山梨学院パブリシティセンター

HOME

山梨学院パブリシティセンターニュースファイルイメージ画像

全国高校サッカー選手権山梨県大会 準々決勝
~山学は地元・韮崎と対戦し、2対1と勝ち切る~
~課題を修正し次戦・準決勝は、日本航空と対戦~

第94回全国高校サッカー選手権大会山梨県大会は10月24日、韮崎中央公園陸上競技場と芝生広場で準々決勝4試合が行われた。山梨学院高は、芝生広場での第1試合で地元・韮崎高と対戦。前半、山学は積極的なプレーができず、決定打に欠き、苦しい時間が続く。一方の韮崎は、アップテンポな試合運びでゴールを狙うが、山学DF陣が組織的な守備でこれに対応。お互い一進一退の攻防が続き、両校無得点で前半を折り返す。後半に入ると山学のボールが繋がり、攻撃にも積極性が生まれ始める。後半15分、山学はペナルティエリア内での反則でPKを得るとMF保井紘和が落ち着いて決め先制。均衡が破れると試合は山学ペースとなり、韮崎陣内でのプレーの時間が増えていく。韮崎は交代カードを切り、攻撃のテンポを変え山学ゴールまで攻め込むが、DF陣を中心に体を張って死守。追加点を奪いたい山学は、35分、DF吉浜颯のロングスローにFW前田が合わせ2点目を追加。試合はこのまま零封で勝利するかと思われたが、後半アディショナルタイムにPKを許し1点を返され、山学は2対1で韮崎に勝ち切り、準決勝進出を決めた。

初戦・2回戦を富士河口湖高に9対0、続く3回戦は甲府昭和高に11対1で勝利し準々決勝に進出した山梨学院。対する韮崎は、初戦・2回戦は吉田高を7対0、3回戦は日川高を6対0で退け準々決勝に駒を進めた。会場となった韮崎中央公園芝生広場には、多くの韮高サッカーファンが詰め掛け、山梨学院にとってアウェイな状態での試合開始となった。

≪準々決勝 山梨学院高vs韮崎高≫(10/24)於 韮崎中央公園芝生広場
○ 山梨学院高 2 前半 0-0
後半 2-1
1 韮崎高 ●
得点 保井紘和、前田大然(山学) 佐野誠二朗(韮崎)

 

前半、山学は相手のプレーに合わせてしまい、積極的なプレーができずシュートまで持ち込めないため苦しい時間が続いた。一方の韮崎は、厳しいプレスとセカンドボールへの対応、インターセプトなどで山学の攻撃の芽を摘み、応援の力も借り、アップテンポな試合運びで山学ゴールを狙う。しかし山学は主将・大沼士恭(3年)らDF陣の組織的な守備で対応し得点を許さない。お互い一進一退の攻防が続き、両校無得点で前半を折り返す。後半に入ると山学のボールが繋がり始め、攻撃にも積極性が生まれてくる。後半15分、山学はゴールへの流れの中でペナルティエリア内でFW前田大然(3年)が倒され、PKのチャンスを得る。これをMF保井紘和(3年)が落ち着いて決め山学が先制。均衡が破れると試合は山学ペースとなり、韮崎陣内でのプレーの時間が増えていく。韮崎は交代カードを切り、攻撃のテンポを変え山学ゴールまで攻め込むが、DF陣を中心に声を出し合い、GK三枝慎弥(3年)がナイスセーブを見せるなど体を張って死守。30分をすぎると前半のアップテンポが影響し、韮崎の選手の疲弊が目立ち始める。追加点を奪いたい山学は、途中出場のFW五百蔵準(3年)が右サイドを駆け上がり、攻撃のリズムを組み立てていく。35分、DF吉浜颯(3年)が右サイドからゴール前にロングスローを入れ、これにFW前田が合わせ2点目を追加。試合はこのまま零封で勝利するかと思われた後半アディショナルタイム、山学は自陣ペナルティエリア内でファールを取られ、PKを韮崎MF佐野誠二朗に決められ、1点を返されてしまう。結局試合は、山学が2対1で韮崎に勝ち切り、次週、山梨中銀スタジアムで行われる準決勝進出を決めた。

試合後、横森巧総監督は「敵やボールをしっかり見て、もっと勇気や自信を持ってプレーしよう。敵から逃げてしまっている場面もあった。ボールを持ったら積極的にいこう。あと1週間、もっと本気を出さなければいけない」と選手に語りかけ、更なる奮起を促した。取材に対し吉永一明監督は「会場の雰囲気や相手の勢いに飲まれ、内容としては負けゲーム。この年代は1年生大会でPKで勝てた相手なので非常に厳しい内容になるのは分かっていた。もっと相手に向かっていくプレーを期待したが、このような戦い方では、全国では通用しない。前半はアップテンポなゲームに飲まれかけ、本来とは違うプレーになった。残り1週間、同じ失敗を繰り返さないようにもう一度やり直します」と語った。大沼士恭主将は「試合前、想定外のことを想定内にできるようにプレーしようと声を掛け合い試合に入りました。前半0対0で相手の流れで終わってしまって、自分たちのサッカーが出せなかったが、ハーフタイムに話をして後半少しは修正することができた。韮崎は地元で応援が大きく、ピッチ上では声が届かなかったので、GKなどからの指示を近い選手同士で伝え合い対応しました。あと1週間あるので、自分たちのつなぐプレーをもう一度見つけ、戻せられるように修正して臨みたいと思います」と述べた。
 
準決勝は、10月31日に甲府・山梨中銀スタジアムを会場に帝京第三対東海大甲府(11:00キックオフ)、山梨学院対日本航空(13:45キックオフ)で行われる。
文(Y.Y)、カメラ(藤原 稔)2015.10.24