第91回日本選手権水泳競技大会・競泳競技が4月7日、東京・辰巳国際水泳場で開幕した。世界水泳選手権(7月・ロシア)とユニバーシアード(8月・韓国)の日本代表選手選考会を兼ねた長水路日本一決定戦。12日までの6日間の大会に山梨学院大水泳部から現役勢男女各7人の14人と、シドニー記念水泳場で練習している山梨学院カレッジスポーツセンター研究員でミキハウス山梨所属の鈴木聡美と酒井志穂が出場する。初日は、男子400m自由形と女子50m背泳ぎ、女子50m平泳ぎなど7種目の予選・準決勝・決勝が行われた。山梨学院勢では、男子400m自由形の江原騎士と女子50m背泳ぎの竹迫麻澄・酒井志穂、50m平泳ぎの鈴木聡美が午前中の予選レースを通過し、夕方の決勝レースに進出した。男子400m自由形の江原騎士は初の3位表彰台、女子50m背泳ぎの酒井志穂は6位、竹迫麻澄は7位入賞、女子50m平泳ぎの鈴木聡美はタッチの差で2位となった。
来年開催のリオデジャネイロ五輪につながる世界水泳選手権の代表選手選考を兼ねた大会とあって会場になった東京辰巳国際水泳場は全国から集まった700人のスイマーによって、熱気にあふれていた。毎年日本のトップスイマーがスピードを競うこの大会、特に今年は激しい戦いが予想される。競技は男子17種目、女子17種目で行われ、今回は世界水泳選手権を想定し、100m、200mの種目においては、予選、準決勝、決勝の3レース方式で行われる。他の種目は、予選、決勝で行われる。
山梨学院大現役勢のうち、午前中に行われた予選を通過したのは男子400m自由形の江原騎士(4年 山梨学院大附属高)と女子50m背泳ぎの竹迫麻澄(4年 愛知・中京大附属高)、夕方から行われる決勝に進んだ。江原騎士は、予選・決勝とも積極的なレース運びでともに350m折り返しまで優勝した萩野公介に次ぎ2位をキープしたが、最後に交わされわずかの差で3位、念願の日本選手権初の表彰台に上がった。江原騎士はレース後「3番目に食い込めたことで多分ユバーシアードには行けると思うので、これからの2種目のステップになると思う」と明日を見据えた。このレースでベストタイムを1秒余り更新しながら「本当はタイムがもう少し欲しかったんですが」と自信を伺えさせた。江原はこの種目でユニバーシアード出場を内定させた。女子50m背泳ぎの竹迫麻澄は予選で自身のベストタイム(28秒70)を記録したが、決勝では研究員の酒井志穂6位に次ぐ7位に入賞した。竹迫麻澄は「もうちょっと行けると思ったんですけど。調子は悪くはなかったですけど、自分でプレッシャーをかけて力んでしまっているところがあって伸びなかった、もうちょっと気持ち良く楽しく泳げたら良かったなと思います」と悔やんだ。女子50m平泳ぎの鈴木聡美は、昨年この種目を日本新記録で優勝し、大会2連覇を達成。今回3連覇を目指したが大学生になった渡辺香生子(31秒07 JSS立石)にタッチの差で敗れ2位(31秒15)で表彰台に上がった。
≪1日目のレース結果≫
山梨学院勢 1日目の成績 |
名前 |
学年 |
種目 |
記録 |
備考 |
江原 騎士 |
4年 |
男子400m自由形 |
3分48秒70 |
3位(自己新) |
平澤 一洋 |
4年 |
男子100m背泳ぎ |
56秒86 |
23位(自己新) |
松浦 由佳 |
3年 |
女子400m自由形 |
4分21秒78 |
27位 |
瀬下 茉利 |
2年 |
女子50m背泳ぎ |
29秒50 |
20位(自己新) |
竹迫 麻澄 |
4年 |
28秒80 |
7位(予選自己新) |
酒井 志穂 |
研究員 |
28秒73 |
6位 |
鈴木 聡美 |
研究員 |
女子50m平泳ぎ |
31秒15 |
2位 |
2日目のレースは、男子200m自由形(陶山周平、江原騎士)、女子200m自由形、女子100m背泳ぎ(瀬下茉利、山下安輝、竹迫麻澄、酒井志穂)、女子100m平泳ぎ、(鈴木聡美)、男子50mバタフライ、男子800m自由形(木村雅人、久野正裕)が行われる。
山梨学院勢の活躍が期待される。
文(K.F) カメラ(平川大雪) 2015.4.7
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