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日本学生選手権水泳大会 2日目
~女子400mメドレー決勝7位~
~シード権争いに負けられない~

静岡・古橋廣之進記念水泳場で開催されているインカレ競技大会は9月5日、2日目を迎えた。男女4種目の予選・決勝・B決勝レースが行われ、男子1500m自由形と女子800m自由形は予選レースのみで決勝は明日になる。山梨学院大勢は、男子16人、女子12人がエントリーした。昨日男子400m自由形で男子にインカレ初優勝をもたらした江原騎士選手が1500m自由形予選に出場。長距離にも力を入れる練習の成果を発揮、余裕の3位で予選を通過。同種目で木村雅人選手も6位で決勝進出を果たした。女子長距離では800m自由形で松浦由佳選手は13位、決勝進出の8位以内には入れなかった。長距離が専門種目、オープンウオータースイミング(OWS=遠泳)で活躍する浅山美貴選手も、ユニバーシアードで痛めたケガの影響もあり予選敗退した。男子1500m自由形の決勝は明日最終日に行われる。2日目に決勝を戦ったのは女子400mメドレーリレーのみ、決勝は4人の力泳で7位入賞。シード権を争う得点に貢献した。B決勝に進出した男子100mバタフライの小野川旭選手は5位に入賞。また、女子200m個人メドレーに出場した1年生の山田千尋選手はB決勝で3位に入り、チームを活気づけた。

競泳のインカレは男女別学校対抗戦で個人とリレーの団体戦による成績を集計して得点を競い順位を決める。得点の多い上位8大学が来年の「シード校」になる。このシード権を求めて各大学は熾烈な戦いを繰り広げる。インカレ水泳の会場は個人戦と違い、母校の誇りを懸け、仲間のため、チームのために戦う選手たちに送る応援の盛り上がりは、別の大会では見られない熱い熱気に包まれる。

大会2日目。
◆《女子400mメドレーリレー決勝 竹迫・柴山・大塚・本間》

予選7位で通過した山梨学院大は第1レーン。第1泳者・背泳ぎの竹迫麻澄(4年 愛知・中京大附属中京高)は、気迫の泳ぎで100mの自己記録を更新、2位で第2泳者・平泳ぎの柴山鈴加(4年 富山商高)に繋いだ。しかし徐々に順位を落とし6位で第3泳者・大塚綾乃(1年 千葉・東海大付属浦安高)へ。大塚も粘るが7位に後退、最終泳者・本間あかり(4年 山形・羽黒高)に。昨日の50m自由形でB決勝1位の実力を発揮、前を追いかけるが僅かに及ばず、予選からのタイムを上げ、7位でゴール。得点の多いリレーの入賞で得点争いに大きく貢献した。レース後4人のメンバーは全力を出し切った表情で、竹迫麻澄選手は「とりあえず決勝に残ることが目標で7位に入れたのは大きな収穫です。引っ張っていかねばならない立場で、1泳1泳のタイムが影響するのがリレーなので何としてでもいい順位でいいタイムで後ろに繋げたいと思って頑張りました」と話した竹迫選手は100mの自己記録を更新する泳ぎで後に繋いだ。柴山鈴加選手は「ラストのリレーなので楽しく泳ごうと思いました」と最後のインカレを楽しんだ。大塚綾乃選手は「4年生が最後のインカレなので決勝に残れるように、足を引っ張らないように頑張りました。楽しく泳げたので良かったです」とあどけなさが残る顔で話した。本間あかり選手は「このメンバーで組める最後のメドレーリレーだったので必ず自己ベストで泳いで7位で来たので8位ではなく、その順位をキープしようと精一杯泳ぎました」と悔いのない笑みで答えた。

◆《男子400mメドレーリレー予選 平澤・吉原・小野川・甲斐》

第1泳者・平澤一洋選手(埼玉・武南高)、第2泳者・吉原飛翔選手(3年 千葉・船橋芝山高)、第3泳者・小野川旭(3年 埼玉・正智深谷高)、第4泳者・甲斐耕輔(4年 北海道・大麻高)で予選に出場したが引き継ぎ違反があり失格、決勝に進めなかった。リレーは得点が高いため、失格はシード権争いに影響しそうだ。

◆《男子1500m自由形予選 江原騎士・木村雅人》

オールラウンダーの江原騎士(4年 山梨学院高)は今回のインカレ個人競技では昨日優勝した男子400m自由形と1500m自由形の2本に絞り出場。最近では1500mに力を入れて練習に励んでいる。その成果が表れ、予選はベストには遠いが3位で余裕の通過、決勝戦に備えている。木村雅人(4年 宮城・東北高)は自己ベストで6位通過。明日の決勝戦で上位を窺う。

◆《女子800m自由形予選 松浦由佳・浅山美貴》

昨年は自己記録を更新して決勝に進んだ松浦由佳(3年 福井・北陸高)は予選13位で8位までの決勝進出はならなかった。長距離が専門種目、オープンウオータースイミング(OWS=遠泳)で活躍する浅山美貴(3年 静岡・磐田農業高)は、今年7月(韓国)で開かれたユニバーシアードで競技中(棄権)痛めたケガの影響もあり精彩のない泳ぎで予選敗退した。

他の種目では、男子100メートルバタフライは予選16位でB決勝にぎりぎり滑り込んだ小野川旭が意地を見せた。スタートで誰よりも速い反応で飛び出した。50mを4位で折り返し、最後は5位でゴール。予選よりもタイムも順位も上げた。小野川旭選手は「ベストに僅かに届かなかったですけど、調子はいいと思って狙ったタイムを出すのが難しかった。でも8位から5位に順位を上げたことは、少しはチームに貢献できた」と納得した。また、女子200m個人メドレーに出場した山田千尋(1年 愛知・豊川高)は予選を11位でB決勝に進み、3位に入賞、将来の才能の片鱗を見せた。山田千尋選手は「200mは自分の中では、苦手な距離ですが、自己ベストを1秒以上、予選でも更新できて決勝でもタイムを上げられたので良かった。今日は自分の泳ぎができました」と初々しく話した。

2日目はB決勝、決勝に残れなかった選手も全力で泳ぎ11人がベスト記録を更新した。明日は男女5種目の予選、B決勝、決勝の競技、男子1500m自由形と女子800m自由形の決勝が行われる。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2015.9.5