秋季関東地区高校野球山梨県大会 3回戦
~9回裏、悪夢の逆転サヨナラ負け~
~悔しさを糧に、夏の甲子園に向けリスタート~
「第68回秋季関東地区高校野球山梨県大会」6日目の9月20日、甲府・山日YBS球場と富士北麓公園球場で6試合が行われた。山梨学院高校は、今大会で昨年春以来の関東大会代表(2枠)出場を目指し、夏の厳しい練習に励み大会に臨んだ。新チームでの2戦目(3回戦)は、山日YBS球場の第2試合、駿台甲府高と対戦した。試合は前試合同様、山梨学院高の先攻で始まった。打線は、3回まで駿台甲府高ピッチャーに完全に抑えられ、無安打。1回裏、駿台甲府は山梨学院先発の吉松塁投手を攻め、安打とエラーで走者を出すと、すかさず4番が中前適時打を放ち1点を先制した。山梨学院は4回、ツーアウトから4番五十嵐寛人選手が安打を放つと、続く打者が四球と2連打でようやく打線が繋がり、2点を入れ逆転に成功。その後、両チーム無得点が続き、9回表、山梨学院がようやく1点を追加し、3-1。5回から継投した栗尾勇摩投手に9回を託した。しかし、先頭打者をショートゴロエラーで出塁させると、勝利の歯車が狂いだした。続く打者に3連打を浴び同点に追いつかれた。次の打者がバンド、栗尾投手が3塁にフォースアウトを狙うも判定はセーフ。なおもノーアウト満塁の大ピンチ。続く打者を3塁ゴロ。3塁手がホームに投げたが、間一髪セーフとなり、4点目を献上。逆転サヨナラ負けを喫した。
先攻は山梨学院高。今日の山梨学院高は最終回に悪夢が待っていた。新チームでの2戦目(3回戦)。試合は、山梨学院高の先攻で始まった。打線は、3回まで駿台甲府高ピッチャーに完全に抑えられ、無安打。1回裏、駿台甲府高は山梨学院先発の吉松塁投手(1年)を攻め、安打とエラーで走者を出すと、4番が中前適時打を打ち1点を先制した。山梨学院は4回、2アウトから4番五十嵐寛人(1年)が安打を放つと、続く知見寺代司(1年)が四球、6番・青野岳史(2年)、7番・小林侃汰(2年)の2連打で打線がようやく繋がり、2点を入れ逆転に成功した。その後、両チーム無得点が続き、9回表、先頭打者8番・清水玄司(1年)が中前安打で出塁、バントで送り、2番・椙浦光(2年)が中前適時打でようやく1点を追加し、3-1。5回から継投した栗尾勇摩投手(1年)に9回を託した。勝利が見えたかと思えた。しかし、先頭打者をショートゴロエラーで出塁させると、動揺したのか勝利の歯車が狂いだした。続く打者に3連打を浴び同点に追いつかれると、次の打者がバンド。栗尾投手が3塁にフォースアウトを狙いアウトと思われた。しかし、判定はセーフ。ノーアウト満塁の大ピンチ。続く打者は3塁ゴロ。3塁手は慌てたか、ゴロをファンブル素早くホームに送球、間一髪セーフとなり、9回裏1アウトも取れず逆転サヨナラ負けを喫した。最終回、ミスが重なり最悪の幕切れとなった。
◆山梨学院高VS駿台甲府高 9/20 山日YBS球場
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 合計 | |
山梨学院高 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 |
駿台甲府高 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3× | 4 |
山梨学院高 安打10 四球3 三振1 失策3
駿台甲府高 安打 9 四球1 三振5 失策0
◆山梨学院高
[投手]○吉松4回→栗尾5回 [捕手]小林侃汰→手島
○吉松 安打4 四死球0 三振3
○栗尾 安打5 四死球1 三振2
[交代] ○吉松→手島 小林→栗尾 五十嵐(一)→土屋(R)→宮下(一)
土田→小林勇(R・左)→上村(H・右) 椙浦(右→左)
試合後、選手を集めた吉田洸二監督は「一言で言うと、簡単には関東にも甲子園にも行けない。まだまだしっかり練習しないと、行けないということ。それだけがはっきり分った。悔しいと思う者は、この負けを無駄にしないで欲しい」と奮起を促した。瀧澤虎太朗主将は「ミスをしたら勝てない。ノーアウトのランナーが出てチャンスメイクは出来たんですけど、もう1本が出なかった。悔しい思いは、来年の夏に繋げて自分たちがいい思いが出来るように頑張ります」と次を見据えた。栗尾勇摩投手は「初戦ほど明確な課題はなかったのですが、スピードにはこだわらずに伸びる球をしっかり投げられるように数字ではなく質を考えて投げました。初めのバッターのエラーの時に精神的に動揺してしまって、保っていた集中力が少し落ちたかなという印象があります。そこで声でも掛けていたら守備も変わったかなという思いはあります」と悔いた。
勝負は何が起きるか分らない。分らないから面白い。最後まで惹きつけられる。強いチームがいつも勝つとは限らない。少しのミスが明暗を分ける。勝つために練習する。負けないために練習する。山梨学院高野球部員、この悔しさを糧にこれから始まる猛練習に耐え、戻って来い、晴れの舞台に。待っている。
文(K.F) カメラ(平川大雪) 2015.9.20