山梨学院高学園祭「芙蓉祭」
~今年のテーマは「SHOUT」~
~自分を主張、一人ひとりが輝ける学生に~
山梨学院高校の学園祭「第58回山梨学院高芙蓉祭」が6月11日・12日の両日に開催された。一昨年までは、中・高合同開催で行われていたが、昨年から高校単独で開催されるようになった。今年の芙蓉祭テーマは「SHOUT~みんなの声がかれるまで~」。校門には“SHOUT”を連想する稲妻、スピーカー、拡声器などがペイントされたアーチが設けられた。前庭には「輪」をキーワードに、山梨学院高イレブンが声援を受け円陣を組んでいる姿が描かれた、生徒全員で制作した巨大モザイク画が掲げられた。1日目の11日は大学キャンパス内古屋記念堂において文化ステージやクラス発表が行われ、2日目の12日には一転、高校前庭に模擬店が立ち並び、華やかな祭りの雰囲気を演出。体育館ではグループごとのカラオケやバンドのパフォーマンスが演じられたほか、教室では工夫を凝らしたクラス企画、茶道部のおもてなしによる呈茶、合唱部、放送部などサークル活動が多彩に繰り広げられた。
以前は「学院祭」の名称で中・高合同で学園祭が開催されてきたが、昨年度から高校単独での学園祭に改められた。山梨学院の創立70周年を目前に控え、新時代の幕開けに相応しい名称が校内募集で募られた。校歌の中の「芙蓉の峰を仰ぎ見て・・・」と歌われ、酒折山の麓から富士山を望む山梨学院に最も相応しいと「芙蓉祭」が採用された。
1日目は古屋記念堂で文化ステージが行われた。開会式では3年8組の望月佑太朗生徒会長が「この日のために準備し、練習して積み上げてきた思いを2日間連続で“SHOUT”して楽しみましょう」と挨拶した。文化ステージのオープニングは吹奏楽部。今年のコンクール課題曲マーチ「春の道を歩こう」、コンクール自由曲プッチーニ作オペラ「トゥーランドット」を演奏。続いてチアリーダー部の軽快なコンビネーションダンス、新体操部3人によるバトン・ボール・フープを使った華やかな演舞で会場を盛り上げ、新任教員のパフォーマンス、高1のクラス発表、仮葬コンテストなどが行われた。芙蓉祭実行委員会委員長の3年3組の長田あぐりさんは「大勢の中の一人になるのじゃなくて、自分を主張して、その主張のところが“SHOUT”なのですけど、一人ひとり個性を出して素敵な学園祭になって欲しい、一人ひとりが輝ける学生になって欲しいという意味を込めました」と今年のテーマを説明した。
2日目は山梨学院高校に場所を移し、高2・高3のクラス企画や文化部のサークル活動が各教室で行われた。前庭では、PTAや部活動による模擬店が開かれ、小雨にも関わらず、売り場にお目当ての物を買い求める長い列が出来ていた。毎年人気なのが、保護者が提供してくれたものを低価格で販売するバザー。混雑を避けるために時間と人数よる入場制限で実施され、今年も多くの人で賑い大盛況だった。体育館をコンサート会場に仕立てたエキストラステージでは、ダンス・バンドのパフォーマンスやカラオケなどが繰り広げられ、ステージと客席が一体となり若い青春の熱気で会場は大いに盛り上がっていた。R館夢見庵とTAKERU館では、浴衣姿の茶道部員のおもてなしによる呈茶が行われ保護者、生徒が切れ間なく薄茶を楽しんでいた。芙蓉祭実行委員副委員長の3年1組・横森光太郎君は「今までの学祭とは変わったものを作りたいと思い、100分の一という、特進と進学コースとの交流をもっと図ろうという企画を立て成功したのがすごくうれしいです」と学園祭の運営に手ごたえを口にした。山梨学院高校生全員で作り上げた「芙蓉祭」。その達成感から終始学園全体が明るい笑い声に包まれていた。
体育祭は9月に川田「未来の森」陸上競技場で行われる。
文(K.F) カメラ(平川大雪 藤原 稔) 2015.6.12