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全日本学生ホッケー選手権(インカレ)
~男女ともに相手を無得点に抑え、決勝進出~
~初の男女アベック優勝成るか~

10月30日から大阪府茨木市・立命館ホリーズスタジアム他で開催されている「第64回男子・第37回女子全日本学生ホッケー選手権大会」(インカレ)は11月2日、男女とも準決勝が行われた。山梨学院大男子は11月1日の2回戦、昨年準々決勝で敗れている朝日大学を6-1で雪辱を果たし準決勝戦に進出。女子も2回戦同志社大を11-0で退け、準決勝に進出した。2日の男子準決勝の相手は、昨年のインカレ覇者立命館大。山学大は前半押し気味に試合を進めるが決め手のない状態が続く。30分左サイドからの打ち込みを29番・FW小川恭平(1年)が合わせて先制点を奪い、前半を1-0で折り返す。後半は先制を許した立命館大が反撃、山学大は劣勢に立ったが堅い守備でゴールを守り、64分PC(ペナルティコーナー)を得ると15番・FB伊藤義一(3年)が確実に決め、貴重な追加点を獲得した。67分にも点を奪い、3-0で立命館大を退け明日の決勝戦に進んだ。女子は天理大を相手に終始主導権を握り、前半27分、20番・FB藤井美沙(4年)がPCをゴール左上に決め前半を1-0終えた。後半早々37分、再び藤井がPCで加点し天理大を突き放した。結局このまま2-0で逃げ切り、明日3日インカレ4連覇を賭けて立命館大と対戦する。

全日本学生ホッケー選手権大会(インカレ)は、7月の全日本大学ホッケー王座決定戦と並ぶ大学フィールドホッケーの全国2大大会。参加チームは男子24大学、女子16大学によって学生日本一を賭けて競い合う。

◆ 男子準決勝《山梨学院大VS立命館大》試合経過

初冬を思わせる寒さの中、本拠地、立命館大ホッケー場に詰め掛けた立命館大応援団の熱い応援に負けじと、山学大チームメイトを中心とした応援団の声援が山学大男子を勇気づけた。4連覇を狙う立命館大との決戦の地に乗り込んだ山学大は、前半試合開始から積極的に相手陣地に攻め込み、チャンスを形成するも決定打が出ず膠着状態が続く。30分、左サイドから2番・FB山崎文也(2年 岩手・不来方)の打ち込みを29番・FW小川恭平(1年 山形・置賜農)が合わせて先制点を奪い、前半を1-0で折り返す。後半は先制を許した立命館大が開始早々から反撃、山学大は劣勢に立ったが堅い守備でゴールを守り、逆に64分PC(ペナルティコーナー)を得ると15番・FB伊藤義一(3年 山梨学院附)が確実に決め、貴重な追加点を獲得した。さらに67分は6番・FW山崎晃嗣(2年 島根・横田)が相手パスをカットしそのままシュート、決定的な追加点を奪った。3-0で立命館大を退け4年振りの優勝に向け、明日の決勝戦に進んだ。

平成27年度全日本学生ホッケー選手権 男子準決勝
《山梨学院大VS立命館大》11/2 立命館ホリーズスタジアム
○ 山梨学院大 3 前半 1-0
後半 2-0
0 立命館大 ●
得点 小川恭平(30分)、伊藤義一(64分)、山崎晃嗣(67分)

試合後、川端諒大主将(4年 長崎・川棚)は「今までやって来たことがチーム全体で出せているから勝てました。チーム全員56人が来ていて、勢いに乗っているので明日は絶対に勝ちます」とチームワークを強調した。先取点でチームを勢いづけた小川恭平選手は「山梨学院は先制点を取ると流れに乗るので取れて良かった。ゴール前に位置取りをしてこぼれ球を狙うことをチームで意識しているのでそれができました」と練習の成果を挙げた。貴重な追加点で相手を突き放した伊藤義一選手は「ハーフタイムに三澤コーチに真ん中から絶対に決めるのでストレート打たせて欲しいとお願いして、1本だけチャンスを貰って皆がしっかり攻守をしてくれているのでそれだけに集中していました」と得点に繋がったプレーを振り返った。後半攻め込まれる場面について、寺本祐冶監督は「前半で1点入ったので気持ち的に守りに入ったのではなく、今まで後半で大量得点を取っているので選手は守りに入るというよりも攻めるタイミングを待っていたという状況でした。昨日も関東チャンピオンとして戦うようにと話してきましたし、明日の決勝戦もいい試合にしたい」と力強く述べた。

◆女子準決勝《山梨学院大VS天理大》試合経過

女子の準決勝の対戦相手は関西の強豪天理大。まだ、冷たい雨が残るコンディションの中、山学大男子の直前、午前11時、山学大のセンターパスで始まった。開始から山学大が相手陣内で優勢に展開するも決定的なチャンスが生まれないまま一進一退の攻防が続く。17分天理大に逆襲され、シュートを打たれるが守り切りピンチを防ぐ。一方、山学大も20分にPCを得ると、20番・FB藤井美沙(4年 大阪・羽衣学園)が放ったプッシュシュートは惜しくもゴールポストに当たり、得点にならない。続いて26分、再びPCを得た藤井はゴール左上に今度は見事に決め先取点を奪った。そのまま前半を1-0で終えた。後半開始早々、山学大が猛攻を仕掛け、天理大の反則を引き出しPCを得ると、今度も藤井が落ち着いて左下にプッシュシュートを決め、2-0と試合を有利に引き寄せた。藤井美沙選手は「このところペナルティーコーナーをここぞというチャンスに決められていなかったので、自分が決めなければというプレッシャーもあったけど、監督から思い切り行けと指示があったので絶対に決めてやるという気持ちでいきました」と力を込めた。天理大も黙ってはいなかった。44分、50分と立て続けにPCを得たが、3番・GK笹木美里(3年 滋賀・伊吹)が2度ともナイスセーブを見せ、ピンチを凌いだ。その後天理大も怒涛の攻撃を仕掛けるが山学大の堅い守備に阻まれ、得点を挙げられず試合終了のホーンが鳴った。山学大が2-0で勝利し、明日の決勝戦に臨む。対戦相手は昨年同様の立命館大となり2度目の4連覇に挑む。

平成27年度全日本学生ホッケー選手権 女子準決勝
《山梨学院大VS天理大》11/2 立命館ホリーズスタジアム
○ 山梨学院大 2 前半 1-0
後半 1-0
0 天理大 ●
得点 藤井美沙(27分、37分)

試合後、8番・MF西永優衣主将(4年 富山・石動)は「今までの試合はプレスとか個人個人でやっている場面が結構あったのですが、今日はしっかり中でコミュニケーション取れていたので噛み合っていたと思います。明日は今日以上に厳しい試合になると思うのですけど、最後は気持ちが一番大切だと思うので、絶対相手に気持ちで負けないよう戦います。最後のインカレは悔いのない試合をします」ときっぱり。ジョン・シアン監督は「相手も強いチームなので一進一退の非常に緊張感があるゲームだった。ただ、自分たちはチャンピオンらしく攻撃的なゲームができたと思います。明日の決勝戦は4連覇が掛かるゲームですが、いつも通り持っている力を発揮して自分たちのホッケーをすれば優勝できると思う」と平常心を選手に求める。

明日11月3日、山学大女子決勝戦は午後12時30分より昨年同様、立命館大と対戦。4連覇と王座決定戦との2冠を狙う。男子は午後2時より昨年3位の明治大学と対戦。4年振りの優勝に挑む。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2015.11.2