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日本学生氷上競技選手権大会 3日目
~高橋菜那、大林昌仁は共に4位。表彰台ならず~
~男女とも対抗戦総合成績で一つ順位を上げる~

栃木県日光市で開催されている「第88回日本学生氷上競技選手権大会(インカレ)」は1月8日、3日目の競技が行われた。この日も日光霧降スケートセンターは例年に比べ暖かく、熱戦を観戦するには、良い日和となった。競技は、男女1500m、男子10000mが行われ、山学大は期待の長距離種目で挽回を期した。最初の女子1500mで学生界のエースに成長した高橋菜那(4年)が表彰台を目指したが4位に終わった。同種目の高山瑞穂(1年)は8位入賞し、ポイント獲得に貢献した。男子10000mは前日の5000mで5位と本来の滑りが戻らない大林昌仁(3年)が4位とやはり表彰台を逃がした。3日目が終わり、総合成績順位は男子が6位と順位を一つ上げ、女子も他校と同ポイントの4位に順位を上げた。明日、最終日は大学対抗戦の華、団体で戦う男女2000mリレーとチームパシュートが行われる。山学大勢は最後の意地を見せ、一つでも上を勝ち取るか。

■《3日目 1/8 日光霧降スケートセンター 晴れ 午前10時 3.5℃》

◆《女子1500m 高橋菜那4位入賞 ・ 高山瑞穂8位入賞 ・ 原田梨央15位》

3日目の最初のレースは、女子1500m。スピードと持久力が求められ、ペース配分が難しい種目。昨日の3000mで3連覇を狙った種目で5位と思わぬ順位でショックを隠せなかった高橋菜那選手(4年 北海道・白樺学園)は、気持ちを入れ直し1500mに挑んだ。8組の高橋は、低い姿勢から飛び出したスタートで氷を力強く噛み、序盤はラップも安定し、同走の選手の前を行く。最後のアウトコーナーからラストスパート、追いかける相手を振り切りゴール。タイムはリンクレコード(上位4人)で、ここまで2位に付け、日体大の高木美帆が滑る最終9組を待った。結果は、最終組の2人が高橋のタイムを上回り、4位に下がった。個人種目では表彰台には上れなかった。高橋菜那選手は「最近は調子も徐々に上がっていて練習でも良かったのですけど、レースで出せないという状態が続き、自分でも考えたり、いろいろ悩みながらする中で戦ってきた。スケートの一番は相手に勝つことが大事な競技なので、今のレースは、逃げ切れたことは良かったのですが、これから世界を目指すには、大学生の中ではトップにいなければならない。今回の結果はすごく悔しいです」と唇を噛んだ。個人の表彰台を逃し、「キャプテンらしいことが出来なかったので、最後のリレー、パシュートは皆を引っ張っていきたい。最後は監督の笑顔を見たいです」と最終日の意気込みを話した。

5組で登場した高山瑞穂選手(1年 駒大苫小牧)は、8位に入賞。「もう少し頑張りたかったということが正直なところですけど、自分的には今の調子で頑張れたほうと思います。ポイントも、もう少し取りたかった。明日のチームパシュートでは頑張りたいと思います」と力を込めた。高山の前の5組を滑った原田梨央(2年 北海道・白樺学園)は体調を崩し、練習のリンクに上がらぬまま滑ったが15位と結果がでなかった。

この他、男子1500メートでは、渡辺晟 (2年 福島・郡山商)は14位、山中敏愛(3年 長野・小海)21位、生野幸太(2年 長野・長野高)は28位となった。

◆《男子10000m 大林昌仁4位 ・ 山本大生10位》

1万mは、2組が200m差で同時に滑走するカルテットスタートで行われる。1周400mのリンクを25周する過酷な鉄人レース。第4カルテットで登場した山本大生(1年 青森・八戸西)は体調を崩し棄権した兄の山本大平(2年 青森・八戸西)の思いを込めた滑りで、過酷な距離を耐え抜き10位と大健闘で山梨学院勢を勢いづけた。第6カルテットの大林昌仁(3年 長野・佐久長聖)は、今や長距離界のホープの一人として注目をされている逸材。前半34秒台で抑えて入り、後半一気にラップを32秒台まで上げ、豹が獲物を徐々に追い詰め仕留めるように、疲れた相手を捉えるレース運びが持ち味。この日は違った。序盤、34秒台と正確なラップを刻むが、相手選手はそれを上回るラップで引き離される。大林のラップが上がらない。思い描く理想のレース展開に持ち込めず敗退。4位で終わった。大林昌仁選手は「1年生と昨年は、自分が納得できる滑りで点も取れていたので良かったですけど、上級生として、長距離の中心として大きな点を取らないとチームが上にいけない状況で4番、5番という結果は、力不足が一番大きいと思いますし、情けない」と肩を落とした。

3日目を終わって、大学対抗総合成績は男子が順位を一つ上げ6位。女子も同点で4位となった。明日9日、最終日は男女2000mリレーとチームパシュートが行われる。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2016.1.8
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