山梨学院パブリシティセンター

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トワイライトスクール音楽発表会
~延べ人数約130人がメモリアルホールで発表~
~緊張の中で日頃の練習成果が達成感に変わる~

山梨学院小学校「トワイライトスクール音楽発表会」が2月28日、山梨学院メモリアルホールで行われた。開校12年を迎えた山梨学院小学校のトワイライトスクールは開校初年度から始まった。トワイライトスクールは、子どもたちが放課後を有意義に活用する時間とより広い遊びや学びの場を提供する山梨学院小学校独自の「放課後開放事業」として全国でも数少ない試みで注目されてきた。プログラムは2つからなり、自由な時間に自由に受けられる「基礎プログラム」と専門分野を学ぶことによって才能を伸ばす「専科プログラム」となっている。講師には第一線の講師陣が当たっている。この日の「トワイライトスクール音楽発表会」は、「専科プログラム」の音楽分野で学んでいる子どもたちが日頃の練習成果を披露した。ピアノ・ヴァイオリン・フルートの個人発表と合奏発表、合唱隊の発表、山梨学院ジュニア・オーケストラの延べ人数約130人が次々とたくさんの人の前で心の音色を響かせた。

◆トワイライトスクールとはー

山梨学院小学校は2004年に開校し、同時に「放課後開放事業」としてトワイライトスクールも開設した。保護者の子育てサポートと子どもたちが放課後を楽しく有意義に過ごす時間とより広い遊びや学びの場を提供し、子どもたちの自主性・創造性・社会性などを育み「生きる力」を養うことを目的にしている。クラブ活動と学童保育、各種習い事を合わせた「子どものための総合カルチャーセンター」と言える。放課後の自由な時間に30以上の講座から幅広く活動する「基礎プログラム」と自分の才能や興味をより深く伸ばすために専門分野ごとに分けた「専科プログラム」の2つがある。専科プログラムには国際理解分野、学習・思考分野、音楽分野、美術分野、スポーツ分野があり、どのプログラムも優れた専門講師陣が上達を後押ししている。音楽分野では、ピアノ、ヴィイオリン、フルート、ソルフェージュの講座があり、楽器ごとの個人レッスンも行われ、コンクールへの参加、賞を獲得するなど高いレベルの専門的な取り組みが成されている。

◆日頃の練習成果を多くの人に披露=音楽発表会

音楽発表会は、午前と午後の二部構成になっており、午前9時から始まった第一部には、ヴァイオリン12人とピアノ17人の個人演奏と3組のヴァイオリン合奏が行われ、一部の最後は28人からなる合唱隊が清らかな歌声をメモリアルホールに響かせた。午後からの第二部は、最初に2010年度からトワイライトスクール活動の発展型として始まったジュニア・オーケストラの演奏が行われた。この日のオーケストラは25人編成。本校児童や卒業した中学生、講師陣も参加、息を合わせたダイナミックで繊細な音色を奏でた。続いてフルート8人、ピアノ15人、ヴァイオリン2人の個人演奏が次々と行われ、最後のコーナーでは7人によるフルート合奏、3人兄弟のピアノトリオ、卒業生と6年生のヴァイオリンデュオが演奏された。トワイライトスクールでは、ショパン国際コンクールIN ASIAアジア大会銀賞・銅賞、日本クラッシック音楽コンクール低学年の部の2位、県文化祭音楽祭本大会、全国NHK音楽コンクールなど様々な大会に出場するなど、高レベルの評価を受ける子どもたちを指導してきた。今回の発表会は1年生から卒業した中学生まで、延べ約130人もの子どもたちが、一生懸命に練習してきた成果を会場の保護者や家族、山学小の先生たちの前で堂々と披露した。

渡邊平太トワイライトスクール主任は「発表会は意欲を引き出し、さらに上を目指すきっかけを作る場」と話す。バッハ作曲『ヴーレ』を弾いた齊藤美月さん(5年)は「1年生からヴァイオリン習っていて、毎回出ているのですけど、すごい緊張しました。今回は長い曲だったので『音程外さないかな、伴奏の先生に迷惑掛けないかな』と思っていましたが、先生のピアノが上手く合わせてくれたので、私もやり切れ、とても良かったです。点数でいえば80点。少し音程がずれたのと、途中で止まってしまったりしたので、そこが上手くいっていれば100点です」と笑顔で話した。同じく1年生からトワイライトスクールでピアノを習い、今回モシュコフスキー作曲『タランテラ』を弾いた池谷幸眞君(6年)は「最後の発表会だったので結構緊張しました。いつもよりも練習したのでうまく弾くことができました。点数は98点位、満足しています」と緊張から解放され、ほっとした表情で話した。

出番前の楽屋裏を覗くと、多くの子どもたちが緊張で表情を強張らせていた。多くの人の前で演奏する恐怖感は並々ならぬものがあり、極度に緊張していた。それに立ち向かい克服し、演奏を終え楽屋に戻ってきた顔には安堵感とやり切った満足感が交差し何とも微笑ましい表情をしていた。このプレッシャーに打ち勝つために行ってきた、普段よりたくさんの練習をした『自主性』、どのように音楽を聞かせるかという『創造性』、講師からレッスンを受け、多く人の前で演奏し聞いてもらうという『社会性』。これらを育成するトワイライトスクールの目的こそ山梨学院小が掲げる「生きる力」に他ならない。

文(K.F) カメラ(藤原稔) 2016.2.28