山梨学院高校卒業式
~卒業生397人が晴れやかに学び舎から旅立つ~
~今年度も多くの外部団体から部活動・個人表彰~
山梨学院大学附属高校で3月1日、平成27年度「第58回卒業証書授与式」が行われた。今年度の卒業生は普通科361人、英語科36人の合計397人。午前10時に始まった卒業式は初めに、担任の教師が一人ひとりの名前を読み上げ、普通科と英語科の総代2人が卒業証書を受け取った。皆勤賞・精勤賞で通った生徒68人一人ひとりが紹介され、県高体連・県高野連・県吹奏楽連盟など48団体からの外部団体表彰が行われ、山梨県私立中高連協会賞を受賞した望月佑太朗君が代表して賞状を受け取った。今年度も山梨学院高校の部活動は目覚しく、ホッケー部インターハイ3位、駅伝部女子・島田美穂さんが国体少年の部で優勝、空手道部、テニス男女インターハイ出場、スケート部国体冬季大会入賞、文化部では将棋で高文祭出場、吹奏楽部山梨県大会6年連続金賞、山梨県芸術文化祭合唱部門の優秀賞など輝かしい成績を残した。式を終えた卒業生は、各クラスで最後のクラス会を行い。前庭で待っていた部活の後輩らとそれぞれの形で別れを惜しみ、青春時代の3年間を過ごした学び舎から、数多くの思い出を胸に晴れやかに旅立って行った。
「不老園」の梅の香りが春の気配を感じさせる3月1日。卒業式は午前10時、在校生徒・保護者の拍手に迎えられ、卒業する397人の3年生が体育館に入場した。最初に各クラスの担任教師が、卒業生一人ひとりの名前を読み上げ、普通科総代の山崎未来さんと英語科総代・三浦佑美香さんの2人が壇上に上がり、卒業生を代表して卒業証書を受け取った。皆勤賞33人・精勤賞35人が一人ひとり紹介され、席を埋め尽くした保護者席から大きな拍手が贈られた。続いて県高校野球連盟・県高体連・県高校文化連盟・県吹奏楽連盟・県合唱連盟・県高校応援連盟など48外部団体から表彰を受けた部活・個人を代表して望月佑太朗前生徒会長が表彰状を受け取った。また、平成27年度のスチューデント・オブ・ザ・イヤー賞として個人では全国高校陸上競技選抜大会三段跳び3連覇の剱持クリアさんとサッカーJ2松本山雅FC入団の前田大然君、読書感想文全国コンクール毎日新聞社賞中村恵さん、平成26年度スチューデント・オブ・ザ・イヤー賞として団体で男子ホッケー部インターハイ3位、個人では全国高校陸上競技選抜大会三段跳び2連覇の剱持クリアさん、山梨県総体春季大会ポスター・プログラム表紙図案最優秀賞の丸山博子さんの表彰が報告された。
式辞の挨拶に立った山内紀幸校長はロックバンド・ウルフルズの曲『ええねん』の一部を会場に流し、ドイツの哲学者ニーチェの思想と結び付け、「私が伝えたいメッセージは『それでええねん』に集約されます。関西弁の『それでええねん』は、醒めた冷たい言葉ではありません。『それでええねん』は哲学的に言えば皆さんの行動を全肯定する。皆さんの存在を祝うとても深い温かい言葉です。……ニーチェの言うように自己の存在を全肯定してください。『それでええねん』で自分を好きになってください。それで壁に押しつぶされそうな周りの人たちにも『それでええねん』と一言言ってあげてください。『それでええねん』はあなたたち、周りの人生を幸福にします。」と贈る言葉とした。在校生を代表して塩谷智子生徒会長は今年度の芙蓉祭での楽しい思い出と共に「先輩たちは学校行事のみならず、部活動でもリードしてくれ、いつも私たちを引っ張ってくれました。そのような先輩たちからは最後まで諦めずに全力でやり通すことの大切さを学びました。そうする人たちを力いっぱい応援する先輩たちに心を打たれました」と贈る言葉を述べた。卒業生を代表して望月佑太朗前生徒会長は「私たちの高校生活が終わりに近づく今、数多くの仲間たちと共に経験した思い出の一つひとつが鮮明に蘇ってきます。1、2年生の皆さん。私たち3年生に今まで付いてきてくれて本当にありがとうございました。これからは皆さんがこの山梨学院という看板を背負っていく番です。いつでも大切な仲間が側にいることを忘れずに、お互い支え合い、高め合い、より良い学校をつくり、悔いのない時間を過ごしてください。これからの山梨学院は任せました」と別れの言葉を述べた。卒業生は、高校生活最後の山梨学院校歌をしっかり心に留め、野球部OBのシンガーソングライターの伸太郎さんの曲「卒業~それぞれの旅立ち~」が流れる中、在校生・保護者が贈る励ましの拍手に贈られながら、新たな光溢れる希望の道へ歩き出した。
最後のクラス会を終え、普通科総代を務めた山梨大学医学部に進学する山崎未来さんは「3年間仲間と共に勉強したり学園祭に挑んだり、皆で一致団結して色々な取り組みはとても有意義な時間でした。先生がとても親身になってくれ友だちも仲間思いの人が多く、優しく一生懸命な人ばかりで、この学校で良かった」と3年間の思いを語った。英語科の総代を務めた三浦佑美香さんは女子駅伝部で主力の一人として活躍し、立命館大学経済学部に進学する。「3年間はあっという間でした。でもやっと卒業できたという感じで嬉しいです。陸上生活は苦しかったですが日本一の大学に行くわけですので今まで以上に気を引き締めやっていきます。思い出は先生(萩倉監督)に怒られたことです。でも先生がいなかったら今の自分はないと思うので先生には感謝の気持ちでいっぱいです」とうっすら涙を浮かべ話した。
朝からの冷たい風も収まり暖かく晴れ渡った空の下、前庭へ集まった卒業生たちは、あちらこちらで恩師やクラスメイトなどと記念写真を撮りあい、部活の後輩たちがさまざまな形で先輩たちを送り出す光景が見られ、3年間共に歩んだ仲間といつまでもいつまでも別れを惜しんでいた。
これから先、君は今まで以上にいろんな事を体験するだろう。辛い日、悲しい日、思わぬことで胸を痛める日もあるだろう…だけどね。それでも君は笑っていなさい。それでも輝いていなさい。『出典:心に響く贈る言葉』
文(K.F) カメラ(平川大雪)2016.3.1