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南関東高校陸上で島田美穂二冠獲得

~千五百mは大会新、三千mは今年度高校1位記録~
~太田裕也と三浦佑美香も健闘、3人が全国総体へ~

平成27年度関東高校陸上競技大会(南・北関東大会同時開催)が6月19日から22日の4日間、山梨中銀スタジアムを舞台に開催され1都7県の代表が山梨で健脚を競った。「関東を制するものは全国を制す」といわれるハイレベルな大会で、女子駅伝部の島田美穂が圧倒的な強さで二冠を獲得した。まず、2日目の1500mで大会新・県高校新の4分20秒10で優勝、最終日の3000mでは2位以下を100m以上も引き離してゴール、大会記録にはわずかに届かなかったが今シーズンの高校ランキング1位の好記録、インターハイでの大活躍が期待される二冠女王となった。同じ3000mを走った三浦佑美香は4位に入り、男子3000m障害の太田裕也はラスト1周で猛然と追い上げ2位を獲 得。3人がインターハイ出場を決めた。

小瀬スポーツ公園・山梨中銀スタジアムに、南関東(山梨・東京・神奈川・千葉)と北関東(埼玉・ 群馬・栃木・茨城)の各都県代表約3500名が結集した。山梨学院高の陸上競技部と駅伝部からは県大会で6位以内に入った男子11人、女子8人が南関東に出場した。

最初の朗報は2日目の女子1500m決勝でもたらされた。女子駅伝部の島田美穂(3年)と早川可奈子(3年)が初日の予選を勝ち抜き決勝に進出、島田は1000mでトップに立ち、残り1周からは独走、4分20秒10でゴール、大会新・県高校新を樹立した。島田美穂選手はレース後「自己ベストを4秒近く短縮させることができました、3000mでも優勝したい」と述べた。早川可奈子選手(写真右)は10位となり「悔しさを糧にします」と心に雪辱を誓った。島田は最終日の3000mでも快走、1000mで抜け出してからはまったくの一人旅、2位以下を100m以上も引き離し9分10秒51でゴール、狙って走った大会記録にはわずかに届かなかったが、今年度高校ランキング1位の好記録だった。同走した三浦佑美香(3年)は最後まで粘り4位でインターハイ出場権を獲得、木村美久(3年)は苦しい走りとなり21位に沈んだ。島田は「全国のトップレベルと堂々と戦えるようにあと1カ月でもっと力をつけたい」と話し、三浦祐美香選手(写真右)は「インターハイでは美穂に負けないつもりで、美穂に食らい付いて行きたい」と語った。インターハイに進めなかった早川も木村も12月の全国高校駅伝の主力メンバー、冬に向けて、この夏に、心と体を鍛える。

一方、男子勢では、3000m障害の太田裕也(3年)と花田幹太(3年)の2人が決勝進出を果たし、ラスト1周の勝負で明暗が分かれた。2人ともトップ集団の中位置をキープし、ラスト1周の鐘が鳴った時は4番手、5番手だった。太田はここから猛然と追い上げ2位でゴール、花田は追い切れずインターハイを逃す7位でゴールした。太田裕也選手は「去年の経験で最後の1周が勝負だと分かっていました。苦手な中盤で集団に付けられたことが成長の証だと思います、強い選手ばかりが集まるインターハイで戦えるようしっかり調整して臨みたい」と話した。花田は太田に支えられて立ち上がり天を仰いだ。

この他の競技では、インターハイが期待された剱持クリア(3年)は、走り高跳びでは1m61cmで6位となったが代表決定戦で敗れた。得意の走り幅跳びでは2回目にシーズンベストの5m55cmを跳んだが、冬場に故障し3か月間練習ができなかったことが影響し昨年の記録までは伸ばせず7位で3年連続のインターハイは逃した。男子5000mの飯島圭吾(2年)も7位であと一歩届かなかった。剱持も飯島も秋にリベンジする。

今年のインターハイは「2015君が創る近畿総体」として近畿7府県で開催される。山学高からは3人が出場する陸上競技は、7月29日(水)から8月2日(日)まで、和歌山市・紀三井寺公園陸上競技場を舞台に開催される。

文(M.Ⅰ)カメラ(平川大雪・M.Ⅰ)2015.6.23