平成27年度関甲新学生野球春季リーグ戦1部第2節第1戦が4月12日、栃木・白鴎大学野球場で行われた。山梨学院大は昨春、創部初優勝を果たし全日本大学野球選手権に出場。2年連続の出場を目指す山学はこの日が初戦で、昨秋6位の関東学園大と第2試合で対戦。試合は1回表に山学の先頭打者・中西峻也が中前安打で出塁すると、新1年生の2番・枝川大哉が右前安打で続く。さらに3番・那須大の犠打で無死2・3塁とすると新1年生の4番DHの石川達弥への初球がワイルドピッチとなり、1番・中西が生還し1点を先制。そして、4番・石川の右前適時打で2点目を追加し、山学は幸先の良いスタートを切る。投げては、昨春の最高殊勲選手のエース松尾勇太が安定した丁寧なピッチングで 関学打線に付け入る隙を与えず、1回裏を三者凡退に打ち取る。3回裏に関学に1点を返されたものの、エース松尾は10奪三振と好投。山学は、堅守で初回の2点を守り抜き、2対1と関学に勝利し白星スタートを切った。
関甲新学生野球春季リーグ第2節第1戦は、試合前日に降雨の影響を考慮し会場を平成国際大学野球場から白鴎大学野球場に変更。さらに、11日に予定されていた試合は、降雨のため12日延期された。12日の第1試合では平成国際大(昨秋2位)が常磐大(昨秋5位)を5対3で下し、平成国際大が春季リーグ白星発進。山梨学院大は昨秋は4位だったものの、春季リーグで創部初優勝を果たし全日本大学野球選手権に出場。今年もエース松尾勇太を始め、優勝メンバーが残り、高校強豪校からも新入部員が入ったため、選手層は厚くなっている。山学はこの日が初戦で、昨秋6位の関東学園大と第2試合で対戦した。

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山梨学院
【投手】松尾(勝ち投手) 投球回数9、打者33、打数30、投球数128、安打7、犠打1、三振10、失点1、自責点1
【捕手】佐喜眞 許盗塁1、盗塁刺1
試合は、山学が先攻し、1回表に先頭打者の1番・中西峻也(4年 甲府城西高)が中前安打で出塁すると、この日が大学公式戦初出場の1年生、2番・枝川大哉(東海大甲府高)が右前安打で続く。さらに3番・那須大(3年 東稜高)の犠打で無死2・3塁とする。続く、同じく1年生の4番DHの石川達弥(富山第一高)への初球がワイルドピッチとなり、1番・中西が生還し1点を先制。そして、4番・石川の右前適時打で2点目を追加し、初回に2点をあげた山学が幸先の良いスタートを切る。投げては、昨春の最高殊勲選手に選ばれたエース松尾勇太(4年 米子西高)が安定した丁寧なピッチングで関学打線に付け入る隙を与えず、1回裏を三者凡退に打ち取る。しかし3回裏に関学に四 球と中越適時三塁打で1点を返されてしまう。松尾の好投を打線で援護したい山学ナインは、得点圏内までランナーを送るものの後続が続かず追加点を奪えない。一方の関学打線も得点圏にランナーを進めるが山学ナインが堅守で阻む。両チーム追加点がないまま、試合は9回裏に。松尾は先頭打者に中前安打を浴びるが続く打者に犠打を許さず併殺とする。松尾は最後の打者を三球三振に仕留め、ゲームセット。松尾は初戦を完投し、10奪三振の好投でチームの勝利に貢献した。山学は春季リーグ初戦を白星で飾った。
試合後、伊藤彰監督は「先発の松尾は十分なピッチングでした。キャッチャーの佐喜眞は公式戦初出場ですが、松尾とともに最後まで集中力を切らさずやってくれました。チーム自身にも集中力があり、厳しいスコアですが山梨学院の野球ができたと思います。開幕ゲームの初回に新1年生の枝川や石川が打って、先制し、それを守り抜いたというのが山梨学院のチーム力だと思います」と試合を振り返った。一方、角田元気主将は「初戦ということで硬さもあったのですが、初回に2点取れたので気持ちに余裕ができたと思います。松尾もしっかりと抑えてくれたので山梨学院らしい野球ができました。打線も焦らず、チャンスになったら思い切ってやろうと話をして試合に入りました。きょう勝っても明日勝たなければ意味がないので、きょうのようなプレーができれば明日も勝てると思うので、気を引き締めて頑張りたいです」と語った。完投し10奪三振と好投した松尾勇太投手は「力まずいつも通り投げることができました。ピンチもありましたが、やってきたことを出すだけなので、そのことだけを意識しました。今後も厳しい試合が多くなると思うので、ランナーが出ても粘り強く投げて、接戦をものにしたいと思います」と力強く語った。
山梨学院の第2節第2戦は、明日の第1試合、10時から同じ栃木・白鴎大学野球場で行われる。第1戦を堅守で競り勝った山学は、勝ち点1奪取、春季リーグ2連覇を目指し、チーム一丸となって関学との2戦目に挑む。
文(Y.Y)、カメラ(今村佳正)2015.4.12
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