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平成28年度東日本学生レスリングリーグ戦 開幕
~初日予選リーグ3戦全勝、明日から決勝リーグ~
~山学大創立70周年に花を添える4連覇に挑む~

学生レスリング界最高峰の団体対抗戦「平成28年度東京都知事杯東日本学生レスリングリーグ戦」が5月11日、東京・駒沢体育館で開幕した。13日までの3日間、57㎏級・61㎏級・65㎏級・70㎏級・74㎏級・86㎏級・125㎏級の7階級で各校の代表が名誉と誇りをかけ勝敗を競う。1部16校がA~Dの4グループに分かれ、予選リーグと決勝リーグを戦う2段階方式で行われる。各グループの1位の4校が決勝リーグで対戦し1位~4位を決め、2位グループは同様の方法で5位~8位を決めるなど、16校の順位が明確に分かるようになった。昨年、3連覇を達成した山梨学院大は、創立70周年に花を添える4連覇を目指し大会初日に臨んだ。予選リーグ1戦目は国際武道大と対戦7-0で完勝。2戦目は東洋大に7-0。3戦目明治大7-0と危なげなく圧勝し3戦全勝した。明日、明後日の決勝リーグに挑む。各グループの1位は山梨学院大、早稲田大、日大、日体大の4校。強豪校が顔を揃えた。

昨年3連覇した山梨学院大は、卒業した高橋侑希前主将が抜けたが、前大会の決勝に出場した主力が多く残り、大きな戦力ダウンもなく今年も優勝校の最有力候補に挙げられる。しかし近年、各大学の力が拮抗しており、巻き返しを狙う伝統校の存在も不気味で接戦も予想され油断は許されない。順調な仕上がりをみせる出場メンバーは緊張感を持って初日のマットに上った。

各大学が名誉と誇りを掛けて戦う団体対抗戦。各校の絶え間のない歓声で、会場内の応援ボルテージは初日から最高潮。予選リーグ1戦目、山梨学院大は相手を難なく退ける。対戦相手の国際武道大は昨年2部で優勝し、今年から1部に昇格した。57㎏級の坂本京太(2年 高岡向稜高)は相手を僅か20秒でテクニカルフォール勝ちし、先陣を切りチームの緊張感を和らげる。61㎏級増山郁人(3年 館林高)も第1ピリオドにフォール勝ちで続き、65㎏級主将の初見智徳(4年 関宿高)は相手の腕を押さえ込み、すぐに後ろを取る上手い攻撃でポイントを重ね第1ピリオド中盤にテクニカルフォール勝ちを収め、続く70㎏級吉田(2年 足羽高)はテクニカフォール、74㎏級佐藤拳(1年 磯子工高)は判定、86㎏級・石澤誠悠(2年 霞ヶ浦高)は不戦勝、125㎏級富栄雅秀(1年 霞ヶ浦高)がフォールで勝利し7-0で順当に第1戦、国武大を退けた。

◆予選リーグ1戦目 《山梨学院大VS国際武道大 7-0で勝利》
フォール2、不戦勝1、テクニカルフォール3、優勢1
  57㎏ 61㎏ 65㎏ 70㎏ 74㎏ 86㎏ 125㎏
山学大 坂本 増山 初見 吉田 佐藤 石澤 富栄
  不戦勝
国武大 上野 関口 榊原 辻部 相澤   工藤

 

2戦目は東洋大との対戦。57㎏級には卒業した前主将高橋侑希(ALSOK)の後を継ぐと期待される小柳和也(3年 韮崎工高)が登場。序盤互いに様子を窺うが1分が過ぎた時、相手が足にタックルに来たときカウンターで後ろを取り2ポイント先取する。その後はじっくりと攻めポイントを重ね10-0のテクニカルフォール勝ち。試合の流れを引き寄せた。61㎏級松宮大樹(3年 霞ヶ浦高)は第1ピリオドで4-0とリードを奪うと、第2ピリオド、チャンスを見逃さず6ポイントを奪いテクニカルフォール勝ちした。65㎏級初見智徳(3年 関宿高)は堅実にポイントを重ねる戦いでテクニカルフォール勝ち、主将の役目をきっちり果たした。70㎏級は65㎏級から階級を上げ藤波勇飛(2年 いなべ総合高)が出場。5月8日にトルコで行われたオリンピック世界予選最終戦から帰国したばかりで、試合前に「時差ボケが直っていない」と、さすがに本来の動きではないが、随所に藤波らしい切れでテクニカルフォールを決めた。74㎏級木下貴輪(3年 鹿屋中央高)も階級を上げての出場。昨年学生2冠に輝いた自信から安定した戦いぶりでフォール勝ち。86㎏級牛水瑞貴(2年 鹿屋中央高)は前半リードするも互いに決め手がなく後半に入り相手が疲れたところをすかさずポイントを奪い、テクニカルフォール勝ちした。125㎏級ボルチン・オレッグ(4年 カザフスタン・アスタナ高)はスピードと力のバランスを申し分なく発揮し、相手に何もさせない一方的な戦いでテクニカルフォール勝ち、山梨学院は7-0で危なげなく2戦目も奪取した。

◆予選リーグ2戦目 《山梨学院大VS東洋大 7-0で勝利》
フォール1、テクニカルフォール6
  57㎏ 61㎏ 65㎏ 70㎏ 74㎏ 86㎏ 125㎏
山学大 小柳 松宮 初見 藤波 木下 牛水 オレッグ
 
東洋大 井上 宮内 野島 南條 川畑 伊藤 山口


3戦目の対戦相手は明治大。メンバーは、57㎏級坂本京太は1戦目同様、早い仕掛けで40秒で勝利すると、61㎏級の松宮大樹も、序盤でテクニカルフォールと簡単に相手をねじ伏せた。65㎏級は、一つ階級を上げて乙黒圭祐(2年 東京・帝京高)が本日初めて登場。終始有利に試合を進め、速いタックルでポイントを奪い、ここでもテクニカルフォール勝ちを収めた。70㎏級は2戦目に続き藤波勇飛が実力を見せ付けた。序盤4ポイントを先行された直後、果敢に攻め続け一気に15ポイントを奪い圧倒的な強さでテクニカルフォール勝ちをした。74㎏級・木下貴輪も低い姿勢から繰り出すタックルで相手を寄せ付けず簡単に退けた。86㎏級・本村匠(4年 沖縄・浦添高)は前半苦労するも、第2ピリオドで持ち前の粘りを見せ、相手を退けた。本日最後に真打登場したのは125㎏級・ボルチン・オレッグ。相手の攻撃をカウンターで交わすなど技術的な上手さで相手を一蹴した。この日の関門と位置づけられていた明治大戦だったが、終わってみればテクニカルフォール6、優勢1の7-0で完勝、3戦全勝で明日の決勝リーグに駒を進め4連覇に近づいた。

◆予選リーグ3戦目 《山梨学院大VS明治大 7-0で勝利》
テクニカルフォール6、優勢1、
  57㎏ 61㎏ 65㎏ 70㎏ 74㎏ 86㎏ 125㎏
山学大 坂本 宮内 乙黒 藤波 木下 本村 オレッグ
 
明治大 金子 中村 石井 寺田 奥田 永井 二ノ宮


大会1日目の結果、各グループの予選リーグ1位校はAグループ山梨学院大、Bグループ早稲田大、Cグループ日大、Dグループ日体大となった。大会2日目の12日は、山梨学院大はDグループの日体大、Cグループの日大と対戦、これからが正念場だ。

文(K.F) カメラ(平川大雪) 2016.5.11