山梨学院パブリシティセンター
ともに過去最高の合格者
〜製菓衛生師国家試験の合格率90%達成〜
〜レストランサービス技能検定92%達成〜

山梨学院短期大学食物栄養科フードクリエイトコース第四期生が平成26年度「製菓衛生師国家試験」と「レストランサービス技能検定3級」の二つの国家資格ともに過去最高の合格者と合格率を記録した。製菓衛生師試験には22名が受験し過去最多の20名が合格した、合格率も過去最高で90.9%となった。また、レストランサービス技能検定3級には13名が実技試験に進み12名が合格した、合格率は92.3%でこちらも合格者、合格率ともに過去最高となった。県や全国の合格率(製菓衛生師山梨県試験合格率57.3%、レストランサービス技能3級全国合格率77.04%)を大幅に上回った。フードクリエイトコースは、お菓子作りとレストランサービスのプロフェッショナルを養成するコースとして5年前に開設され、県内外の企業に即戦力の人材を毎年送り込んでいる。


山梨学院短大のフードクリエイトコースは、食文化の担い手を育てる少数精鋭のプロフェッショナル養成コースとして2010年4月に開設された。ここで学ぶ学生は、菓子作り・パン作りの国家資格「製菓衛生師」と「レストランサービス技能検定3級」の受験資格と中学校教諭二種免許状(家庭)などの取得が可能となる。学生の多くが地元山梨の出身で「フルーツ王国やまなし」の将来を担う人材育成の場として注目されている。実習を指導する講師陣は、いずれも山梨県内で長年活躍して来たその道の達人、洋菓子担当は内藤傳二特任教授、和菓子担当は小澤精講師、製パン担当は輿石輝夫講師、レストランサービス担当は小牧康伸講師、4人のプロフェッショナルが直接学生たちの実務指導に当たって いる。

「製菓衛生師」資格は、安全なお菓子を作る知識と技術を持った者に与えられる国家試験資格。技術面だけでなく製菓材料に使われる添加物の安全性や、衛生管理面についての知識が厳しく問われる。受験資格は、厚労省指定の製菓衛生師養成施設で1年以上必要な知識及び技能を修得した者か、2年以上菓子製造業に従事した者に与えられる。試験科目は、「衛生法規」「公衆衛生学」「食品学」「食品衛生学」「栄養学」「製菓理論及び実技(実技は和菓子・洋菓子・製パンから1分野選択)」の6科目で実施される。フードクリエイトコースの学生たちは、1年生の後期から週1回の試験対策講座などで傾向と対策を学び、2年生の前期までに1020時間の規定時間を満了させ受験資格を獲得、10月か ら模擬テストなどの受験対策で実力を伸ばした。12月2日に「平成26年度山梨県製菓衛生師国家試験」が実施され、同月17日に合格者が発表された。短大フードコースからは22人が受験し20人が合格した。

レストランサービス技能検定は、飲食サービスに関する資格としては唯一の国家資格で、山梨学院短大からは8月の学科試験を14名が受験し13名が合格、11月に行われた実技試験に学科試験合格者13名が臨み、最終的に12名が合格した。合格者のうち4名は、資格を取得したことで県内と東京のホテルにレストランサービス業務担当として採用された。4月からは即戦力として活躍する。

指導者の食物栄養科塚原順子専任講師は「本年度は対策講座を見直し、試験の傾向問題、過去問題の解答について正誤表を作り、各自がファイル化して知識の定着を図った。ポイントの解説とともに、この自学自習の時間が合格率を高めたと考えている」と話している。今年の2年生は通常の授業や実習だけでなく、山梨県産小麦ゆめかおりを使った「アルティ&ベッキー」パンの製パン販売や「山梨県ケーキショー」への出品など、様々な対外活動にも精力的に取り組んだ。自学自習にも励んだ2年間の努力が数字に表れた形になった。そして、今年の2年生は今週30日に2年間の集大成を形にする最終試験、山梨学院短大独自の認定資格「スイーツマイスター」実技試験に臨む、昨年までの先輩たちと同様に全員が合格を果たす完全制覇に挑む。

文(M.I)(写真提供・山梨学院短大)2015.1.25
2年生製パン実習アルバム

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