
平成26年度「第58回全日本大学空手道選手権大会」が11月16日、東京・日本武道館で開催された。大会は各大学対抗の団体戦、地区予選を勝ち抜いた男子64大学、女子57大学が武道の聖地に結集した。山梨学院大空手道部は、10月の関東大会で形の部女子準優勝、男子ベスト4、力を伸ばしてきた組手の部は男子ベスト4、女子ベスト8で関東予選を突破、創部初だった昨年に続き2年連続で全国大会男女全種目出場を果たした。大会の結果、男子団体形が決勝トーナメントに進み3位を獲得した。女子団体形は決勝トーナメント進出を逃した。また、組手は男女ともに強豪校との対戦となり初戦の壁を突破できなかった。
大会は大学日本一を決める団体戦、形の部は男女ともに3人制、組手男子は5人制、組手女子は3人制で実施された。形の部は午前中に採点方式による予選が行われ、男子は13大学、女子は11大学が出場した。採点の結果、男子は予選3位で決勝トーナメントに進んだが、女子は4位以内に入れず決勝トーナメント進出を逃した。
≪男子団体形 準決勝 山学大vs同志社大≫
山学大男子は3年生トリオで挑んだ。真ん中に奥田祐臣(3年 浪速)、左に高橋征也(3年 拓殖紅陵)、右に鶴田善昭(3年 埼玉栄)の布陣。選んだのはスピードと切れと力強さを表現する「サンヤラクーサンク―」、対する同志社大は静かな中に重厚さを表現する「スーパーリンペイ」。身びいきな素人観客には、山学大の方がよかったように見えたが、5人の審判の旗は1-4で同志社大に上がり、決勝進出はならなかった。
高橋正也・奥田祐臣・鶴田善昭(写真左から)の3人は「関東で負けた相手にリベンジ出来た点は良かったが、決勝に行けなかったのは悔しい。ただ、次につながる試合が出来たと思います。手応えはつかめたので、悔しさをばねに来年は日本一を取りたい」と声を揃えた。
女子団体形は、中西夏輝(3年 夙川)が体調を崩したため、真ん中に柄澤愛(3年 帝京)、左に永井綾夏(2年 帝京)、右に今野桃(2年 天童)の布陣で臨み、予選での得点が伸びず決勝トーナメント進出を逃した。
男子団体組手は、先鋒飛田祐樹(3年 埼玉栄)、次鋒鈴木竣太(2年 東海大山形)、中堅中田竜也(1年 埼玉栄)、副将本郷弘二(3年 高崎商大附)、大将安藤稜(1年 高田)で臨んだ。優勝候補の京都産業大との対戦となり初戦敗退となった。
女子団体組手は、エースの松本めぐみ(3年 九州学院)がケガのため、先鋒永井綾夏(2年 帝京)、中堅栗原さおり(2年 進修館)の2人で臨み、初戦で中京大に敗れた。
片田貴士監督は「女子の形は予想外の予選敗退という悔しい結果、男子の形については頑張ってくれましたが3位、やはり結果を求められますので、来年は男女とも日本一を狙って行きたい。組手の男子は京都産業大との力の差はありましたが、攻めた点は評価したい。組手女子に関しては、直前のケガや下がってしまったところを反省点にして強化して行きたい」とそれぞれの戦いを分析した。
文(M.Ⅰ)カメラ(平川大雪)2014.11.16
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