山梨県ケーキショー2015
~山学短大フードクリエイトコース生が創作ケーキ出品~
~協会長賞、金・銀・銅賞受賞。技術の高さを証明~
「第6回山梨県ケーキショー2015」が6月6・7日の両日、甲斐市・ラザウォーク甲斐双葉店で開催された。山梨県洋菓子協会が会員の技術向上を目的に2010年から開催しているケーキの祭典。協会に加盟する県内洋菓子店のパティシエの作品に加え、22歳以下のジュニア部門に山梨学院短期大学食物栄養科フードクリエイトコースの2年生28人全員がマジパン仕上げの創作ケーキを出品した。展示会場入口には、1年生31人全員で2週間かけて制作した大型工芸菓子「クロカンブッシュ」を展示、ひと際大きく可愛らしい作品は会場を引き立て、誘客にも一役買っていた。同時に行われた作品コンテストでは、ジュニア部門で山梨県洋菓子協会会長賞に細井さゆりさん、金賞に菊島真奈美さん、銀賞は名取千亜紀さん、銅賞に山本彩加さんが受賞。また、メーカ賞に筒井香帆、小川美咲、山口陽奈さんの3人が受賞。山学短大生の洋菓子技術の高さを証明した。会場は休日とあって、若者、家族連れで賑わい、色鮮やかで夢溢れる作品に来場者は眼を輝かせ見入っていた。
※マジパン=アーモンドと砂糖を練ったものでケーキなどのデコレーションに使われる。
■その道のプロが伝える知識と技術
山梨学院短大のフードクリエイトコースは、「洋菓子」「和菓子」「製パン」の3分野と、レストランサービス分野のプロフェッショナルを目指す人のために6年前に開設された。学生の実習を指導する講師陣は、いずれも長年その道で活躍してきたプロ。それぞれ第一線で培ってきたノウハウと経験に裏付けされた知識・技術を学生たちに伝えている。
山学短大の学生たちは、「山梨県ケーキショー」に6年連続して参加しており、今回、1年生は「製菓基礎実習」で学んだ洋菓子技術をもとに31人全員で2週間かけて大型工芸菓子「クロカンブッシュ」の制作に挑んだ。会場入口に飾られた作品は、大小120個のシュークリームをあしらった高さ1m20cm、幅40cmの木をイメージした大作。会場を引き立て、誘客にも一役買っていた。2年生は「製菓基礎実習(1年次)・基礎専門実習」で学んできた技術で、今回は28人全員がマジパン仕上げの創作ケーキ28作品を出品した。作品作りを指導した内藤傳二教授は「作品を出品することによってお菓子に対する理解度や魅力を感じ、人に見てもらうことが大事だと思ってやっています。年々技術も上がって特に今年の出来は良いです」と、教え子の作品に手ごたえを感じていた。
■洋菓子技術の高さを証明
同時に行われた作品コンテストでは、ジュニア部門で山梨県洋菓子協会会長賞に細井さゆりさんが受賞、「びっくりしました。就活もあって時間がない中で頑張って作ったのでうれしいです。製パンにも興味があって、迷っていたのですが、賞を機にケーキを目指します」。金賞を受賞した菊島真奈美さんは「何日もかけて一生懸命作り上げたものだったので、良い評価をしてもらってうれしかったです。パティシエになりたいと思っています」。銀賞の名取千亜紀さんは「細かい作業を徹夜もして頑張ったので賞はとてもうれしいです。将来はこの技術を生かした職業につきたいです」。銅賞の山本彩加さんは「ハワイのさわやかさをイメージして作りました。賞は取れると思ってなかったのですごくうれしいです」と、それぞれが受賞の喜びや将来の夢を語った。また、メーカ賞に筒井香帆、小川美咲、山口陽奈さんの3人が受賞。受賞作品以外にも甲乙付け難い力作が並んだ。山学短大生の洋菓子技術の高さを証明した。
2日間のケーキショーには、フードクリエイトコースの1・2年生が交代でコーナーを担当し、作品の説明や来場者からの質問に丁寧に答えていた。また、子どもたちのマジパン教室も行われ、体験コーナーいっぱいに集まった子どもたちは、真剣な表情でマジパンを使い、動物や果物など思い思いの作品を作っていた。学生たちはにこやかに対応していた。
文(K.F) 写真提供(山梨学院短期大学) 顔写真(K.F) 2015.6.9
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