山梨学院パブリシティセンター

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百年目の夏プレーボール

~参加37校36チームが聖地・小瀬に結集~
~山梨学院はノーシードから甲子園を目指す~

第97回全国高等学校野球選手権山梨大会の開会式が7月11日、甲府・小瀬スポーツ公園山日YBS球場で行われた。今年は大正・昭和・平成と歴史を紡いだ全国大会100年目の節目の年、山梨から全国出場を目指す37校36チーム(来年3月に閉校する谷村工・桂は合同チームで最後の夏に挑む、開校2年目の都留興譲館は初の単独出場)が聖地・小瀬に結集した。山梨学院高は加々美啓太主将を先頭に4番目に入場行進、ベンチ入りメンバー20人が足並みを揃え夏の第一歩を踏み出した。今年は春季大会3回戦で敗れたため、8年ぶりのノーシードだが、下馬評を覆すために砂田グラウンドで汗を流して来た。胸に雪辱を期し、甲子園を目指す。

高校野球は大正4年(1915年)に、全国中等学校優勝野球大会として第1回大会が大阪府豊中球場で開催され、戦争による中断を挟み、甲子園球場を舞台に数々の名勝負と長い歴史を刻み、この夏100年目の全国大会を迎える。今年の全国大会キャッチフレーズは「新たな夏、プレーボール」、平成時代になってから生まれ、白球を友にして育ってきた球児たちは、ある者は最初の、ある者は最後の、ある者は最初で最後の、新たな夏に挑む。

11日の開会式は梅雨の合間の青空に恵まれた。午前8時45分、大会歌「栄冠は君に輝く」の演奏に乗り、前年度優勝校の東海大甲府高を先頭に、各校が次々に入場して来た。山梨学院は4番目に登場、プラカードを持つのは雨の日も雪の日も献身的にチームを支えて来た3年生マネージャーの矢崎朱里さん、1・2年の時は応援スタンドで声援を送ってきた。3年目の夏は記録員としてベンチに入る。「みんなが力を出し切ってほしい」と願う矢崎朱里さんは、彼女にとっても最初で最後のベンチでチームの勝利を願う。選手の先頭は校旗を掲げる加々美啓太主将、河口湖南中の先輩渡邉拓夢(現山学大野球部1年)の後を追い御坂峠を越えて進学、今年は主将としてチームを牽引する。センバツ甲子園出場を果たし、関東大会を制した昨年のチームと比べると、今年のチームは個々の力は強くはないかも知れない。しかし、チーム全員の力を結集させる力は昨年のチームに勝るとも劣らない。「全員の力を合わせて全力で戦う」と決意している加々美啓太主将を要に、山学ナインは一丸となって夏の頂点を目指す。選手宣誓を引き当てた身延高の藤田涼輔主将が「勇気、希望を山梨から発信します」と見事な宣誓を行い、12日間にわたる山梨大会の幕が開いた。

山梨学院の初戦は明日12日(日)、山日YBS球場午後2時試合開始予定で甲府昭和高と対戦する。一球に思いを込める熱い暑い新たな夏が始まった。

文(M.Ⅰ)カメラ(藤原 稔)2015.7.11