第17回山梨学院アルティア室内管弦楽団演奏会
~モーツアルト特集・昼の部に小・中・高校生が鑑賞~
~芸術の秋に上品で優美なクラッシック音楽を堪能~

山梨学院アルティア室内管弦楽団は古屋忠彦学長が「芸術・文化の香りが漂うキャンパスにしたい」という想いから、アルティア室内管弦楽団を結成した。毎年、国内外で活躍するソリストや東京フィルハーモニー交響楽団や東京交響楽団、東京都交響楽団などに所属する一流の演奏家を招いて編成する室内管弦楽団の演奏会は、今年で17回を数える。
今年はこの季節に相応しく「モーツアルト特集」が組まれ、演奏曲目は、序曲「劇場支配人」K.486,ピアノ協奏曲「第25番」K.503,交響曲「第36番」“リンツ”K.425の3曲がプログラムされた。今年のメンバー編成は、指揮1人、ピアノ1人、ヴァイオリン13人、ヴィオラ4人、チェロ4人、コントラバス3人、フルート2人、オーボエ2人、クラリネット2人、ファゴット2人、ホルン2人、トランペット2人、ティンパニー1人の40人。山梨学院短期大学の白河和治教授が指揮を担当。三浦章広氏(東京フィルハーモニー交響楽団)がコンサートマスターを務める豪華な布陣で迫力ある演奏が披露された。
「第17回山梨学院アルティア室内管弦楽団演奏会」夜の部に先立って、午前中に山梨学院短大生保育科の学生がゲネプロ(通し稽古)を見学、指揮者と演奏家のやり取りや、生の演奏を目の当たりにし、真剣な表情で見守っていた。昼の部に行われた「小・中・高生のためのクラシックコンサート」には、2年生から5年生までの小学生と中学1年生全員、高校からは特進コースの1年生が鑑賞した。曲目はモーツアルトの楽曲の中でもよく耳にする「フィガロの結婚」序曲K.492と夜の部のプログラム、交響曲「第36番」“リンツ”K.425の2曲が演奏された。曲間に白河和治教授がモーツアルトの生涯や、エピソード、曲想などを分りやすく解説。演奏後の質問コーナーでは、練習方法やきれいな音の出し方、各楽器の違いなど生徒の積極的な質問に演奏者が丁寧に応えていた。最後に生徒代表・大久保佑亮君(山学中1年)が「今日は素晴らしい演奏をありがとうございました。普段、音楽の授業では弦楽器や金管楽器などを聴くことがないので、生で演奏が聴ける貴重な機会を設けてもらいありがとうございました」とお礼の挨拶をした。夜の部では、県内クラシック音楽ファンや地域の人々が上品で優美な旋律を醸し出す“モーツアルトの世界”を堪能し、休憩時間にはワインや日本酒、ソフトドリンクを味わい、極上のひとときに酔いしれた。
文(K.F) カメラ(藤原稔) 2015.11.10