全国高校サッカー選手権山梨県大会 2回戦
~昨年の覇者・山学は初戦を富士河口湖と対戦~
~2連覇に向け、9対0の大量得点で白星発進~

第94回全国高校サッカー選手権大会山梨県大会は10月11日、各高校のグラウンドを会場に2回戦が行われた。昨年の覇者・第2シードの山梨学院高は、ホーム・山梨学院和戸サッカー場での第1試合で富士河口湖高と対戦。試合は、序盤から山学がボールを支配しコントロール。前半5分、ゴール前のこぼれ球をFW前田大然が押し込み山学が先制。8分には同じくFW前田のミドルシュートで2点目を追加。31分にはMF阿部優澄、続く32分にはFW渡邊太一が得点を決める。前半アディショナルタイムには、MF阿部がヘディングシュートを決め、5対0で前半を折り返す。山学は後半に入っても攻撃の手を緩めず、後半13分、MF阿部が6点目を追加し、阿部がハットトリック達成。さらに MF阿部は、19分にもヘディングで7点目を追加。一方の富士河口湖も必死に反撃を試みるも、山学は組織的な守備で得点を与えない。山学は攻め続ける姿勢を崩さず、21分にはFW五百蔵準、38分にはDF馬場玲児が得点。結局、山学は、9対0の大量得点で勝利し、3回戦に駒を進めた。
山梨学院高サッカー部の今年のチームスローガンは“Link”。これまでの歴史やピッチの選手、ボール、応援に回った選手、学校の仲間・・・さまざまなモノや想いを“つなぐ”大会にしたいという思いが込められている。この夏は、全部員が長野・拇池高原で合宿を行い、厳しいトレーニングに臨んできた。“選手権”の山梨県代表が決まる決勝戦は約1か月後の11月7日。山梨学院は、2年連続5回目の“選手権”出場に向け、初戦・2回戦を富士河口湖と対戦した。
≪2回戦 山梨学院高vs富士河口湖高≫(10/11)於 山梨学院和戸サッカー場 | ||
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○ 山梨学院高 9 | 前半 5−0 後半 4−0 |
0 富士河口湖高 ● |
得点 前田大然(2)、阿部優澄(4)、渡邊太一、五百蔵準、馬場玲児 |
朝から雨が降り続き、肌寒い中での試合開始となったが、序盤から山学がボールを支配し、富士河口湖陣内で試合を進める。前半5分、相手のクリアミスのこぼれ球をゴール前に詰めていたFW前田大然(3年)が押し込み先制。さらに8分には同じくFW前田のミドルシュートで2点目を追加。31分にはMF阿部優澄(3年)が、続く32分にはFW渡邊太一(3年)が得点を決める。前半アディショナルタイムには、右からのクロスをMF阿部が頭で合わせ、5対0で前半を折り返す。山学は後半に入っても攻撃の手を緩めず、後半13分、MF阿部のシュートで6点目を追加し、阿部がハットトリック達成。MF阿部の勢いは止まらず、19分には右からのクロスに反応し、走りこんでヘディングし7点目。一方の富士河口湖も必死に反撃を試みるも、山学は組織的な守備で得点を与えない。山学は攻撃面でも攻め続ける姿勢を崩さず、21分には途中出場のFW五百蔵準(3年)が8点目を、38分には同じく途中出場のDF馬場玲児(3年)が相手GKが弾いたボールをシュートし9点目を追加。結局山学は、富士河口湖に1度もゴールを割らせず、9対0の大量得点で勝利し、3回戦に駒を進めた。
試合後、吉永一明監督は「今年のチームは波があって、失敗したこともあるのでメンタル的な所にあえてプレッシャーを与えながらやっている。3年生の選手権にかける思いは強いものがある。きょう早い段階で点を取れたのは大きい。ただ、勝っていても雰囲気で負けてしまっているので、自分たちが成長しなければいけない所だと思う。そういった意味でも5割くらいの力しか出せていないので、次に向けて準備をしたい」と述べ、試合を振り返った。大沼士恭主将は「初戦が難しいというのはみんなで話をしていた。最終的に9点入ったけど、なかなか点が取れなくて焦った時間帯もあったが、みんなでじれずに気持ちも前に出して戦うことができた。今までは、上手くいかない時間帯に個々が頑張りすぎてしまい、チームがばらばらになってしまうことが多かったけど、そういう所で声を出して全員でまとまることができ、チームとして80分間戦うことができたのがきょうは良かった。来週も難しい戦いになると思いますが、日本一目指して気を緩めず、次も勝って上に進みたいと思います」と語った。
山梨学院の次戦・3回戦は、10月17日に山梨学院和戸サッカー場で甲府昭和高校(11:00キックオフ)と行われる。
文(Y.Y)、カメラ(今村佳正)2015.10.11