山梨学院パブリシティセンター

HOME

山梨学院パブリシティセンターニュースファイルイメージ画像

関東学生柔道優勝大会

~男女とも筑波大に敗れ、準優勝~
~女子は前回の雪辱、男子は4年振りを目指したが!~

平成27年度関東学生柔道優勝大会(男子62回・女子21回)が5月24日、埼玉県上尾市の埼玉県立武道館で開催された。男子は各チーム7人の点取り式によるトーナメント戦で争い、女子はAリーグとBリーグに分かれ5人の点取り式により、各1位校が決勝戦で争うリーグ戦と、トーナメント戦で優勝を競う3人制で行われ、関東NO.1を競った。山梨学院大は前回、女子は5連覇を狙ったが、ライバル筑波大に連覇を阻まれ準優勝に終わった。男子もやはり筑波大の前に敗れ3年連続の準優勝に涙を飲んだ。今大会も決勝に進出したのは男女共に因縁のライバル山梨学院大と筑波大。決勝戦は、共に決定力に欠き、女子1勝3敗1分け、男子2勝5敗で敗れ、今大会も準優勝に甘んじた。3位は清和大と国際武道大。女子は、淑徳大、埼玉大。


関東学生柔道優勝大会の試合方法は、男子は1チーム7人の点取り式によるトーナメント戦で行い、体重制限無しで選手配列は自由。女子5人制は5人によるリーグ戦。各試合の選手配列は、先鋒・次鋒は体重57㎏以下、中堅・副将は70㎏以下、大将は無差別。女子3人制は点取り式によるトーナメント戦。体重無差別、選手配列は自由でそれぞれ争われる。
この大会では、特に男子の選手配列自由の組み合わせは、軽量級と重量級の対戦もあり、「柔よく剛を制す」と言われるように、小さいものが大きい者を投げ飛ばす柔道本来の面白さがある。

女子5人制の部はAグループ(3校)Bグループ(3校)に分かれ各1位によって優勝が争われる。Bグループの山梨学院大の初戦相手は平成国際大学。4勝1分け勝利。2回戦は3勝2分け勝利。順当にBグループ1位で決勝に進出した。Aグループは筑波大学が1位通過で前回同様、決勝は筑波大との対戦となった。

試合は、先鋒の鶴岡来雪(3年 新田高)が合わせ一本負け、次鋒の出口クリスタ(2年 松商学園)が豪快に内股で一本勝ちし、ユニバーシアード代表に決まっている長内香月(3年 富岡龍谷高)に逆転の期待が集まったが、先鋒の取りこぼしの硬さから、合わせ一本負け。副将の新添左季(1年 天理高)は1、2戦では勝利したがここでは引き分けた。一縷の望みをかけて大将の井坂希望(4年 八千代高)は最後の一戦に望んだが、合わせ一本を取られ敗れた。1勝3敗1分けで今大会も準優勝で終えた。試合後選手を集めて、山部伸敏監督は「完敗。うちは勝てる力がなかった。6月27日(全日本学生優勝柔道大会)は必ず来るから、これをしっかり受け止め、この結果からどう立て直して勝ちにいくか、後1ヶ月、考えてやっていかねばならない」と奮起を促した。西田香穂主将(4年 甲府工)は「負けましたけど、試合の結果ほどの差はないと思っています。チームは本当にいい練習しています。自分が今まで4年間見てきた中でも試合に出てない選手も本当に良くサポートしてくれて、選手も頑張る人ばかりです。これから気持ちを新しくして全日本学生で2連覇することはチームの大きな目標ですし、自分たち4年生の目標でもあるので立て直して優勝したい」と涙をこらえて、悔しさと次を見据えていた。

決勝戦 《山梨学院大学VS筑波大 1勝3敗1分け》 5/24 埼玉県立武道館


  先鋒 次鋒 中堅 副将 大将
山学大 鶴岡
(57㎏)
出口
(57㎏)
長内
(70㎏)
新添
(57㎏)
井坂
(105㎏)
 
合わせ一本

一本

合わせ一本
引き分け
合わせ一本
筑波大 内尾
(52㎏)
腹巻
(57㎏)
能智
(63㎏)
津金
(63㎏)
藤原
(108㎏)

男子1部は8校によるトーナメント戦。山梨学院大は1回戦の流通経済大に4勝2敗1分け、2回戦は清和大に4勝2敗1分けで勝利し、決勝戦に進出。対戦は4年連続、筑波大との対戦になった。

試合は、先鋒の中田大貴(3年 東海大仰星)、次鋒の春日良太(2年 東海大相模)が続けて合わせ一本で敗れ、三将の飯田健吾主将(4年 崇徳高)が技ありと横四方固めの合わせ一本で勝ち反撃を試みた。中堅・前野玲音(2年 修徳高)、五将・三浦圭偉(4年 青森山田高)が敗れ、ここで優勝が潰えた。続く五将・藤井靖剛(2年 桐蔭学園)は大外刈りの一本勝ちで意地を見せ、大将の渡辺大樹(2年 埼玉栄高)に次回に繋がる3勝目を託したが敗れ、2勝5敗で23年度以来の優勝はならず、今大会も準優勝で終えた。

決勝 《山梨学院大VS筑波大 2勝5敗》 5/24 埼玉県立武道館

  先鋒 次鋒 三将 中堅 五将 副将 大将
山学大 中田
85㎏
春日
100㎏
飯田
110㎏
前野
100㎏
三浦
90㎏
藤井
120㎏
渡辺
100㎏
 
合わせ一本

合わせ
一本

合わせ
一本

一本

優勢

一本

一本
筑波大 尾原
123㎏
小林
90㎏
橋高
127㎏
山本
85㎏
神谷
120㎏
黒岩
135㎏
長倉
90㎏

試合後、サブ練習場に選手を車座に座らせ、西田孝宏総監督は「勝てないよな、これだけ稽古しなければ。2、3月に一番やらなくてはいけないときに怪我、怪我、それじゃ稽古できない。だから体力も持たない、それじゃ勝てない。怪我は100%自分が悪い、基本的なやるべきことをやって、1ヶ月どこまでやれるか分からないけど良い稽古をして日本武道館へ行く。それができない者は外れてくれ」と順位以前の選手一人ひとりの自己管理を課題に挙げた。

1ヵ月後に控えた全日本学生柔道優勝大会、女子は2連覇、男子はベスト8を目指す。大会は6月27日28日の両日、日本武道館で開催される。

文(K.F) カメラ(藤原 稔) 2015.5.24