前田大然選手 松本山雅FC加入報告会見
~1年でJ1復帰に貢献し、夢は日本代表~
~山学高サッカー部から9人目のプロ誕生~
山梨学院高校サッカー部のFW前田大然選手(3年)が松本山雅FC(J2)に来季から加入することとなり、1月8日に山梨学院広報スタジオで加入報告記者会見が行われた。前田選手は大阪府出身の18歳、大阪府の川上FCから山学高サッカー部に入部。昨年の選手権県予選では、2回戦から決勝までの全試合で得点を決めるなどチームの得点源として躍動。また、今季のプリンスリーグ関東では、12得点を挙げ、得点王に輝いた。山学高サッカー部からは昨年の小川雄大選手(FC岐阜)に続き9人目のプロ選手誕生となった。会見には、山学高サッカー部の横森巧総監督、吉永一明監督、松本山雅FCの南省吾テクニカルダイレクターが同席。前田選手は「小学校からの夢であったプロサッカー選 手になれたことに満足せず、1年でJ1に復帰できるよう貢献したい。東京五輪世代なので、日本代表になれるように頑張りたい」と今後の決意を語った。
■山学高サッカー部から新たなJリーガー誕生へ
山学高サッカー部のFWでチームのストライカーとして活躍した前田大然(まえだ・だいぜん)選手が、来季から松本山雅FC(J2・長野県松本市)に加入内定し、12月24日にクラブが発表。1月8日に山梨学院広報スタジオで、前田選手のほか、山学高サッカー部の横森巧総監督、吉永一明監督、松本山雅FCの南省吾テクニカルダイレクターが出席し、加入報告記者会見が行われた。前田選手は、身長173cm、体重67kg。高校生年代がクラブチーム・高校チームの垣根を越えて年間を通じ対戦する高円宮杯U-18サッカーリーグ2015「プリンスリーグ関東」で12得点を挙げ、得点王に輝いたほか、今年度の全国高校サッカー選手権山梨県予選では、初戦の2回戦から決勝戦まで5試合全てで得点し、チームの得点源として躍動。会見で山学高サッカー部を代表し横森巧総監督は「高校のサッカー部を強化して10年になり、これで9人のプロ選手の誕生となります。昨年に続き、今年も発表できることを指導者として嬉しく思います。彼の中学時代の姿を見ていますが、本人の努力によってここまで来ることができ、プロでの活躍を期待しています。松本山雅さんには本人に夢と希望を与えていただいき、後輩にも大変励みになり感謝いたします」と挨拶。吉永一明監督は「中学時代からスピードのある選手でしたが、山梨学院でやっていくうちに彼の努力もありストライカーとして成長しました。3年時には本人がプロになるという気持ちが非常に強くなり、松本山雅さんに実際に試合を見ていただき、11月には2回ほど練習に参加させてもらい、今回の加入内定という話になりました」とこれまでの経緯を説明し、プレースタイルとして「非常にスピード、身体能力に優れた選手だと思っています。それに加えて大きな怪我もなく、タフな選手で動じないメンタルを備えた選手です。足りないものはまだまだ沢山ありますので、そういった所を磨いて活躍して欲しいと思います」と前田選手を評した。また、松本山雅FCの南省吾テクニカルダイレクター南省吾テクニカルダイレクターは「昨シーズンJ1でチャレンジしましたが、なかなか成功に終わらなかったということもあり、J2を戦う上では若くて才能のある選手を積極的に使っていきたいという思いが反町康治監督の中にあり、スカウトからも前田選手については報告がありました。11月の1回目の練習参加の時点で監督からはOKが出て、確認のために2回目の練習にも参加してもらいましたが、1回目の時点で彼の才能やプロで頑張りたいというモチベーションなども強く感じましたので加入してもらうという話になりました。彼がホームスタジアムのアルウィンで満員の観衆の中でプレーすることで彼が今までお世話になった方々へ恩返しができると思います。高卒の選手ですので、育成もしていきますが、彼のスピードや 得点力には非常に期待していますので、すぐに試合に絡んでもらう戦力となりうると十分に考えています」と述べた。前田大然選手は「小学校からの夢であったプロサッカー選手になれたことに満足せず、1年でJ1に復帰できるよう貢献したいと思います。1年目で試合に出て、1日でも早く点を取りたいです。一人ではプレーすることができないので、仲間の大切さを感じた3年間でした。両親や僕に関わってくださった全ての方への感謝の気持ちを忘れず、謙虚に頑張りたいです」と決意を述べた。
■山梨学院からは高校・大学合わせて12人のプロ選手が誕生
山学高サッカー部からは関東学院大に進学した萱沼優聖選手も来季からカターレ富山(J3)に加入し、Jリーガーとして新たな一歩を踏み出す。前田選手を含めるとこれまで山学高サッカー部からは9人のプロ選手が誕生(山学高からはVF甲府ユースからVF甲府入りした堀米勇輝選手を含め、10人がプロ入りしている)。山梨学院全体では、大学サッカー部から橋爪勇樹選手(甲府)、田中寛己選手(富山)の2人がプロ入りし、高校・大学合わせて12人がプロ選手となっている。
■目標は日本代表入り
前田選手は週明けにクラブに合流し、メディカルチェックを受け、本契約となる予定。前田選手の世代は、東京五輪の世代となり、吉永監督は「東京五輪の事を常に頭の中に入れて、上を目指して是非頑張って貰いたい」と期待し、南テクニカルダイレクターも「是非松本から東京五輪を目指して頑張って貰いたいと思っています。我々のクラブはJリーグでも1・2を争うハードトレーニングで有名ですが、彼をしっかりと鍛えて、東京五輪で彼の姿を見れるようにサポートをしたいと思っています」と語った。前田選手本人も「ちょうど自分たちの代が東京五輪世代なので、五輪に出場し、いつか海外に出て、日本代表になれるように頑張りたい」と目標を語った。
山梨学院からU-23日本代表(五輪代表)を経てA代表へ。いつの日か“日の丸”を背負い、SAMURAI BLUE(サムライブルー)として活躍する前田選手の勇姿を心から期待したい。
文(Y.Y)、カメラ(藤原 稔)2016.1.8
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