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日本学生選手権水泳競技大会 1日目
~江原騎士、男子400m自由形で初優勝~
~男子400mフリーリレー、過去最高5位入賞~

「第91回日本学生選手権水泳競技大会(インカレ)」が静岡・古橋廣之進記念浜松市総合水泳場・ToBiOで4日から6日までの3日間の日程で開幕した。競泳のインカレは男女別学校対抗戦で個人の成績を集計して得点を競い順位を決める。大会1日目は男女6種目の予選・決勝・B決勝が行われ、初日から男女とも健闘した。予選上位8位までの決勝に男女個人各1人ずつ、男女フリーリレーに揃って決勝に進出。B決勝には女子5人が進出。男子決勝には、400m自由形で江原騎士選手が個人種目ではインカレ初となる優勝、快挙を達成した。男子フリーリレーは3年連続の決勝に進出。決勝では、5位に入る健闘を見せ、学校得点争いに大きく貢献した。女子は、200m背泳ぎ決勝で短距離専門の竹迫麻澄選手が8位。50m自由形で本間あかり選手が予選9位。決勝には残れなかったがB決勝で1位となり、共に得点争いに貢献した。

インカレ水泳競技大会は、男女別学校対抗戦で個人の成績を集計して得点を競い順位を決める。予選はタイムレースで上位8人が決勝へ、9~16位までがB決勝に進出する。

◆《男子400m自由形 江原騎士》会心のレース!個人種目でインカレ初優勝

男子400m自由形の江原騎士が強かった。先の世界選手権リレーで大きな舞台を踏んだことも彼を大きく飛躍させた。予選は6位で通過。決勝で力を一気に爆発させた。持ち前の前半からグイグイと飛ばす攻撃型の泳法で2位以下を徐々に引き離し、200mでは2位にすでに体ひとつ離す力泳でそのままゴール。山梨学院男子で個人種目、インカレ初優勝を飾った。江原騎士選手は「インカレでは1年から3年まであんまりいい成績が残せなかったので4年生の意地を見せてチームに貢献したかったのでそれがしっかりできて良かった」と話した。

◆《男子400mフリーリレー》過去最高順位

初日、最後の決勝種目に男子400mフリーリレーが行われた。山梨学院は2年前、創部初めてこの種目で決勝進出を果たし、今回予選で3分22秒06を記録。昨年つくった県記録を塗り替え、3年連続で決勝に臨んだ。メンバーは第1泳者に江原騎士主将(4年 山梨学院高)、第2泳者・甲斐耕輔(4年 北海道・大麻高)、第3泳者・石橋翔(2年 千葉商科大付高)、第4泳者・陶山周平(1年 山梨学院高)、卒業した原田侑弥選手に代わり新人の陶山周平が加わった。レースは第1泳者の江原が2位で飛び出し、第2・第3泳者で6位に順位を落としたが、第4泳者の陶山が粘り5位に引き上げた。全員の力泳で予選の記録を上回り、3分21秒67で県記録を再び更新した。第1泳者・江原騎士選手は「自分の400の勢いに乗れて他のリレーメンバーにも他の山梨学院の選手にも勢いを付けられたと思う」と話した。第2泳者の甲斐耕輔選手は「4年生の集大成のリレーだったので全力で泳ぎきって表彰台を狙えるレースができたらいいなと思い臨みました」。第3泳者・石橋翔選手は「去年も決勝に残ったんですけど、力になれなくて今年は先輩と組める最後の大会だったので迷惑かけないように頑張って泳ぎました」と謙虚に語った。第4泳者・陶山周平選手は「1年生で先輩たちに迷惑かけてはいけないというプレッシャーがあったが、自分なりにはいいタイムで泳げたので良かった。最後は隣の選手が見えたので行きました」と振り返った。他校は強力なメンバーを揃える中で、山梨学院は江原以外、無名の選手で臨んだリレーで5位という結果は快挙といえる。

◆《女子個人種目》決勝に1人、B決勝に5人

女子は、200m背泳ぎに竹迫麻澄(4年 愛知・中京大附属中京高)が決勝に唯一進出、短距離が専門だが、自己記録を約1秒縮め8位。得点争いに貢献した。竹迫麻澄選手は「チームの得点源として決勝を落とすわけにはいけなかった。初めから突っ込んで入れたので自分に合格点を上げたいと」と話す。最終日に得意種目100m背泳ぎで昨年の3位に続き、今年も表彰台を狙う。もう一人、200m背泳ぎの第一人者で昨年3位の表彰台に上った山下安輝選手(4年 山口・豊浦高)はB決勝に回り6位だった。「万全な状態ではなく少し不安はあったんですが、主将として結果でチームを引っ張りたかったんですけどちょっと及ばなかったので、次は自分の思いが伝わるようなレースをしたい」と語った。50m自由形の本間あかり選手(4年 山形・羽黒高)はB決勝で1位を獲得、決勝に残れなかった無念を晴らした。「本当は決勝に残りたかったのですが、今年は決勝のラインが高かった。でもチームのために点を入れるのが第1だと思ったのでB決勝で1位になれたことは良かった」と話した。また同種目の生田真結選手(2年 兵庫・市川高)はB決勝6位。4年生で初めてインカレ出場を果たしB決勝6位と結果を残した柴山鈴加選手(4年 富山商)は「少しでも順位を上げてチームに貢献したかったのですが、タイムも落としてしまって悔いが残ります」と残念がった。女子200mバタフライ熊本真季選手(2年 京都外大西高)B決勝8位となった。

◆《女子400mフリーリレー》

男子フリーリレー決勝の前に行われた女子フリーリレー決勝は、第1泳者・本間あかり、第2泳者・竹迫麻澄、第3泳者・渋井柚実(1年 日大山形高)、第4泳者・生田真結のメンバーで臨んだ。第1泳者の本間あかりは6位で第2泳者に繋ぐが徐々に順位を落とし、8位に終わった。レース後、ミックスゾーンに戻ってきた4選手に聞いた。本間あかり選手は「4年生で最後なので自分のためというかチームのために泳ごうと思って頑張りました」と話し、竹迫麻澄選手は「自分の得意な種目ではないので足を引っ張ってしまうので、少しでも力になれるように頑張りました」と謙虚に答えた。渋井柚実選手は「予選で足を引っ張ってしまって、決勝は先輩に連れてきてもらえたので、楽しんで泳ごうと思いました」。生田真結選手は「去年、私が足を引っ張ってしまったので今年は絶対に決勝に残ろうと決めていた。4年生と組むのは最後なので楽しくできて良かった」と先輩を思いやった。

初日、山梨学院勢は個人種目で6人が自己記録を、そして男子400mフリーリレーで2回の県新記録を更新した。出場した選手が全力を出し泳ぎきった結果、上々のスタートとなった。2日目は、男女各5種目が行われる。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2015.9.4