関甲新学生野球春季リーグ戦開幕(第1節第1戦)
~チャンスをものにできず、もったいない黒星~
~梅原投手好投するも打線の援護なし~
平成28年度関甲新学生野球春季リーグ戦1部が4月2日、栃木県・宇都宮清原球場で開幕した。第1節第1戦で昨年秋季リーグに1部に昇格した新潟医療福祉大学と対戦した。山梨学院大は昨年、春・秋季リーグとも3位に終わり、平成26年度春季リーグ以来の優勝の二文字を字引き寄せるべく第1戦に臨んだ。対戦相手の新潟医療福祉大は、秋季リーグ1部6位最下位で入れ替え戦に勝利、1部に残留したチーム。創部4年目と若いチームだが好投手を擁し、めきめきと頭角を現してきた侮れない相手。試合は山梨学院先攻で始まった。1回表、2四球と右前安打で1死満塁のチャンスをつくったが後続2者連続三振で無得点。立ち上がり上々の先発梅原隆斗投手は、3回8・9番の下位打線に四球と犠打で進塁を許し、1番の選手に右翼越えの2塁打を浴び1点を献上した。山梨学院は四球や犠打で堅実な攻めを見せ、チャンスはつくるものの1本の安打が出ず、無得点が続く。8回裏、3安打1失点と好投していた梅原から堀内友斗投手に繋ぐと試合の流れが変わり、左前安打と四球、左前適時打で2点目を奪われた。山梨学院は、最終回も反撃できずに開幕戦を0対2と完封負けを喫した。
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山梨学院の試合は第2試合。昨シーズンの春・秋の覇者・上武大学と関東学園大学の試合後の午後1時過ぎに始まった。宇都宮市の気温は13度。肌寒い花曇りの中行われた。昨日、山梨学院出身の日本ハムファイターズ3年目の高梨裕稔選手が山梨学院始まって以来、プロでの初の勝利を挙げた。その余勢を駆って山梨学院は開幕戦に臨んだ。先攻は山梨学院。チャンスは試合開始まもなくに訪れた。1番打者の金城 義(2年 山梨学院校)がいきなり四球を選び出塁。1死後3番・枝川大哉(2年 東海大甲府)が1・2塁間をきれいに破る安打で走者1・2塁、先取点が期待された。4番DHの備瀬稜也(3年 中部商業)が四球を選び1死満塁のチャンス、試合の主導権を握る展開かと思われた。しかし、後続の2選手が三振に倒れ、無得点に終わった。先発の梅原隆斗(3年 山梨学院高)は、1,2回上々の立ち上がり。3回表、山梨学院は死球と相手のエラー、四球と2死1・3塁のチャンスを三振で潰すと、その裏に梅原は8番先頭打者への四球から9番に犠打を決められ続く1番に右翼越え2塁打を浴び失点、相手チームは少ないチャンスから先取点をものにした。その後、梅原は7回まで粘り強く我慢の投球を続け、自軍の反撃を待ったが及ばず、8回に2番手・堀内友斗(2年 笛吹高)にマウンドを託した。受け継いだ堀内は肩に力が入ったか、相手に攻め立てられ2本の安打と四球が絡み2点目を献上した。最終回は山梨学院はチャンスを作れず0対2で完封負けを喫し、リーグ開幕第1戦を落とした。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 合計 | |
山梨学院 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
新潟医療 福祉大学 |
0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | × | 2 |
山梨学院大
〔投手〕梅原(負け投手)投球回数7、打者26、打数21、投球数90、安打3、犠打2、四球3、三振5、失点1、自責点1
〔救援〕堀内 投球回数1、打者5、打数3、投球数19、安打2、犠打1、四球1、失点1、自責点1
〔捕手〕結城
試合後、伊藤彰監督は「先に点を取らなければいけません。チャンスは何回かありましたから。金城は4つ死四球を取り、彼があれだけ打席で気を吐いて1塁から2塁、3塁と点をうかがっていました。あれをホームに返えせないチームじゃ話にならないですね」と憤った。「明日はこのままではいけない、とにかく先制ですね。相手はいいピッチャーというのは分かっていますから。今日出せなかった一本を必ず出す。それしかないですね。高梨に負けないようにチームもやっていかねばいけませんね」と気を引き締めた。全打席出塁、ひとり気を吐いた金城義選手は「一番に思うのは返して欲しかったなと思うのと、後、自分にチャンスで回ってきて欲しかったです。ボールは良く見えていたので。今日投げた二人が軸になって明日も投げてくると思うので、より嫌なイメージを与えつつ、勝負どころでは前に打ちたいと思います」と明日に気持ちを切り替えた。
明日は、新潟医療福祉大学と宇都宮清原球場で午前10時から第1節第2戦が行われる。勝ち点を阻止するか、引き寄せるか山梨学院にとって、開幕戦はその後を占う上で大事な試合となる。
文(K.F) カメラ(平川大雪) 2016.4.2
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