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全国高校野球選手権山梨大会 初戦

~甲府昭和と対戦、13対3で勝利し初戦突破~
~山学打線爆発、2度のビックイニング到来~

第97回全国高等学校野球選手権山梨大会2日目の7月12日、甲府・山日YBS球場と富士北麓公園野球場で1回戦・2回戦5試合が行われた。このうち、4年ぶり6度目の夏の甲子園出場を目指す山梨学院高は初戦・2回戦を、山日YBS球場の第3試合で甲府昭和高と対戦。試合は、初回に1点を昭和に先取されたものの、その裏で山学打線が爆発し、本塁打を含め一挙5得点で大逆転に成功。先発の宮野大夢は2回に2点を追加されたもののその後は追加点を許さず、5回からは、吉松塁が継投。そして5回裏には味方の打線が再度爆発、打者一巡の猛攻で6点を追加し、11対3と大量リード。継投した吉松は要所を突く投球で昭和打線に付け入る隙を与えない。吉松は6回に自身の適時打でコール ドゲームを成立させ、山学は2度のビックイニングから13対3(6回コールド)で初戦を制した。山学は次戦・3回戦を、この日の第1試合で日大明誠高を7対0(7回コールド)で下した東海大甲府高と7月19日、山日YBS球場で午前9時から対戦する。
 
4年ぶり6度目の夏の甲子園出場を目指す山梨学院高は、春季県大会3回戦で甲府城西高と対戦し4対7で敗退し、8年ぶりにノーシードで夏の県大会に挑むことになった。先日行われた高校での壮行会で加々美啓太主将は「一戦一戦、山学野球部らしい勢いある元気なプレーをし、支えてくれたすべての方への感謝を込めて戦います」と意気込みを語っていた。山学ナインは梅雨の合間の晴れ渡った空の下、1塁側スタンドに陣取った全校生徒からの声援を受け、初戦・2回戦を甲府昭和と対戦した。
 
















  1 2 3 4 5 6       合計
甲府昭和 1 2 0 0 0 0       3
山梨学院 5 0 0 0 6       13
【山学バッテリー】宮野(4回)・吉松(2回)-加々美
本塁打:佐藤(山学)   3塁打:瀧澤・金子(山学)
2塁打:加々美、知見寺、宮下、五十嵐(山学)
安打:昭和3・山学15   失策:昭和1・山学2

この試合、先攻は甲府昭和。山学の先発のマウンドは宮野大夢(3年)。1回表、宮野は四死球から出塁を許し、1死一・二塁で右前適時打を放たれ、山学は1点を先取されてしまう。しかし、1回裏の攻撃で山学打線が爆発。1番・宮下塁(2年)が死球で出塁すると2番・今釘仁(3年)が内野安打で続き、3番・滝澤虎太朗(2年)の内野ゴロの間に1番・宮下が生還し1点を返す。続く4番で主将の加々美啓太(3年)が左中間適時二塁打で同点とすると、5番・知見寺代司(2年)の右前適時二塁打で逆転に成功。1塁側応援スタンドでは山学高野球部OBでシンガーソングライターの伸太郎さんが野球部のために作曲した“BIG WAVE”に乗せ全校生徒が一糸乱れぬ応援を展開しナインを後押し。応援を受け、6番・佐藤誉起(3年)はカウント1-1からの3球目を左芝生席に運ぶ大会第4号2ランホームランでこの回一挙5得点。このビックイニングで試合は山学優位で進むと思われた2回表、先発・宮野が昭和打線につかまってしまう。先頭打者に中前安打を許すと犠打や味方エラーなどで1死一・三塁とされ、続く打者に右前適時打や犠飛で2点を入れられ、2点差までにじり寄られる。山学打線は、3回、4回と追加点を奪い試合をさらに優位に進めたかったが、得点圏まで走者を進めるもあと1本が出ず追加点を奪えない。しかし、5回に再度ビックイニング到来。先頭打者の3番・瀧澤が左中間三塁打を放ち、4番・加々美が四球で出塁。さらに2死二・三塁で6番・佐藤の犠飛で6点目を追加し、8番・金子春輝(3年)は中越適時三塁打で2点を加え、5回から継投した9番・吉松塁(1年)が内野適時打で9点目を挙げる。打線の勢いは止まらず途中出場の2番・岡本俊秀(3年)の内野適時打、3番・瀧澤の中前適時打でそれぞれ1点を追加。この回打者一巡の猛攻で試合は11対3となり、一気に昭和を突き放す。継投した吉松は、6回表に1死満塁のピンチを迎えるも三振と内野ゴロに打ち取り、追加点を与えない。山学は、6回裏に2死二・三塁から9番・吉松が左前2点適時打を放ちコールドゲーム成立。初回に先取点を奪われたものの、打線の粘りで13対3(6回コールド)で勝利し、3回戦進出を決めた。
 
試合後、加々美啓太主将は「初回の立ち上がりで点を取られてしまったが選手に焦りはなかった。(先取点を)そんなに気にせず、その裏で得点を入れれたのでそこが今までとは違うと思います。さらに今までは、初回の得点だけで終わっていたのがまた5回に繋いで得点に繋げられたので成長できているかなと思います。全校応援の声も選手に十分に届き、応援と選手が一丸となって戦うことができました。秋・春は何もできなくて負けてしまって悔しい思いをしたので、きょうは全員でやり切れるように頑張りました。あと1週間、相手をよく見て自分たちができることや色々なことに挑戦して、思い切って戦いたい」と語った。また、吉田洸二監督は「3年生を一人でも多く使いたかった。試合内容は別として100点でした。3年生に充実した試合を1試合でも多く経験させたくて、副キャプテンの佐藤もホームランを打てたので、3年生の気持ちの入った試合になりました。野球内容自体は100点ではありませんが、エラーをしても繋いで勝てるということが経験になったと思います。次回は東海大甲府戦で抽選会で組み合わせが決まった時から楽しみな相手でした。相手は横綱級なので、横綱の胸を借りるつもりで頑張りたいです」と述べた。

 
山学は次戦、前回大会の覇者で春季優勝校の第1シード・東海大甲府と7月19日、山日YBS球場で午前9時から対戦する。全校生徒の熱い応援を力に変え、選手一丸となって強敵に戦いを挑む。
文(Y.Y)、カメラ(今村佳正)2015.7.12