第91回東京箱根間往復大学駅伝競走に出場する山梨学院大陸上競技部の壮行会が12月11日、大学キャンパスで行われた。山学大陸上競技部は今年10月に行われた箱根駅伝予選会を4位で通過し、29年連続29回目の箱根駅伝出場。壮行会では上田誠仁監督を先頭に16人のエントリーメンバーが入場、田渕幸佑駅伝主務がメンバーの名前と学年・出身校を紹介した。会場には学生や教職員約600人が詰めかけ、拍手とエールで激励。選手を代表し井上大仁主将が「皆様の期待に応えられるよう選手一丸となって頑張りますので、応援よろしくお願いします」と挨拶し、箱根路での活躍を誓った。今年のチームスローガンは「RESTART〜紺青の復活 勝利へのこだわり〜」。今年の箱根路では苦杯を喫した山学大。一方で昨年、全国高校駅伝を制した山梨学院高校出身の選手も入部。予選会では、出場全選手が攻めの走りで本戦出場権を獲得。11月の全日本大学駅伝も2年連続のシード権を獲得した。第91回大会では、89回・90回大会で使用した2年越しの思いが込められた襷を使用し、応援してくれる全ての人からのエールを力に変え、新春の箱根路を疾走する。
今年1月に行われた第90回箱根駅伝では、2区で途中棄権となり苦杯を喫した山梨学院大陸上競技部。10月の予選会では、出場全選手が前半から積極的な攻めの走りで4位通過、29年連続・29回目の本戦出場を決めた。また、11月の全日本大学駅伝では、5位に入り2年連続のシード権獲得。一方で、昨年の全国高校駅伝を制した山梨学院高校出身の選手も入部し、チームに刺激を与えている。
壮行会に先立ち、今月10日早朝に甲府市内でエントリーメンバーの発表が行なわれ、上田誠仁監督か井上大仁主将にプルシアンブルーの伝統の襷が手渡された。16人のエントリーメンバーは、箱根駅伝経験者8人、登録経験者3人、初登録者5人。
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氏 名 |
学年 |
出身校 |
10000m公認タイム |
1 |
阿部竜巳(あべ たつみ) |
4 |
秋田工業 |
28.54.94 |
2 |
有泉 潤(ありいずみ じゅん) |
4 |
山梨学院 |
29.59.02 |
3 |
井上大仁(いのうえ ひろと) |
4 |
鎮西学院 |
28.19.28 |
4 |
兼子侑大(かねこ ゆうた) |
4 |
仙台育英 |
29.11.74 |
5 |
桃澤大祐(ももざわ だいすけ) |
4 |
上伊那農業 |
29.53.18 |
6 |
礒野裕矢(いその ゆうや) |
3 |
飾磨工業 |
14.28.17(5000m) |
7 |
田代一馬(たしろ かずま) |
3 |
市立船橋 |
28.38.81 |
8 |
谷原先嘉(たにはら まどか) |
3 |
市立尼崎 |
29.39.45 |
9 |
前田拓哉(まえだ たくや) |
3 |
熊本国府 |
29.28.09 |
10 |
エノック・オムワンバ |
3 |
ナイクル |
28.00.33 |
11 |
上村純也(うえむら じゅんや) |
2 |
白鴎大足利 |
28.59.28 |
12 |
佐藤孝哉(さとう たかや) |
2 |
出雲工業 |
28.46.02 |
13 |
秦 将吾(はた しょうご) |
2 |
今治北 |
14.08.50(5000m) |
14 |
市谷龍太郎(いちたに りゅうたろう) |
1 |
山梨学院 |
29.15.14 |
15 |
上田健太(うえだ けんた) |
1 |
山梨学院 |
29.03.75 |
16 |
河村知樹(かわむら ともき) |
1 |
山梨学院 |
29.30.12 |
11日には、午前9時から川田『未来の森』運動公園陸上競技場で報道各社に練習を公開し、12時20分から大学キャンパス内40周年記念館前で壮行会が行われた。開会の挨拶の中で込山芳行学生センター長は「私たちは仲間として山梨学院大陸上競技部が箱根路を疾走する姿を自分自身となぞらえることができます。私たちは一ファンではなく、出場選手の一員である、仲間であるという意思を持って、心を込めて熱い声援を送りたいと思います」と語った。ウインドブラスアンサンブルの演奏に合わせて上田誠仁監督を先頭に16人のエントリーメンバーが入場。田渕幸佑駅伝主務がメンバーの名前と学年・出身校を紹介。古屋忠彦学長はこれまでの歴史を振り返り「山梨学院は、数ある日本の大学の中で、カレッジスポーツの先駆者として極めて高い評価、そしてその地位を着実に固めつつあります。その中でも箱根駅伝という競技が、カレッジスポーツの華と言えると思います。この後ろに並んでいる勇ましい選手たちの手によって山梨学院の存在がまた全国に知らしめられ、さらに学園全体の次に向かう大きな活力になるように、頑張っていただきたいと思います。学園をあげて応援します」と壮行の辞を述べた。また、下田正二郎カレッジスポーツセンター長は「練習に練習を重ねたその姿がここにいる選手たちの顔に表れていると思います。苦しい練習を行い、そしてここに立っている選手たちにエールを送り、大学として皆さんとともに箱根駅伝を応援したいと思います」と述べた。在学生を代表し山梨学院応援部の山田綾香部長は「選手の皆さんの一生懸命な走りに毎年感動しています。最後まで全力で1分1秒を競い、襷を繋ぐ姿にパワーを貰っています。選手の皆さんが練習の成果を発揮し、満足の走りができますよう、精いっぱい応援いたします。体調に気を付け頑張ってください」とエールを送った。さらに、山梨学院幼稚園の園児代表から折り紙などでつくられた吊るし飾りが贈られた。選手を代表して井上大仁主将が「皆様の期待に応えられるよう選手一丸となって頑張りますので、応援よろしくお願いします」と語り、箱根路での活躍を誓った。チアリーダー部とウインドブラスアンサンブルから編成された山梨学院応援部から、思いのこもった熱いエールが送られると上田誠仁監督が「今、我々は戦うべくしてここに立っていますが、今回の戦いは君たちと共に戦いたい。君たちの声援をしっかり受けて戦いたい。今回の襷は2年越しの思いが詰まっています。今年、山梨学院の襷を10区間繋ぐことができなかった。でも今回は2日間しっかりと送り出して、大手町のゴールで私たちチームは君たちと共に笑顔で迎えてあげたい。そのための力を振り絞り、悔いを残さないレースをしてきたいと思います。1月2日、3日君たちと共に頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」と集まった在学生たちに語りかけた。壮行会を終えた選手たちは、午後1時から山梨学院広報スタジオで報道各社の合同取材に応え、各選手が意気込みなどを語った。
第91回箱根駅伝は来年1月2日・3日、東京都大手町から神奈川県芦ノ湖までの往路5区間、復路5区間の往復10区間で関東学生連合チームを加えた21チームが出場し行われる。第91回大会から5区・6区が一部コース変更され、総距離もこれまでの往復217.9キロから217.1キロに変更される。29年連続29回目の出場となる山学大陸上競技部はチームスローガン「RESTART〜紺青の復活 勝利へのこだわり〜」を胸に、チーム一丸となって22日後に迫った戦いに臨む。
文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)2014.12.11
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