関東学生ゴルフ選手権(男女)11人が出場
~大学ゴルフ部、めきめき力をつける~
~山内日菜子選手3位でホールアウト~
「2015年度関東学生ゴルフ選手権」が男子は、8月4日から7日の日程で千葉県・鷹之台カンツリー倶楽部で、女子は8月4日から6日の日程で埼玉県・狭山ゴルフクラブで行われた。山梨学院大からは男子9人(1人は体調不良のため棄権)、女子2人が予選大会を勝ち抜いて本選に出場した。大会は、女子は60人、男子120人の選手で競われ、男女ともに1・2日目に18ホールずつ計36ホール行い、女子は30位タイ、男子は60位タイまでが決勝ラウンドに進出。山梨学院大女子は、出場選手2人とも決勝ラウンドに進み、山内日菜子選手(1年 宮崎・宮崎東)が3位、浅野愛莉選手(2年 長野・佐久長聖)が21位タイで上位19位までの「日本女子学生ゴルフ選手権」の出場権を獲得した。男子は、3人が決勝ラウンドに残り、最終日結果で河田丈一郎選手(1年 新潟・開志学園)が24位タイで、林侃汰朗選手(1年 新潟・開志学園)と加藤翔選手(1年 香川・藤井学園寒川)は共に41位タイに入り、上位43位までの「日本学生ゴルフ選手権」の出場権を獲得した。
◆2015年4月に強化育成クラブに昇格したゴルフ部
山梨学院大ゴルフ部は、2007年度準強化育成クラブとして発足、今年4月強化育成クラブに昇格した。現在、部員は男子34人、女子7人の計41人。普段は大学の練習施設と中澤プロ企画甲府ゴルフセンターで練習している。卒業生の小池一平選手(境川C.C)は2008年度のプロテストに合格。今年6月に行われた国内男子ツアーでは自己最高の4位と健闘し活躍している。最近では他にも在学生の橋添香選手(4年 山梨学院高)、村田理沙選手(2年 東京・杉並学院)、堀内明莉選手(2年 山梨学院高)の3人と昨年卒業した熊谷かほ選手(フリー 山梨学院高)と河野美桜選手(厚木国際C.C 山梨学院高)の5人がプロを目指してプロテスト挑戦中。プロを狙える逸材を育成している。7月末に行われた平成27年度最終プロテストには、上位20位までが合格という難関に103人のプロの卵が挑む中に、山梨学院勢は5人とも残り、4日間の過酷な戦いに挑戦した。残念ながら全員が20位に届かず次の機会に持ち越された。中でも熊谷かほ選手はプロテスト合格に僅か1打足りず、悔し涙を流した。
◆≪第63回男子、第53回女子関東学生ゴルフ選手権≫
8月4日から始まった「関東学生ゴルフ選手権」の男女の結果は、女子は、8月6日行われた決勝ラウンドで山内日菜子選手(1年 宮崎・宮崎東)は予選ラウンド5位から2つ順位を上げて3位タイと好成績で大会を終えた。6月の日本女子アマチィア大会で3位に入り、この大会直前までプロツアーの大東建託レディースゴルフに招待されプレーを行ってきたばかり。疲れの残る今大会で山内日菜子選手は「まったく問題ありません。-6を狙います」とコースに出ていった。大会が終わってみれば、この-6はトップの成績だった。今大会は-3で目標には届かなかったが、「3位は悔しいですけど、チャンスを物にできなかった。パターが悪くて調整できなかった。疲れより暑さがきつかった」と連日の猛暑を嘆いた。21位タイでギリギリ「日本女子学生ゴルフ選手権」の出場権を獲得した浅野愛莉選手は「ギリギリでした」と照れた。「先日中旬に国体の選考会があり、そのあたりからショットの調子が悪く、そこがちゃんと直せないまま大会に入ってしまった。パターが得意なので悪いなりにスコアがまとめられたので良かった」と出場権を獲得し、安堵した。全日本学生へは「昨年の朝日杯争奪日本学生選手権13位タイを上回る10位以内を目指します」と力強く話した。
◆≪女子の結果≫ 8月4日~6日 埼玉・狭山ゴルフクラブ
山梨学院大男子は、2日間の予選ラウンド(120人出場)に8人が出場し、河田丈一郎、林侃汰朗、加藤翔選手の3人が決勝ラウンド(60人出場)に残った。上位43人に与えられる「日本学生ゴルフ選手権」の出場権を賭けた戦いが2日間にわたり行われた。決勝ラウンド1日目が終了した時点で河田丈一郎選手(1年 新潟・開志学園)は23位タイ、加藤翔選手(1年 香川・藤井学園寒川)31位タイ、林侃汰朗選手(1年 新潟・開志学園)38位タイ。大崩れしなければ、圏内は大丈夫と思われた。決勝ラウンド2日目、最初にプレーを終えた林侃汰朗選手は「初めての4日間競技でした。4日間でアンダーパーという目標を持っていたんですけど、14オーバーも打ってしまって喝!喝!全くでした」と反省した。続いて戻ってきた加藤翔選手は「最終日にちょっとスコアを落としたのが悔しいです。今日は3オーバー以内と思いスタートしたのですが5オーバーは余分でした。通算14オーバー、全日本は厳しいかな」と肩を落とした。2人の出場権は微妙になった。23位タイでスタートした河田丈一郎選手は「調整していくうえで、あまり仕上がらなくて上位を狙える状況ではなかったので、とりあえず予選通過して全日本学生に行くことに専念して4日間プレーしました。今日は2オーバーだったですけど、通過は問題ないです」と冷静に振り返った。全競技者のプレーが終了し、ライバル、猛烈な暑さ、そしての自分との4日間の過酷な戦いが終わった。集計が進み順位が発表された。全日本学生への出場をあきらめかけていた林、加藤両選手に勝負の女神が手を差し伸べた。2人は41位タイで辛うじて、出場権を獲得した。
◆≪男子の結果≫ 8月4~7日 千葉・鷹乃台カンツリー倶楽部
他の選手は、最終ラウンドに進めず、金子直矢選手(2年 福井工大附属福井)は、84位タイ、池田佑甫選手(2年 宮城・仙台育英)84位タイ、加治屋舜介選手(東京・杉並学園)90位タイ、吉野達也選手(2年 神奈川・拓殖大紅陵)101位タイ、石川雄姿選手(2年 群馬・共愛学園)109位タイで大会を終えた。予選免除の中川翔太選手(2年 愛知・明徳義塾)は体調不良のため棄権した。
文(K.F) カメラ(平川大雪) 2015.8.8