山梨学院パブリシティセンター
山梨学院高校卒業式
〜青春を過ごした酒折の学び舎から359人が巣立つ〜
〜県吹奏楽連盟など87外部団体から部活・個人表彰〜

不老園の梅が咲き始めた3月2日、山梨学院高校で平成26年度第57回卒業式が行われた。今年度の卒業生は、普通科328名、英語科31名の合計359名。担任の教師が、一人ひとりの名前を読み上げ、普通科と英語科の代表2人が卒業証書を受け取った。皆勤賞・精勤賞で通った一人一人が紹介され、県吹奏楽連盟・県高体連など87団体からの外部団体表彰が行なわれた。今年度の山梨学院高校はセンバツ甲子園出場、ホッケー部インターハイ3位、女子駅伝部全国高校駅伝4位、吹奏楽部5年連続西関東大会出場など、文武両面で光り輝く成績を残した。式を終えた卒業生は、前庭で待っていた部活の後輩らと別れを惜しみ、青春時代の3年間を過ごした酒折の塔やから、思い出を胸に巣立って行った。


前日の雨から一転、春を感じさせる快晴の空と春風の中、卒業式は午前10時から体育館で始まった。最初に、各クラスの担任の教師が、卒業生一人ひとりの名前を読み上げ、普通科総代の杉田智佳子さんと英語科総代の坂口真子さんの2人が壇上に上り、卒業生を代表して卒業証書を受け取った。皆勤賞・精勤賞で通った一人一人が紹介され、席を埋めた保護者席から努力を称える拍手が送られた。県吹奏楽連盟・県合唱連盟・県高校応援連盟・県高体連・県高校野球連盟など87外部団体から表彰を受けた部活・個人を代表し、鈴木理奈前生徒会長が外部団体表彰を受けた。また、平成26年度スチューデント オブ ザ イヤー賞として、個人では全国大会5000m2位の女子駅伝部斎藤暁さんとFC岐 阜入団のサッカー部小川雄大君、団体では全国高校総体フィギュア部門2位のスケート部と全国高校総体3位のホッケー部。平成25年度スチューデント オブ ザ イヤー賞として、国体個人形2位の空手道部村田望留君の表彰が報告された。

式辞の中で、古屋忠彦校長は江戸時代の儒学者佐藤一斎の言葉『一燈を提げて暗夜を行く 暗夜を憂うること勿れ 只だ一燈を頼め』を引用し、「一燈とは一つの灯(ともしび)、明かりのことです、熱い志を意味しています。一つの灯を手に持って暗い夜道を歩いて行くとき、道が暗いと言って嘆くことはない、ひたすらに自分の手の中にある灯を信じて、自分の歩みを進めて行けば、あなたの手の中の灯はきっとあなたの進むべき道を明るく照らしてくれるに違いない」とはなむけの言葉を贈った。在校生代表の望月佑太朗生徒会長は「先輩方は、山梨大学医学部史上初7名合格、野球部センバツ甲子園出場、サッカー部夏のインターハイ冬の選手権出場ベスト16、ホッケー部インターハイ3位、駅伝部全国高校駅伝男女出場女子4位など、ひまわりが太陽に向かってまっすぐ咲くように夢の実現に努力されました。また芙蓉祭や体育祭を全力で取り組んで下さり、花火が咲き誇るような見事なものを作り上げて下さいました。これからもいつまでも夢を追い続ける憧れの先輩方でいて下さい」と贈る言葉を述べた。卒業生を代表し鈴木理奈前生徒会長が「素晴らしい環境と最高の仲間に囲まれた3年間は本当に色濃く、多くのことを学びました。その一つ一つが鮮明に蘇って来ます。最大の行事である芙蓉祭は笑顔あふれる2日間になりました。思い出がいっぱい詰まった研修旅行、アルプス席を青一色に染めたセンバツ甲子園、年末年始の寒さを吹き飛ばし再び応援席を山学カラーに染めた全国高校サッカー選手権、私たちの最後の1年間は応援によって、学校の雰囲気が更に活気づいたものになりました。身近な仲間がそれぞれの分野で活躍し、それに刺激を受け互いに支え合い高め合う関係が当たり前のようになっていました。在校生の皆さんは、この高め合う関係を更に高めて下さい」と別れの言葉を述べた。卒業生は、野 球部OBのシンガーソングライター伸太郎さんの曲「それぞれの旅立ち」が流れる中、あるものは笑い、あるものは涙を流し、別れの花道を歩いて行った。

最後のクラス会を終えた教室で、普通科総代を務めた杉田智佳子さんは「竜王から電車通学しました、一言で表すと面白くて楽しかった3年間でした。山梨大学医学部に合格することができたので、出来れば産婦人科医になることを目標に医学を学んで行きたい」と語った。フィギュアスケート選手として活躍し、中央大法学部に合格した河西歩果さんは「いっぱい笑ったし、いっぱい泣いたし、本当に濃い3年間でした。何よりも文武両道を目標にしてやってきて良かったなと思います。法学部は勉強が大変ですしそれが将来につながって行くと思うので、競技生活からは一旦離れますが、フィギュアは大好きなので滑ることは続けて行きたい」と話した。

卒業式を終えたあとの前庭では、部活の後輩たちが先輩たちを送り出す光景があちこちで繰り広げられた。ソフト部はグラウンドと同じように円陣を組み「Go We are Fine!」と先輩を送り出した。野球部は卒業生一人一人を後輩たちが胴上げで手荒く祝福した。サッカー部は吉永一明監督を胴上げして感謝の気持を伝えた。ホッケー部は5人の卒業生が後輩たちに言葉を贈った、村松翔前主将は「インターハイ3位は、コーチ、後輩たちのおかげ、まもなく始まる選抜大会は当然厳しい戦いになるが、みんなはインターハイを経験している、優勝を目指して頑張ってほしい」と後輩を励ました。チアリーダー部は一人一人が先輩に思いを寄せた色紙を贈った。門坂有紗前部長は「1年の時は先輩が怖くてやめようと思った時もありました、2年生の時はみんなに迷惑をかけたこともありました、3年間本当に色々な事があったけど、思い出と笑顔をいっぱいありがとう」と後輩に語り涙をぬぐった。359人の卒業生は、想い出と思いをその胸に詰め込み、酒折の学び舎から旅立って行った。ひたすらに自分の手の中にある灯を信じ、自分の歩みを進めて行けば、手の中の灯はきっと進むべき道を明るく照らしてくれる、光は永久に輝かん!

文(M.T)カメラ(平川大雪)2015.3.2
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