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全国高校総体(インターハイ)に賭ける!第2回

~空手道個人「形」で優勝を狙う舟久保選手~
~悔いなく、最善を尽くせ!山梨学院高勢~

平成27年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)「君が創る 近畿総体」が7月28日から8月20日にかけて和歌山県和歌山市を中心に近畿(和歌山、滋賀、大阪、京都、奈良、三重、兵庫)で開催される。山梨学院高校からは男子ホッケー、男女テニスの3団体と陸上・空手・テニスなど個人11人の生徒が出場する。(なお、水泳競技は、24~26日の関東大会終了後に出場者が決定する。山梨学院ニュースファイルでは3回に分け、インターハイに賭ける出場選手の意気込みを伝える。2回目は、空手道、ボクシング、新体操、男女体操の個人戦に挑む選手を紹介する。空手道部はインターハイに26年連続で出場。新体操部は7年連続、体操部女子は2回目、男子体操とボクシングは初めての出場となる。梅雨が明け、連日30度を越える暑さの中、選手たちは本番の日に照準を合わせ、最後の調整に打ち込んでいる。

インターハイは高校生のスポーツの祭典。高校野球の「甲子園」に例えられる。全国から約35,000人(平成25年度北部九州総体実績)の選手、監督、役員が集結。高校生アスリートにとって、誰しもが憧れる最大のスポーツビッグイベント。この大会に向け選手たちは、日々歯を食いしばり、涙をこらえ、苦しい練習に耐えてきた。多くのアスリートはこの大会を経験し、さらに上を目指し、一流のアスリートとして国内はもとより世界に羽ばたいていった。全国各地から集まる選ばれた精鋭との戦いに、山梨県から28競技に約450人(選手団計566人)、山梨学院高からは選手33人(選手団計41人)の高校生アスリートが各ベストを目指し、挑戦する。

◆空手男子個人形
“不撓不屈”の大幕が掲げられた武道場に他の選手と離れて黙々と空手『形』の演武を練習する舟久保絢哉選手(3年 富士吉田市立明見中)がいた。富士吉田市から通学する努力の人だ。県高校総体優勝、インターハイ県予選優勝を連覇して本大会に挑む。昨年、2年生で臨んだ大会は「3位という結果に終わってしまった。今回は最後の年なので優勝で終われるように頑張りたい」と意気込む。小学1年生で始めた空手は5・6年生で全国大会に優勝2連覇するなどスーパージュニアと言われ順調に『形』の技を極めてきた。重厚な動きの中に空手の醍醐味を感じさせる“セイエンチン”を得意とする『形』で演武する。舟久保絢哉選手は「初戦が大切になってくるので、しっかり仕上げていく」と決意を見せた。小中高で全国的に名を知れた舟久保選手にとって、高校3年でインターハイという花道を優勝で飾りたい。競技は7月31日、8月1日、奈良県・宇陀市総合体育館で行われる。

◆ボクシング
ボクシングフライ級に出場する雨宮輝選手(1年 甲府市立東中)。ボクシングは小学1年の時、友だちから誘われ始めた。遊びの延長でとにかく楽しかったと言う。小学6年生で本格的に指導を受け大会にも出場するようになった。高校1年になり、関東大会で神奈川の高校3年生と対戦、2-1僅差で負けるも、自信になった。山梨県のインターハイ予選で優勝し出場を決めた。県内では4戦負けなし。所属する隼人ボクシングジム(甲府市)の指導者は「基本に忠実できれいなボクシングをする。持ち味はスピード」と評する。雨宮輝選手は「今は、真剣に取り組める競技なので充実しています」と語り、「インターハイ出場は、周りの人の支えがあったから。その人たちのために、1戦1戦が決勝だと思って頑張ります」と感謝を口にした。ボクシングの試合は、7月29日から8月3日まで6日間、兵庫県立総合体育館で行われる。

◆女子個人新体操
5歳から始めた新体操で2年連続インターハイに出場する阿井美紗貴選手(3年 甲府市立東中)。バレエをやるつもりが友だちに誘われ新体操に進んだ。以来、13年間続けてきた集大成と位置付け、今大会に臨む。昨年の大会では、ボール、フープの投げで失敗、順位を伸ばせなかった。今年の種目はクラブとボール。阿井美沙貴選手は「今年は、失敗を恐れずに思い切り大きく演技をしたい」と意欲を語る。「自分の持ち味は、演技の安定性」と話す阿井選手。「私は他の選手に比べて背が小さく、見た目で劣ってしまい、上位に入るのは難しいですが、今までの練習の成果を全て出して頑張る」と意気込む。「演技面では、足先や指先をきれいに使い伸び伸びと美しい演技を心がける」と練習場の小瀬武道館のマットの上を華麗に舞った。目標を聞くと「ベストを尽くして20位以内」と謙虚に答えた。競技は8月7日、大阪市中央体育館で行われる。

◆女子体操個人総合
両親が元日本を代表する体操選手の藤本みのり選手(2年 中央市立田富中)。両親が運営するスポーツクラブで幼稚園の頃から体操を始めた。体操に興味を持つのは必然的なことだった。小中学校時代には数々のジュニア体操競技大会に出場し、経験を積んできた。山梨学院高に入学すると、インターハイを目指して、月曜日の休養日を除き1日4~5時間の猛練習をこなしている。山梨学院高からの出場は、平成23年度にインターハイに出場した、嶋田笑子、小林朝香さん以来3人目となる。藤本みのり選手は「高1では出られなかったけど、今回初めての出場で緊張に押しつぶされずに今まで頑張ってきた成果が充分だせるよう、自分らしい演技をしたい」と活躍を誓う。体操女子の種目は、床・段違い平行棒・平均台・跳馬の4種目で戦われる。「平均台、平行棒はよくミスをするので、練習をたくさんしてノーミスの確率を上げたい」と力を込める。目標は、と聞くと「ノーミス」としか答えなかった。順位は関係なくベストを尽くすとの意思表示だ。競技は8月1・2日、大阪市中央体育館で行われる。

◆男子体操個人総合
山梨学院高から男子体操で初めてインターハイ出場を決めた村松知哉選手(1年 山梨市立南中)。5月の山梨県高校総合体育祭体操団体で優勝チームを除いた個人の1位通過で関東大会と全国大会(インターハイ=個人枠2人)の出場権を決めた。村松選手は、女子の藤本選手同様、両親が体操選手だった影響で小学校1年生から体操競技を始めた。現在、山梨市にあるスポーツクラブで週6日、練習をしている。兄の村松侑哉さん(3年 日川高)も男子体操団体でインターハイに兄弟出場する、文字通りの体操一家。村松知哉選手は「初めてなので緊張していますが、兄が一緒なので安心です。自分の演技ができるように頑張ります」と語り、県大会で68.10の点に対して「6種合計で70点を目指します。苦手な床運動、あん馬のミスを無くし、総合3位を狙う」と目標を掲げた。体操競技は、力と柔軟さ、美しさ、技の難易度、安定性で競われる。特に演技の細部に気をつけることが採点を左右する「大会までにひざ、つま先を伸ばして演技するよう練習します」と村松選手は課題を挙げた。競技は、競技は8月1・2日、大阪市中央体育館で行われる。

文(K.F) カメラ(平川大雪・K.F) 2015.7.23