春季関東高校野球山梨県大会
~山梨学院は初戦・2回戦を都留興譲館と対戦~
~宮内好投、打線の繋がりもありコールド勝利~
第68回春季関東高校野球山梨県大会は4月16日、山日YBS球場で2回戦3試合が行われた。山梨学院高はこの日の第3試合で都留興譲館高と対戦。山学の先発は宮内大河。宮内は1回表に興譲館打線につかまり、先制を許してしまう。一方の山学打線は、3回まで零行進が続いたものの、4回裏に4番・知見寺代司の中前安打、6番・小林勇望の左前2塁打、7番・青野岳史の左前2点適時打で逆転に成功。さらに5回裏には1死満塁の場面で5番・手島涼の三遊間を抜く2点適時打で4対1と興譲館を突き放す。先発・宮内は初回に失点を許したものの、2回から7回まで各回三者凡退とする好投で打線を援護。7回裏には、5番・手島の犠飛で5点目、6番・小林の1塁強襲の適時2塁打で6点目を 追加。さらに2死満塁の場面で、9番・上村虎太朗が右前へサヨナラ打を放ち、8対1(7回コールド)でゲームセット。山学は、宮内の好投や打線の繋がりで興譲館を退け、3回戦へと駒を進めた。
春季関東高校野球山梨県大会は、5月に群馬県で行われる関東大会の出場2枠を懸けて争われる。山学は、昨シーズン、春・夏・秋ともに県大会ベスト16と苦しいシーズンとなり、この冬は例年以上にトレーニングに励み、また、意識改革も行い、心技体を磨いてきた。2年前の2014年春には山学は、山梨第2代表で関東大会に出場し、学校初の関東制覇を果たしている。山学ナインは、更なる高みを目指して今シーズンの公式戦初戦を都留興譲館高と対戦した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 合計 | H | E | |
都留興譲館 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 1 |
山梨学院 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 4× | 8 | 11 | 0 |
【山学バッテリー】宮内-手島
2塁打:小林(勇)2(山学)
今季初の公式戦のマウンドに立ったのは、宮内大河(2年)。宮内は1回表の先頭打者に四球を与えると犠打や右前安打、右前適時打を放たれ、興譲館に先制を許してしまう。一方の山学打線は、3回まで零行進が続いたものの、4回裏に4番・知見寺代司(3年)が中前安打で出塁すると、6番・小林勇望(3年)の左前2塁打で1死二、三塁とし、続く7番・青野岳史(3年)の左前2点適時打で逆転に成功。さらに5回裏には先頭の1番・土田佳武(3年)が三遊間を抜ける当たりで出塁し、相手のエラーや四球で後続打者が続き、1死満塁の場面で5番・手島涼(3年)が三遊間を破る2点適時打で4対1と興譲館を突き放す。先発・宮内は初回に失点を許したものの、2回から7回まで各回三者凡退とする好投で打線を援護。7回裏、山学は先頭打者の2番・広瀬巧真(2年)が四球を選ぶと、3番・瀧澤虎太郎(3年)の右前安打、4番・知見寺の犠打、5番・手島の犠飛で5点目を追加。さらに6番・小林の1塁強襲の適時2塁打で6点目、7番・青野の四球、8番・代打の貴家健斗(3年)の内野安打で2死満塁とし、9番・上村虎太朗(3年)が右前へサヨナラ打を放ち、小林・青野が生還し8対1(7回コールド)でゲームセット。山学は、先発・宮内の好投や打線の繋がりで興譲館を退け、3回戦へと駒を進めた。
試合後、吉田洸二監督は「この冬は2年続けて同じ失敗をしないよう、打撃を強化してきて、引き付けて強く打つことをチーム全体で徹底してきました。前半は久々の公式戦だったので、結果につながりませんでしたが、途中修正を加えて、後半、反対方向へのヒットなどが出るようになりました」と試合を振り返り、次戦のAシード・甲府城西高戦に向け「去年の春、同じ3回戦で負けているので、挑戦者として胸を借りるつもりで頑張りたい」と述べた。瀧澤虎太朗主将は「秋に悔しい負け方をして、冬に基礎体力や打撃の強化、意識改革などに取り組みました。最初は戸惑いもありましたが、自分が先頭に立ってやらないと、チームがまとまらないと思ったので、積極的に取り組みました。きょうの試合では3回まで0点で、焦りはありましたが、チームでこれまでやってきたことを思い出して冷静に戦おうと試合中に修正を加えました」と語り、次戦について「去年城西に負けているので、きょうと同じように、いつも通りのことをやるだけです。これまで4大会ベスト16で負けているので、夏前にその壁を越えたいと思っています」と語った。
山学は次戦・3回戦を、昨秋ベスト4でAシードの甲府城西高と4月24日、山日YBS球場で午前9時から対戦する。
文(Y.Y)、カメラ(藤原 稔)2016.4.16