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春季関東高等学校野球山梨県大会 準決勝
~山学、先制するも東海大甲府の一発に泣く~
~9回意地を見せる2得点、夏に繋げる~

第68回春季関東高校野球山梨県大会は5月3日、山日YBS球場で準決勝2試合が行われた。関東大会2枠を目指す熱戦が繰り広げられた。山梨学院は、第1試合に準々決勝は、昨年夏・今春の選抜と連続で甲子園の土を踏んだ強豪東海大付属甲府高と対戦した。先攻は山梨学院。東海大甲府の先発は、140キロ台の球速を持つ右の本格派菊池大輝投手。4回表、山梨学院は、先頭の2番・宮下塁(3年)が左前打、3番・瀧澤虎太朗主将(3年)が右前打で続き、無死2塁・1塁とすると4番・知見寺代司(3年)と5番・手島涼(3年)が犠打、犠飛で手堅く先取点を挙げた。山梨学院の先発は、準々決勝で勝利投手になった宮内大河(2年)が2試合連続で先発に起用された。宮内は、3回まで緩急を使い零点に抑える上々の立ち上がり、1点を先取した4回裏、先頭打者を打ち取った次打者に3塁手が失策。続く打者にストレートの四球を与え、1死2塁・1塁に。続く7番打者に三遊間を破られ、1死満塁のピンチ。続く打者は8番・菊池投手。宮内が投げた初球、菊池はバットを振り抜くと打球は左中間スタンドに入る満塁本塁打。逆転を許した。山梨学院は、5回から栗尾勇摩投手(2年)が宮内を救援。7回裏、3本の安打と盗塁を絡められ2点を失い1対6と差を広げられる。9回表、後がなくなった山梨学院は1死後四死球で2塁・1塁と食い下がり、6番・青野岳史(3年)の代打五十嵐寛人(2年)は、左中間2塁打を放ち2人が生還、3対6と差を縮める。しかし、反撃はここまで。3対6で東海大甲府の前に関東大会への出場は絶たれた。

山梨学院は、ようやく復調の兆しを見せ、ベスト4に駆け上がってきた。準決勝で対戦するのは、昨年夏と今春の選抜と連続して甲子園の土を踏んだ東海大甲府。菊池大輝と松葉行人、右腕投手の2枚看板がチームを牽引する。山梨学院打線が東海大甲府の両投手をいかに攻略するかが注目された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先攻は山梨学院。東海大甲府の先発は、140キロ台の球速を持つ右の本格派菊池大輝投手。4回表、山梨学院は、先頭の2番・宮下塁(3年)が粘って7球目を左前打すると、3番・瀧澤虎太朗主将(3年)が右前打で続き、無死2塁・1塁とすると4番・知見寺代司(3年)がきっちり犠打で走者を進めた。続く5番・手島涼(3年)は、中堅に犠飛を上げ、手堅く先取点を挙げた。山梨学院の先発は、準々決勝で勝利投手になった宮内大河(2年)が2試合連続で先発に起用された。宮内は、3回まで緩急を使い零点に抑える上々の立ち上がり、1点を先取した4回裏、先頭打者を打ち取った次打者に3塁手が失策。動揺したのか続く打者にストレートの四球を与え、1死2塁・1塁に。山梨学院内野手がマウンドに集まり、間合いを取り宮内を落ち着かせるが、続く7番打者に三遊間を破られ、1死満塁のピンチ。続く打者は8番・菊池投手。宮内が投げた初球、高めに浮いた球を菊池はバットを振り抜くと打球は高く舞い上がり左中間スタンドに突き刺さる満塁本塁打で逆転した。山梨学院は、5回から栗尾勇摩投手(2年)が宮内を救援。7回裏、3本の安打と盗塁を絡められ2点を失い1対6と差を広げられる。9回表、後がなくなった山梨学院は1死後四死球で2塁・1塁とすると、6番青野岳史(3年)の代打五十嵐寛人(2年)は、最後まで諦めない意地を見せる左中間2塁打を放ち2人が生還、3対6と差を縮める。2死後、代打小林侃汰(2年)が三遊間を破る安打で3塁・1塁と追加点のチャンス。しかし、反撃はここまで。最後の打者9番・広瀬巧真(2年)は3塁ゴロに倒れ試合終了。3対6で東海大甲府の前に関東大会への出場は絶たれた。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
山梨学院高 0 0 0 1 0 0 0 0 2 3
東海大甲府 0 0 0 4 0 0 2 0 × 6

【山梨学院バッテリー】宮内大河→栗尾勇摩(以上2年)―島涼(3年)
〔投手〕宮内(負け投手):投球回数4、投球数66、安打5、四死球1、三振1、失点4、自責点3
 栗尾:投球回数4、投球数52、安打3、四死球3、三振2、失点2、自責点2 
〔打撃〕安打8(2塁打・五十嵐寛人)
〔交代〕宮内→(PH)堀内翔太(3年)→栗尾→(PH)小林侃汰(3年)
    小林勇→(PH)椙浦光(3年 右翼) 青野→五十嵐寛人(2年)

試合後、吉田洸二監督は「あの一発は惜しかったですね。あそこが全てです。エラー、四球が失点に重なる教科書みたいな形ですね。こういうところを改善するというのでしょうか。野手が足を引っ張って投手が踏ん張れないというところを。どちらかが成長すれば差が縮まるのではないかと思います」と悔やんだ。満塁本塁打を浴びた宮内大河投手は「3回まではしっかり緩急が付けられて良かったですけど、味方のエラーと自分の四球もあって、そこからリズムを崩し、ストライクばかり取りに行こうと意識してしまったボールを打たれてしまった。本塁打はスライダーです。真ん中高め。あまり警戒をしていなかった。4番の松岡さんとか結構低めに行って良かったのですが、下位打線に注意がいかなかった。ここぞというときの真っ直ぐが、浮いてしまった。そこをしっかり次の試合から低めに集めたい。」と打たれた4回を振り返った。瀧澤虎太朗主将は「強いチームはミスを許してくれないというのを身に染みて感じました。冬からやってきた練習が少しは実っているのかなと思います。これを機に東海とも出来たので、夏に照準を合わせて、あと3ヶ月しっかりやってきます」と前を向いた。

4季連続ベスト16度止まりだった壁を打破できた要因には、冬の厳しい練習に耐えることによって、技術的にも精神的にも大きく成長したことがあった。ようやくたどり着いたベスト4。2014年以来の関東大会出場は逸したが、今日の最終回の粘りに夏の大会への足掛かりが見えた。

準決勝のもう1試合、都留高対日本航空高は、日本航空が勝利。決勝戦は、明日5月4日午前10時より山日YBS球場で東海大甲府と日本航空が対戦する。

文(K.F) カメラ(今村佳正) 2016.5.3