男子65回、女子26回全国高等学校駅伝競走大会の開会式が12月20日(土)、ハンナリーズアリーナ(京都市)で行われた。開会式では、まず、昨年優勝の山梨学院大附属高校男子が入場し、北の北海道から沖縄までの都道府県予選を勝ち抜いた47代表が県ごとに次々と紹介され、その後、男子の第65回記念大会の地区代表11校を加え全58校が紹介された。総勢1000名余りの選手たちが顔を揃えた。山梨学院は4年連続14回目、女子は6年連続14回目と出場となる。開会式は、国旗掲揚の後、昨年の優勝校、男子・山梨学院高校、女子・愛知豊川高校から全国高体連杯、優勝旗などが返還。全国高等学校体育連盟の小野力会長が、「明日はいよいよスタート台に立ちます。今まで相当の距離を走りこんできたと思います。明日は自信を持って、自分の歩みに妥協せず、ロードにたすきを運んでください」と選手を激励した。選手を代表して昨年男子優勝校、山梨学院高校の山口純平主将(3年)が「選手たちはふるさとのライバルたち、好きな練習を共にしてきたチームメイト、家族、友人、先生方、後輩たちの思いを胸に初の都大路を全身全霊で走り抜きます」と力強く選手宣誓を行った。女子の県予選の記録は、全国でベスト10に入る上位校、今年は昨年の6位から一気に優勝を狙う。
昨年、優勝の山梨学院高校は、優勝校として選手宣誓を山口純平主将が行った。宣誓が始まって数秒後、山口主将の言葉が止まった。沈黙。10秒たち20秒なかなか次が始まらない。会場も沈黙。そのうち会場からは「がんばれ!」の声援があちらこちら。再び山口主将が選手宣誓を始め、今度は、力強く終えると、会場を埋め尽くした保護者や学校関係者、一般ファンから満場の拍手。一気に会場の雰囲気が暖かい空気に包まれた。とても微笑ましいハプニング。明日から始まる激しい戦いを一瞬忘れる開会式だった。
◇男子エントリー選手◇
男子 42.195q 7区間 |
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◎第1区 ≪10q≫ (西京極陸上競技場〜烏丸鞍馬口)
■飯島 圭吾(いいじま けいご) 1年・埼玉 宮原中
ベスト記録 5000m 14’30”51 |
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◎第2 区 ≪3q≫ (烏丸鞍馬口〜丸太町河原町)
■太田 裕也(おおた ゆうや) 2年・山梨 山梨南中
ベスト記録 5000m 14’59”10 |
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◎第3区 ≪8.1075q≫ (丸太町河原町〜国際会館前)
■関川 大悟(せきかわ だいご) 2年・長野 伊那東部中
ベスト記録 5000m 14’33”18 |
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◎第4区 ≪8.0875q≫ (国際会館前〜丸太町寺町)
■山口 純平(やまぐち じゅんぺい)主将 3年・東京 西戸山中
ベスト記録 5000m 14’34”56 |
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◎第5区 ≪3q≫ (丸太町寺町〜烏丸紫明)
■熊谷 堯之(くまがや たかゆき) 2年・東京 志村第四中
ベスト記録 5000m 14’47”64 |
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◎第6区 ≪5q≫ (烏丸紫明〜西大路下立売)
■花田 幹太(はなだ かんた) 2年・山梨 石和中
ベスト記録 5000m 14’42”16 |
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◎第7区 ≪5q≫ (西大路下立売〜西京極陸上競技場
■小林 雄斗(こばやし ゆうと) 2年・山梨 浅川中
ベスト記録 5000m 14’28”71 |
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◎補 欠
■深澤 亮哉(ふかさわ りょうや) 1年・山梨 櫛形中
ベスト記録 5000m 15’05”03
■志村 仁夢(しむら ひとむ) 1年・山梨 双葉中
ベスト記録 5000m 15’15”72
■川本 真太郎(かわもと しんたろう)2年・福岡 城南中
ベスト記録 5000m 15’07”39 |
昨年、優勝した主力の3年生が抜けた後、チーム作りを託された二反田眞示監督は、直前のチーム状態を「準備はしてきたので全力を尽くせば大丈夫。やはり1区2区の流れが大事」と述べた。また、昨年の男子を優勝に導いた箱崎孝久駅伝部長は「今年は、1・2年生が中心なので来年につながる走りをしてもらえばいいと思います。特に1区は1年生なので経験を積んで2年後には1区で先頭争いができるような選手になればいい」と先を見据えた。
◇女子エントリー選手◇
女子 21,0975q 5区間 |
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◎第1区 ≪6q≫ (西京極陸上競技場〜平野神社前)
■島田 美穂(しまだ みほ) 2年・静岡 富士岡中
ベスト記録 3000m 9’14”86 5000m 16’09”20 |
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◎第2 区 ≪4.0975q≫ (平野神社前〜烏丸鞍馬口)
■高橋 真以(たかはし まい)3年・埼玉 坂戸中
ベスト記録 3000m 9’16”60 5000m 15’45”66 |
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◎第3区 ≪3q≫ (烏丸鞍馬口〜室町小学校前折り返し〜北大路船岡山
■三浦 祐美香(みうら ゆみか) 2年・静岡 長泉北中)
ベスト記録 3000m 9’23”01 5000m 16’07”64 |
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◎第4区 ≪3q≫ (北大路船岡山〜西大路下立売)
■榑林万由子(くればやし まゆこ)3年・静岡 富士岡中
ベスト記録 3000m 9’31”57 5000m 16’07”70 |
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◎第5区 ≪5q≫ (西大路下立売〜西京極陸上競技場)
■畠山 実弓(はたけやま みゆ)3年・山梨 若草中
ベスト記録 3000m 9’20”89 5000m 15’44”96 |
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◎補 欠
■木村 美久(きむら みく) 2年・埼玉 坂戸中
ベスト記録 3000m 9’24”16 5000m 16’16”33
■早川 加奈子(はやかわ かなこ) 2年・山梨 甲府南中
ベスト記録 3000m 9’18”65 5000m 16’25”71
■齊藤 暁(さいとう あき)主将 3年・埼玉 坂戸
ベスト記録 3000m 9’10”17 5000m 15’42”57 |
開会式の前、女子監督の萩倉史郎監督は「エースの齊藤暁が(けがが完治せず)ちょっと使えませんけど、他の選手が調子いいからそこで勝負します。1区2区で流れをつかんで3区からが勝負」と展望した。昨年、初めての6位入賞を果たし、そのメンバーが4人残る布陣で臨むレース。残念ながら齊藤主将がけがのため出場が危ぶまれるが、選手層が厚くなった女子チームが優勝をかけて挑む。明日、女子は午前10時20分、男子は午後12時30分(雨天決行)、京都市西京極総合運動公園陸上競技場をスタート、フィニッシュとする男子42.195q、女子21.0975qで各出場チームは、1年間鍛え上げてきた走力と熱き思いをここで燃焼する。
文(K.F),カメラ(平川大雪)(小池裕太)
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