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テニスインカレ 準決勝
~久次米夏海が大会第一シードを下し初の決勝進出~
~一度も勝てなかった吉冨愛子(早大)に打ち勝つ~

テニス学生日本一決定戦「平成27度全日本学生テニス選手権(インカレ)」は8月21日、岐阜市・岐阜メモリアルセンターで準決勝が行われた。2年連続してインカレベスト4に進出した久次米夏海(4年)が、大会第1シードの早稲田大のエース吉冨愛子に勝利した。対戦結果は、6-2、6-4、ストレート勝ちの快勝だった。久次米と吉冨は同学年、中学時代から全国大会の度に10回以上対戦してきたが、これまで一度も勝てなかった最強の敵、その最強の難敵に最終学年の最後の夏で初勝利した。4年間の努力が凝縮され、結晶となって光と輝きを放った。山梨学院大テニス部女子は、9年前の2006年に部員6人で創部した時には、インカレはその舞台に立つこと自体が夢であった。10年目の節目の年に、山学大テニス部史上初のインカレ決勝進出者を輩 出した。

久次米夏海(くじめ なつみ 4年)選手は兵庫県尼崎市出身、大阪・城南学園高校時代はインターハイベスト16が最高成績で全国的には無名に近い選手だった。テニスに専念できる環境が整っている山学大で強くなりたいと兵庫から山梨にやってきた。身長155cmの小柄な体ながら、フォアもバックも両手で打ち、どこにそんなパワーがあるのか信じられないほど強烈なショットを放つハードヒッター。1・2年の頃はベースラインの後ろから打つプレースタイルで、ミスから自滅することもあったが、日本テニス協会S級エリートコーチの三好勲コーチの指導の下で、前に出るプレースタイルを身につけ、3年から勝てるようになった。昨年10月の国体で同級生の本郷未生(4年 東海大相模 )と組んだダブルスで山梨県に初優勝をもたらし、昨年12月の「第51回全日本学生室内選手権」で山学大としても創部初となる学生チャンピオンの称号を獲得した。

久次米夏海にとって、この夏は最後のインカレ、昨年から色々な大会で好成績を残してきたことが評価され、大会第3シード選手として本戦2回戦から出場、格下の選手を相手に危なげなく準決勝に進出した。前日の夜、久次米と三好コーチは吉冨対策を入念に打ち合わせて準決勝戦に臨んだ。その対策が功を奏し、第1セットを6-2で奪い流れを引き寄せた。三好コーチは「このまま勝てる相手ではありません、修正して巻き返してきます、第3セットまでもつれると思います」と予想したが、久次米は吉冨に修正する余裕を与えなかった。5-4とリードした第10ゲームは相手吉冨のサーブだったが、ここでナイスショットを連発し吉冨のサーブを一気にブレーク、コーチの予想を上回る強さで勝 利を奪い取った。試合時間はテニスの試合としては短い2時間01分の攻防だった。

全日本学生テニス選手権 準決勝(8/21)岐阜市・岐阜メモリアルセンター
久次米夏海 6-2
6-4
吉冨愛子
(早大)
山学大史上初の
インカレ決勝進出

22日に行われる女子シングルスの決勝は、久次米夏海対西本恵(慶大)の組み合わせとなった。久次米夏海選手は「4年最後のインカレで吉冨さんに初めて勝つことができました。決勝の相手西本恵さんも、なかなか勝てない強い相手ですが、今日のように前に出るプレーで優勝に挑みます」と強い決意を胸に最終決戦に挑む。

文・カメラ(M.Ⅰ)2015.8.21