高校総体3日目 閉幕
~山梨学院高校女子総合優勝、男子総合3位~
~女子ソフトボール優勝、9連覇飾る~

≪女子ソフトボール≫
決勝は、釜無川スポーツ公園で昨年同様、塩山高校と対戦した。試合は1回表裏でお互いのミスで1点ずつ取り合うと、4回終了まで決め手ないまま同点で迎えた5回に、山梨学院高が1点を加えると6回には、安打3本で2点を追加、4-1とリード。4回から救援した曽根はん奈投手(1年)が切れのある投球で要所を締めこのまま逃げ切り勝利。9連覇の偉業を達成した。宮坂佑希主将(3年)は「今日は優勝できましたけど、ここぞというときにバントが決められなかったり、打てなかったり、やることが出来なくて悔いの残る優勝です。全国へ行くといいピッチャーがいるので自分たちの役割、自分たちのソフトボールができるよう練習します」と課題を挙げた。
≪サッカー≫
サッカー決勝が山梨中銀スタジアムのグリーンのピッチで山梨学院高と帝京第三高校の間で行われた。山梨学院高応援席には、全校応援で結集した多くの生徒の応援団、チアリーダー、吹奏楽部が力を合わせ、全員で戦う応援で選手を盛り上げた。試合は、前半後半ともに2点ずつ失う展開に、イレブンは最後まで諦めず攻撃を仕掛けたが、攻めきれずに0-4で敗退。準優勝となり、2位で関東大会の出場権を獲得した。「選手たちは最後まで全力で戦い抜いてくれたが、失点の場面で細かいミスが重なった。得点チャンスも数多く作り出したが、決めきれず悔しい敗戦となった。このグループの弱さがすべて出てしまった試合で残念です」(吉永監督談)。
この敗戦を受け止め、サッカー部全体で6月のインターハイに向けて新たなスタートが切られた。
≪テニス個人戦≫
昨日の個人ダブルス戦に続き最終日、個人シングル戦が行われた。男子では渡辺大良選手(3年)が唯一準決勝に進出していたが敗れ、3位決定戦でも敗退した。女子は、昨日の個人ダブルス戦で優勝したペアの伊丹日奈子選手(3年)と猪俣莉々花選手(1年)が、個人戦シングル戦に2人揃って出場、伊丹日奈子選手が準決勝、決勝と相手に1ポイントも与えず完勝、優勝を飾った。伊丹選手は団体シングル・個人ダブルス・個人シングルでも優勝し3冠を獲得、6月のインターハイの出場権を得た。伊丹日奈子選手(3年)は「本当に3年間夢見ていたインターハイ予選で3冠を取れてとてもうれしいです。団体戦ではあまり自分のプレーが出来てなくて悩んだが、個人戦は最後なので思い切りやったのが良かったです」と満面の笑顔で話した。猪俣莉々花選手(1年)は準決勝で敗れた。個人戦(ダブルス・シングルス)はインターハイ予選を兼ねた大会。個人戦ダブルスで伊丹選手とペアを組んだ猪俣選手もインターハイに出場する。
≪水泳≫
男女ともに目覚ましい健闘を見せ、男子総合準優勝、女子総合優勝を獲得した。男子1500m自由形で望月智也選手(3年)が1998年山梨学院高・山村浩一郎さんが記録したタイムを10秒も更新し大会新の優勝を飾った。少ない人数でほとんどの種目を優勝から3位以内という画期的な活躍を見せた山梨学院高スイマーたちの躍動は、明日の水泳界を担う逸材の宝庫と感じさせた。
≪閉会式≫
すべての競技が終了した午後3時から閉会式が山梨中銀スタジアムで行われた。山梨学院高校吹奏楽部が演奏する中、役員・選手団入場した後、前村強競技部長から上位6位までの学校名と得点が発表された。男子優勝校は日本航空高校、山梨学院高校は昨年の準優勝から3位に後退した。女子は、山梨学院高校が2位の甲府商業高校へ11ポイントの差をつける圧勝で一昨年来の総合優勝を獲得した。表彰式では、女子総合優勝の表彰を生徒会の今福和香菜さんと伊藤理恵さんが賞状と優勝旗を受け取り、男子は望月佑太朗生徒会長と横田智己君が3位の賞状と楯を受け取った。参加校男子44校、女子41校、33競技で約7100人が熱い戦いが繰り広げた今大会。閉会の挨拶で山梨県高等学校体育連盟・仙洞田一郎会長は「この大会の後、6月に開かれる関東大会、インターハイ予選が続きます。ぜひその大会に向けても山梨県の高校生の底力を見せてください」と次に向け激励した。5月の晴天に恵まれた3日間、高校生アスリートたちの熱き戦いは次のステップに向かっていく。
男子 | 学校名 | 得点 | 女子 | 学校名 | 得点 |
優勝 | 日本航空高校 | 40点 | 優勝 | 山梨学院高校 | 40点 |
準優勝 | 甲府工業高校 | 38点 | 準優勝 | 甲府商業高校 | 29点 |
3位 | 山梨学院高校 | 35点 | 3位 | 駿台甲府高校 | 19点 |
4位 | 日川高校 | 24点 | 4位 | 日本航空高校 | 17点 |
5位 | 駿台甲府高校 | 24点 | 5位 | 巨摩高校 | 16点 |
6位 | 甲府商業高校 | 20点 | 6位 | 韮崎高校 | 15点 |
文(K.F) カメラ(平川大雪 藤原 稔) 2015.5.15