山梨学院パブリシティセンター
さかおり音楽祭開催
〜酒折を音楽で活性化させて地域の輪を広げよう〜
〜玉諸小児童が玉諸神社伝統の稚児の舞いを披露〜

酒折地区の学校や住民らで結成する『さかおり』倶楽部が、地域をともにする人のつながりを音楽を通して強めたいと、11月24日の夕刻に山梨学院大学メモリアルホールで「第2回さかおり音楽祭」を開催した。酒折駅周辺地域の絆づくり活動の一つとして昨年から始まった企画、2回目の今年は「音楽で地域活性化」を合言葉に、玉諸小の5年生6人が、優雅な雅楽の調べに乗り玉諸神社に伝わる伝統の稚児舞い「浦安の舞い」を披露した他、山梨学院ジュニアオーケストラや山梨県金融団吹奏楽団の演奏、山梨フォーク村―伸太郎さんのコンサートなどが行なわれた。会場のメモリアルホールに酒折地区の住民が訪れ、大学を舞台に、地域起こし音楽の夕べが催された。
「さかおり音楽祭」は、清掃活動やお祭りを通じて酒折駅周辺の絆づくりを進めている『さかおり倶楽部』の人たちが「地域に関わりのある人々を歌声で結びつけたい」と昨年から始めた音楽祭。地区に住む人々、大学、学校、地区の職場で働く人々の輪を広げる音楽祭として取り組まれている。
 
第2回の今回は、最初に山梨学院小学校トワイライトスクールで演奏を学んでいる在校生と卒業生らで結成された「山梨学院ジュニアオーケストラ」が映画「アナと雪の女王」よりなど3曲を小さな体で演奏。次いで、山梨中央銀行など山梨県内の金融機関職員有志で結成された「山梨県金融団吹奏楽団」の人たちが、仕事の合間に練習に取り組んだTBSテレビ「情熱大陸」のメインテーマなどの演奏と、歌唱を加えた「愛燦燦」「翼をください」などを発表披露した。
 
15分の休憩をはさみ第2部が始まると舞台が一変。何もなくなった照明だけの舞台に雅楽の調べに合わせて3人づつの少女2組が静々と登場した。演じたのは甲斐三ノ宮玉諸神社に伝わる浦安の舞い、玉諸小5年のアララ瑠渚さん・佐々木有彩さん・堀内愛澄さんの3人が扇の舞い、中澤夏鈴さん・中込花梨さん・小泉琉那さんの3人が鈴の舞いを、それぞれ凛とした姿勢で優雅に静かに舞った。舞い終えた6人に話を聞くと、「春の例大祭の時に舞い、今回は1週間前に練習を再開させて臨みました」「広い舞台で踊るのは初めてで、緊張したけど上手にできたと思います」と、それぞれ声を弾ませて答えてくれた。
 
子どもたちの雅な世界のあとは、山梨学院高校OBのシンガーソングライター伸太郎さんが酒折連歌イメージソング「風なりて」と自身が作詞作曲した「善誘館小学校校歌」などを巧みなトークを交えて演奏した他、津軽三味線の福島孝顕による津軽じょんから節の激しいばちさばきの演奏、スチールパン珠さんらによる上を向いて歩こうなどの楽しい音楽、ピアニスト植原美紀さんのステージが行なわれ、最後に出演者と会場の観客が「ふるさと」を会場合唱して、地域起こしコンサートが締めくくられた。
 
音楽祭を企画したさかおり倶楽部川崎博代表は「音楽で地域の絆を、地域のことを地域でやろうと取り組んでいます。今回は玉諸神社にもご協力を頂きました。秋はイベントが多いので、開催時期を検討しながら、子どもから大人まで、大勢の人に参加してもらう音楽祭に発展させて行きたい」と話している。
 
文(M.T)カメラ(平川大雪)2014.11.24
アルバムはこちら
Copyright (C) 2014 YGUPC. All Rights Reserved.