第8回山梨学院理事長賞受賞記念講演会
~津金毅カレッジスポーツセンター事務長が講演~
~カレッジスポーツ振興のこれまでとこれから~
山梨学院生涯学習センターは、平成27年度「第8回山梨学院理事長賞受賞記念講演会」を2月5日、山梨学院クリスタルタワーで開催した。講演会は、今回理事長賞を受賞した津金毅現代ビジネス学部教授・カレッジスポーツセンター事務長とフリーアナウンサーの平賀正友氏との対談形式で和やかな雰囲気のもと行われた。会場になった生涯学習センター講義室にはたくさんの教職員と一般聴講者が駆けつけ、席を埋めた。津金毅事務長は、カレッジスポーツセンター初代事務長として永年にわたり下田正二郎センター長を補佐するとともに卓越した行政手腕によりセンターの運営基盤を築き、山梨学院のカレッジスポーツ振興に多大な貢献をしたことが評価され、理事長賞を受賞した。講演会は「カレッジスポーツ振興のこれまでとこれから」と題し、カレッジスポーツ振興に約40年間携わった経緯と歴史、実績、4月開設される『スポーツ科学部』の目指すものと役割などの概要、カレッジスポーツセンターとの関わりを平賀氏との対談で講演した。
山梨学院理事長賞は、学校法人山梨学院の教職員が教育・研究活動、学校改革、スポーツや芸術文化活動などを通じて、法人の発展に多大な貢献し、顕著な功績があったと認められる教職員・団体に贈られる。今年度の第8回受賞者は、個人部門は1件、団体部門1件で津金毅カレッジスポーツセンター事務長と大学健康栄養学部に贈られた。講演会は理事長賞を教員の立場で受賞したものが講師として記念講演会を行うこととしている。この日は津金事務長の講演が対談形式で行われ、古屋忠彦理事長を初め、教職員・学生・一般聴講者、約90人の参加者が会場になった生涯学習センター講義室を埋めた。
津金毅カレッジスポーツセンター事務長は、1955年(昭和30年)生まれ、長野県出身。競技歴は1969年の国体スピードスケート10000mで5位、全日本ジュニアスケート大会入賞など活躍した。大東文化大学卒業後、1977年山学大スケート部コーチに就任。1985年には山学大陸上競技部部長に就任、2000年の現職就任するまでに上田誠仁監督と共に箱根駅伝に3度の優勝に導いた。2015年、現在まで約40年にわたり山学大カレッジスポーツ振興に多大な功績を残してきた。
講演会は冒頭、永井健夫生涯学習センター長が理事長賞の趣旨説明を行い、青山貴子副センター長が受賞理由を説明した。続いて、対談形式の講演会の初めに、受賞について津金毅事務長は「何もしていないのに、ただ1日1日がむしゃらに過ごしてきたのですが、大変名誉な賞をいただいて恐縮しています。下田センター長中心に周りにいる監督、コーチたちがさまざまなことに非常によく協力してくれるような、チーム山梨学院カレッジスポーツセンターの雰囲気をセンター長が作ってくれました。その中で私は働かせてもらっただけですので皆でもらった賞と思っています」と謙虚な受賞の感想を述べた。平賀正友氏との対談は、約40年にわたるカレッジスポーツセンター発足の経緯、これまでの歴史の中の苦労話、喜びに繋がる実績などを語った。1977年、体育部職員からスタート。1996年(創立50周年)にスポーツセンターが設置され、2000年にスポーツセンター事務長(2006年創立60周年、カレッジスポーツセンターに改称)に就任した。津金事務長は「2000年に強化指定クラブが7つに増え、今までばらばらな場所にいた指導者が同じフロアに集まったことで、互いの悩みや喜びを共有するようになったことがチーム山梨学院の強さに繋がった」とカレッジスポーツセンターの存在意義を語った。東京の大学中心のカレッジスポーツで、地方の大学がいくつものオリンピックに選手を派遣し、様々な大会で実績を残したことが認められJOCスポーツ賞『トップアスリートサポート賞・優秀団体賞』や文部科学省『スポーツ功労団体表彰』を2度受賞するなど大学が行ってきたトップアスリート支援の成果は大きい。今や強化指定クラブは14、男女合わせると20チームに上る。
講演会後半は、津金事務長が「パワーポイント」を使い4月開設される『スポーツ科学部』の概要を説明した。その中で「既存のスポーツの実績に新しいスポーツ科学の学び・専門性という知識の部分を加えて、新たなスポーツ振興が図れると実感している。学びの場と実践の場が行き交うことで、今まで私たちが不足していた部分の科学的なサポートができますので、カレッジスポーツセンターと『スポーツ科学部』がお互いの存在を認め合い、スポーツ関係者が一枚岩になっていくことが重要。これからが新たなカレッジスポーツ振興のスタートと思います」と熱く語った。最後は、聴講者との質疑応答が行われ、強化指定クラブの学生と、一般聴講者からの質問があり、終了時間まで意見が交わされる充実した内容の講演会であった。
文(K.F) カメラ(藤原稔) 2016.2.6
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