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第92回箱根駅伝 壮行会
~チームスローガンは「己の殻をぶち破れ」~
~優勝争いに食い込め、山梨学院旋風を巻き起こせ~

第92回東京箱根間往復大学駅伝競走に出場する山梨学院大学陸上競技部の壮行会が12月16日、大学キャンパスで行われた。山梨学院大は今年の箱根駅伝で、9位に入りシード権を獲得。新春1月2日・3日の箱根駅伝は、30年連続30回目の箱根駅伝出場。3位以内を目指して正月の東京箱根間を駆け抜ける。壮行会では、上田誠仁監督を先頭に16人のエントリーメンバーが入場。光田佳樹陸上競技部主務がメンバーの名前と学年、出身校を紹介した。会場には学生や教職員約700人が詰めかけ、拍手とエールで激励。古屋忠彦学長、込山芳行学生センター長が壮行の言葉を述べ、選手を激励。選手を代表して主将の谷原先嘉選手が「箱根路では必ず一人ひとりが自分の殻をぶち破る走りをしてきますので、温かいご声援をよろしくお願いします」と箱根路での活躍を誓った。今年は、選手一人ひとりが、自分の道は自分で切り開き、それが結集して初めて目標に立ち向かっていくことが出来ると、「己の殻をぶち破れ」のスローガンを掲げた。30年30回連続、節目の年にプルシアンブルーの山梨学院旋風を巻き起こす。

今年の箱根駅伝、山梨学院に衝撃が走った。2区オムワンバの故障によるメンバー変更が当日発表された。その結果、1区、2区が出遅れ苦境に立たされた。しかし、2年続けてのアクシデントにメンバーたちは動じなかった。勝負へのこだわりを捨てなかった。3区から前を追いかけ続け、粘りに粘り、ついに9位でシード権を獲得した。今季、山梨学院は3大駅伝全てに3位以内の目標に、10月の出雲駅伝では2位、11月の全日本大学駅伝では7位で6位まで5秒差3年連続のシード権には届かなかったが、「己の殻をぶち破れ」をスローガンに掲げ、着実に強くなってきたチームは上位校の優勝争いに割って入る存在と恐れられている。

壮行会に先立ち、12月10日早朝、朝練習を行っている甲府市緑ヶ丘スポーツ公園で16人の登録メンバーが発表され、上田誠仁監督から谷原先嘉主将に真新しい“甲斐絹織り”の襷が手渡された。

◆《登録メンバー=箱根駅伝経験者6人 登録者経験者4人 初登録者6人》

  氏名   出身校 10000m公認タイム
エノック・オムワンバ 4年 ケニア・ナイクル 28.00.33
蔵田秀純 4年 宮崎・小林 29.54.02
田代一馬 4年 千葉・市立船橋 28.38.81
谷原先嘉 主将 4年 兵庫・市立尼崎 29.39.45
前田拓哉 4年 熊本・熊本国府 29.28.09
伊藤淑記 3年 愛知・中部大第一 29.24.42
上村純也 3年 栃木・白鳳大足利 28.54.32
小山祐平 3年 和歌山・日高 29.57.18
佐藤孝哉 3年 島根・出雲工業 28.46.02
10 秦 将吾 3年 愛媛・今治北 13.55.69(5000m)
11 市谷龍太郎 2年 山梨・山梨学院 28.56.82
12 上田健太 2年 山梨・山梨学院 28.48.92
13 河村知樹 2年 山梨・山梨学院 29.13.05
14 古賀裕樹 2年 福岡・大牟田 29.15.60
15 永戸 聖 1年 岩手・盛岡工業 29.54.26
16 ドミニク・ニャイロ 1年 ケニア・メサビサビ 28.11.49

 

16日の午前10時から甲府市・川田「未来の森」運動公園陸上競技場で報道各社に練習を公開。それに続き、午後12時20分より山梨学院大キャンパス内40周年記念館前で壮行会が行われた。約700人の学生、教職員が出迎える中、上田監督を先頭に16人の登録メンバーが入場。初めに古屋忠彦学長が挨拶、「現在、10数競技に亘るカレッジスポーツセンターのアスリート養成実績で国からいく度か表彰されました。そのアスリートの牽引者が陸上競技部です。スポーツイベントとして最も高く評価されている箱根駅伝に私たちの大学が30年連続で出場できることを心からうれしく思います。陸上部の選手諸君は、悔いのない戦いを展開してください」と壮行の言葉を贈った。込山芳行学生センター長は「山梨学院は山梨県全体があらゆるところで県民85万人全員が心から応援しています。こんなに恵まれたチームは他にありません。ここに並んでいる16人の選手諸君は、プレッシャーは当然あると思います。それを乗り越えて、我々に熱くなるような走りを見せて欲しい。」とエールを贈った。学生を代表し、猪俣奈央応援部部長は「1秒でも速くと、襷を繋ぐ皆さんの全力の走りに毎年感動やパワーをいただいています。選手の皆さんが練習の成果を十分に発揮し、満足いく走りが出来ますよう、私たちも一生懸命応援いたします」と激励した。それに応え、谷原先嘉主将は「ここまでチームは、雰囲気、体調ともにいい状態で来ています。箱根路では必ず一人ひとりが自分の殻をぶち破る走りをしてきますので、温かいご声援をよろしくお願いします」と決意を誓った。上田誠仁監督は新しく仕立てた甲州伝統の“甲斐絹織り”の襷に例え、「縦糸・横糸、応援してくれる全ての山梨学院の人たちの思い、私たちの願い、全てを織り込んで精一杯の走りをしてきたいと思います。その襷は、家族であり、生活の場であるこの場所に帰ってきます。どんな結果であろう“お帰り”と皆が温かく迎えてくれると信じています。選手には何も迷うことはない、全てを信じて箱根路を走ればいいと指示を出します。精一杯の走りをしてきます」と述べた。最後は、チアリーダー部と吹奏楽部の応援部を中心に学生、教職員全員で校歌斉唱を行い、エントリー選手を送り出した。

正月2日午前8時、それぞれの思いを託された“甲斐絹織り”の襷をかけ、清々しい寒気の中、山梨学院大第1区走者は、第92回東京箱根間往復大学駅伝競走のスタートを切る。第10区、誰よりも早くゴールを切る姿を期待して。
1月2日、往路は5区間107.5km、3日、復路5区間109.6km、10区間総距離217.1km、出場校20校と学連選抜1校、21校が新春の箱根路を駆け抜ける。

文(K.F) カメラ(平川大雪・藤原稔)