山梨県高校総体 いよいよ開幕
~女子総合優勝旗返還、五味詩穂選手爽やか宣誓~
~テニス女子4連覇、陸上長谷川孝太断トツ優勝~
高校スポーツ最大の祭典「第68回山梨県高等学校総合体育大会春季大会」が開幕した。5月11日から13日までの3日間、小瀬スポーツ公園を主会場に7400人の高校生アスリートが若き熱き戦いを繰り広げる。雨天のため体育館に変更された開会式で、昨年の男子優勝校日本航空高と女子優勝校山梨学院高から優勝旗が返還され、選手代表の女子テニス部五味詩穂選手が壮行会の時よりさらに素晴らしい、爽やかな選手宣誓を行い大会の幕が開いた。初日の山梨学院高は、テニス部女子が団体戦4連覇を達成、男子が準優勝を獲得。陸上競技では3000m障害の長谷川孝太が断トツの強さで優勝した他、多数の選手が南関東大会出場を決めた。また、水泳では各種目で優勝が続出、空手も健闘、上々の発進をした。
≪開会式≫
雨天のため開会式は体育館に変更されて行われた。最初に先導役の山梨学院高チアリーダー部が華麗な舞いで開会式を盛り上げ、43校の選手が一斉に入場した。前年度女子総合優勝旗を塩谷智子生徒会長が返還。選手宣誓の大役を務めたテニス部の五味詩穂選手は「熊本県や大分県で被災されている方々への励ましとなるよう、正々堂々競技することを誓います」と素晴らしかった9日の学校壮行会の時よりさらに素晴らしい、大合格点の選手宣誓を行った。
≪テニス≫
テニス競技初日は団体戦、シングルス1(S1)、シングルス2(S2)、ダブルス1組で競われる学校対抗戦。最初に男子が駿台甲府高と決勝を戦い、S1手塚草太(3年)、S2野沢武弘(2年)、D小松聖大(3年)・丹沢伊吹(3年)で挑んだが敗れ、準優勝となった。しかし、女子は2強対決といわれた甲府南高との決勝戦を、S1猪俣莉々花(2年)、S2狐塚理子(1年)、D伊藤奈波(2年)・清水瑶(1年)で戦い、見事に優勝を獲得、大会4連覇を達成した。猪俣莉々花選手は「4年連続で嬉しいです。関東高校はインターハイのシード権が懸かっているので、チーム一丸となって頑張りたい」と語った。
≪陸上競技≫
陸上競技は7日に一足早く始まり、この日は大会2日目、男子3000m障害で長谷川孝太(3年)が他を全く寄せ付けない一人旅で独走優勝した。長谷川孝太選手は「去年の南関東ではあと一人で逃しているので、今年は絶対インターハイに行けるよう頑張りたい」と全国を目指す。鈴木優允(1年)4位、田中丈流(3年)5位となり、3000m障害は3人とも南関東進出を決めた。女子400mハードルの板楠千尋(2年)が2位の表彰台に上がった。板楠千尋選手は「小学生の時に熊本市から山梨に来ました、とても気になりますが、自分は走って励ましたい」と語った。この他、初日の女子400mで準優勝した小林茉優(3年)が100mも早く4位に入った。男子砲丸投げは秋山甲斐(3年)4位、前田匡蔵(2年)7位となった。
この他の競技では、初日は個人戦の空手で、女子個人形で富田飛鳥2位・羽田みなみ3位(写真左から)と大健闘、ともに関東大会出場権を獲得した。水泳競技は優勝者が続出した。男子は200m個人メドレー石川悠大(2年)、100m自由形井上滋瑛(3年)、4×100mリレー。女子は400m自由形久保田瑠菜(1年)、100m背泳ぎ伊藤理乃(1年)、100m背泳ぎ深澤成美(2年)、4×100mメドレーリレーでそれぞれ1位を獲得した。サッカーは3-0で笛吹高を下し13日の決勝に進出。ホームアンドアウェーで戦うホッケーは白根高に6-0で先勝。ソフトボールは雨天順延となった。
文(M.I)カメラ(藤原稔、M.Ⅰ)2016.5.11