一緒にカメラに収めるなど、親子は造形活動を通じ休日のひとときを楽しんでいた。
山梨学院幼稚園子育て支援センターは「子どもの最善の利益」を目指し、地域子育て支援のあらゆる可能性を求めて、平成11年に開設。学校法人としての設置は全国初で様々な子育て支援事業を行っている。地域に根ざした子育て支援事業として、5月の「親子リズム表現」、8月の「親子でクッキング」「アルテア夏祭り」、10月の「運動会」などの事業を積極的に展開している。
 
この日の甲府市は朝から冷え込んでいたが、子どもたちはお父さんやお母さんと一緒に元気に山梨学院幼稚園を訪れた。平成18年にスタートし今回で9回目となる今年は、年少児から小学校5年生までの45人の子どもたちが保護者とともに参加。主催した山梨学院幼稚園子育て支援センターの山内淳子センター長(幼稚園長)は「本園では、子どもたちが幼い時に自分の手でモノを作っていくということをとても大切にしています。本短期大学の保育科と保育専攻科の学生もお手伝いさせていただきますので、きょうは楽しいひとときをみなさまでお過ごしいただきたいと思います。お友達のみなさんもきょうはいっぱい頑張って素敵な作品を作ってください」と挨拶。講座は、山梨学院短大保育科の伊藤美輝教授を講師に迎え、保育科や保育専攻科で学ぶ学生がサポートスタッフを務めた。今年は、段ボールを素材に動物や乗り物など世界に一つだけの作品を制作。この日の工作の設計図は一切無し。親子で何を作りたいかアイデアを出し合い、コピー用紙に大まかな形やパーツを下書き。それをもとに、1m四方の段ボールにクレヨンなどで形を描き、段ボールカッターで切り抜き、ハサミなどを使って成形。切り抜きは主にお父さんたちが行ったが、簡単な部分は子どもたちも手を貸した。そして子どもたちがパーツをクレヨンなどで着色し、親子で協力してイメージした形に組み立てていった。組み立ても、ガムテープなどを使用せず、それぞれのパーツに切り込みを作って組み込む方法で行い、親子は作品が自立するよう、バランスを見ながら試行錯誤して作品を完成させていった。1時間ほどで作品は仕上がり、完成後は他の親子の作品を鑑賞したり、子どもと一緒に作品をカメラに収めたりと造形活動を通じ休日のひとときを楽しんでいた。講座の最後に伊藤教授は「素敵な作品が沢山できました。周りの作品を見ると凄いと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、自分の作品ばかりを見ていてそれが当たり前になってしまっているのでそう感じてしまいますが、どの作品も魅力的で素敵な作品です。一方でスマホを参考にしてデザインを描いている方もいらっしゃいましたが、できればご自身のイメージの中で作り上げた方がモノを作りながら考えることができます。そして、きょう作ったものをさらに進化させても良いですし、この経験をいかしてもっと違うものを作って楽しんでもらいたいと思います。作ることでとても大切なものが育まれると思いますので、是非一緒にご家庭でもやってみてください」と講評し、講座を締めくくった。

文・カメラ(Y.Y)2014.11.15
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