山梨学院パブリシティセンター

HOME

山梨学院パブリシティセンターニュースファイルイメージ画像

関東大学女子バスケットボール選手権記念大会
~“常勝常笑軍団”2戦目で敗退。涙する~
~強豪松蔭大に跳ね返される課題の残るゲーム~

平成28年度「第50回関東大学女子バスケットボール選手権記念大会」は50年目の節目の大会を迎えた。5月8日シードで迎えた山梨学院大学バスケットボール部女子は、トーナメント3回戦から登場。神奈川大学湘南ひらつか校舎体育館で大東文化大学と対戦した。昨年ベスト16で終わった選手権大会に高木佑佳選手(4年)、米長志織(4年)らを中心に今大会も新しくなった布陣でベスト4以上の成績を狙う。大東文化大との一戦は88対63と順当に勝ち、この日10日の2戦目はベスト8を目指して、神奈川の強豪松蔭大と対戦した。試合は前半第1Q・第2Qはポイントゲッターの高木佑佳の奮闘で22対26、僅かな差で折り返す。後半第3Q、ターンオーバーやリバウンドを支配されるなどディフェンスのミスが重なり、さらに3P(スリーポイント)シュートを立て続けに決められ35対56と苦戦を強いられた。第4Q、高木と岩本莉菜(3年)の2人で17点を上げる最後の踏ん張りもむなしく54対73で敗退。今大会もベスト16に止まり、“常勝常笑軍団”は涙した。

山梨学院大バスケットボール部女子は、一昨年2部チームでありながら、初めての関東大学女子バスケットボール選手権王者に輝き強豪の称号を手に入れた。しかし、昨年は残念ながらベスト16に終わった。リーグ戦2部は2位となり、1部昇格の入れ替え戦に2年連続3度目の挑戦権を得たが、ここでも1部の厚い壁に阻まれ悔し涙を流した。その雪辱を胸に今年こそは選手権でベスト4以上、秋のリーグ戦で1部リーグ昇格を目標に練習を積み上げてきた。山梨学院大の新しいチームは5月8日、2部に昇格してきた大東文化大との対戦で今年度のスタートを切った。試合はシード校の山梨学院が88対63でしっかり勝ち切り、次の試合に臨んだ。

5月10日、ベスト8を決める対戦相手は現在2部に降格したが、長く1部常連校として君臨してきた松蔭大学。侮れない相手に対戦を挑んだ。スターティングメンバーは、ゲームキャプテンの5番・F高木佑佳(4年 福岡・東筑紫学園高)、7番・G徳原ちひろ(3年 愛知・清林高)、8番・G岩本莉菜(3年 福井・足羽高)、11番・G米長志織(4年 愛知・桜花学園高)、15番・C後藤沙奈(2年 山形・山形商高)の5人。これに、12番・G山本由真(1年 千葉・昭和学院高)、17番・F丸由梨乃(1年 千葉経済大付高)、6番・C奥野そよ香(4年 香川・英明高)、9番・F三上夏侑(3年 神奈川・金沢総合高)10番・F坂本コーコ麻世(3年 神奈川・旭高)、14番・G大里悠碧(4年 栃木・宇都宮文星女子高)らが随時途中交代出場した。第1Q、開始早々高木のポストプレーやフリースローで5点を先攻するも松蔭大に徐々にドライブやジャンプシュートを決められ12対14と追う展開に。第2Qは、高木や後藤のポストプレーで得点するも相手も僅かだが得点を先行する。山梨学院は点を詰められず22対26で前半を終了。後半第3Qに入り、早く追いつきたい山梨学院だが、ターンオーバーや、前半は取れていたリバウンドを相手に奪われるなどディフェンスが乱れ、主導権が握れない。松蔭大はリズムのいい3P(スリーポイント)を軽々と放ち、第3Qだけで5本をリングに沈めた。30点を許し35対56まで差を広げられた。第4Q、後がなくなった山梨学院は、高木、岩本がドライブで持ち込む積極的な攻撃で最後の踏ん張りを見せ、初めてこのクオーターを19対17と奪うが、時すでに遅し54対73と大差を付けられ敗退した。今大会もベスト16で終わり秋のリーグ戦に課題を残した。

◆≪松蔭大学戦(5/10) さいたま市記念総合体育館≫

第50回関東大学女子バスケットボール選手権記念大会 
《山梨学院大学VS松蔭大学》
● 山梨学院大 54 1Q 12-14
2Q 10-12
3Q 13-30
4Q 19-17
73 松蔭大 ○

試合後、林五十美コーチは「後半の出だしが悪かったです。相手のプレッシャーが来ると分かっていて、そこを逃げないでリングに向かおうと話していたいたんですが、気持ちの面でも負けていたなと思います。ディフェンスを40分間頑張って継続できる精神面や脚力、体力、そこを修正しないと絶対リーグは戦えない」と課題を挙げた。ゲームキャプテンを務めた高木佑佳選手は「自分たち一人ひとりがやるべきことの意識が徹底していなかった。練習でしっかりアジャスト(調整)できていたところなのに、ボックスアウトを徹底すること、最後までディフェンスを付くとか、ルーズボールを最後まで追うことなど、誰にでも出来ることで一人ひとりの意識が低かった。相手のプレッシャーに対して少し逃げ腰になっていたことがミスに繋がった」と敗因を語った。2年連続入れ替え戦を逸したことについて、「4年で2回も苦しい辛い経験をしてきたので、今年こそは絶対1部に上がりたいと思いますし、今までの辛いことが今年の1部昇格のためだったと思えるように最後のリーグ戦に向けて頑張って行きたいと思います」と気持ちを切り替えた。

文(K.F)カメラ(平川大雪)2015.5.10