子育て支援事業「親子でクッキング」
~子どもたち自身が食材を選択し調理を楽しむ~
~調理を通じ「食」に関する興味・関心を高める~
山梨学院幼稚園子育て支援センターは8月25日、山梨学院短大調理実習室で「親子でクッキング」を開催した。この催しは、山梨学院子育て支援センターの子育て支援事業の一環として実施され、親子で一緒に楽しく調理し、子どもたちの食材や調理への関心を高めることを目的にしている。午前28組・午後28組約150人が参加し、昨年参加したリピーターの親子の姿も多数見受けられた。山梨学院短大食物栄養科の深澤早苗教授が講師を務め、深澤教授の指導を受けながら親子は協力して炸醤麺、サツマイモサラダ、野菜たっぷりオリジナルスープ、牛奶豆腐の4品を作り上げた。幼稚園スタッフや食物栄養科の学生も適宜調理補助やアドバイスをして、親子をサポート。子どもたちは保護者に手を借りながら包丁で食材を切ったり、具材を炒めたりと楽しみながら調理を行った。今回は、初の試みとして子どもたち自身が自由に食材を選択し、味付けも子どもたちが行い、オリジナルのスープを調理。子どもたちは親子での活動を通じ、食への関心や調理の楽しさを感じていた。
「親子でクッキング」は山梨学院幼稚園子育て支援センターの子育て支援事業(施設開放・地域交流事業)として今年で5回目を数える人気講座。毎年多くの応募があり、それに対応するため、午前・午後の2部制で実施している。リピーターの参加率が高く、昨年・一昨年に参加した親子も数多く参加した。今年度は午前・午後の部合わせて56組の親子が参加し、年中から小学校6年生までの子どもたちが保護者と一緒に調理を行った。山梨学院短大食物栄養科の深澤早苗教授が講師を務め、幼稚園スタッフや食物栄養科の学生も調理補助として協力し、親子をサポートした。この日のメニューは、炸醤麺、サツマイモサラダ、野菜たっぷりオリジナルスープ、牛奶豆腐の4品。深澤教授は、調理手順の説明とともに家庭で調理する場合のワンポイントアドバイスやアレンジ方法などについても説明を行った。この後、参加者はグループごとに分かれ調理を開始。子どもたちは保護者に手伝ってもらいながら、包丁で食材を切ったり、具材を炒めたりと調理を進めた。今回は、初の試みとして子どもたち自身が自由に食材を選択して調理するメニューが設定された。人参、じゃがいも、水菜、えのきだけ、ズッキーニ、ワカメなどの中から3種類食材を選び、ベーコンなどの共通の具材と合わせ、オリジナルのスープを調理。味付けも子どもたち自身で行い、コンソメベースの野菜の旨味が凝縮されたオリジナルスープを完成させた。また、スープの塩分濃度の測定も行い、食材本来の旨味と塩分の関係についても理解を深めていた。およそ1時間半で料理は完成し、全員で手作り料理を実食。子どもたちは、自分たちで作った料理を口に運び満足そうな表情を浮かべ、保護者はその様子を写真に収めるなどしていた。講師の深澤教授は「子どもたちが選んだ食材でスープを作りましたが、いかがだったでしょうか。バランスよく選べていて良かったと思います。調理作業についても、子どもたちが行うことを温かく見守ってくださり、どの班も子どもがしっかりと作業をしていたように見受けられました。これを機会に家庭でも、子どもが少しでも料理に触れる機会を増やしてもらえれば良いなと思います」と親子に語りかけ、講評した。一通り食事が終わると、食器洗いや調理器具の片付け、ごみの分別などの後片付けを協力して行い、「親子でクッキング」は終了した。子どもたちは、保護者やお友達とともに楽しい時間を過ごし、食への興味・関心や調理の楽しさを実感していた。
文、カメラ(Y.Y)2015.8.25