県高校総体 最終日
~女子輝く2年連続総合優勝、男子堂々準優勝~
~テニス狐塚理子1年生でSとDの両方を制す~
山梨県高校総体は5月13日、最終日の熱戦が繰り広げられた。山梨学院高はサッカー決勝、ホッケー決勝、テニス個人戦、ソフトボールの4競技に挑んだ。このうち、初日のテニス団体戦でチームの優勝に貢献した1年の狐塚理子がシングルスで優勝するとともに、2年の猪俣莉々花と組んだダブルスでも優勝、1年生がシングルスとダブルスの両方の県高校チャンピオンとなる快挙を達成した。ホッケーは優勝を獲得、サッカーとソフトボールは惜敗したが、3日間の戦いを合計した学校対抗最終成績は、女子が2年連続9回目の総合優勝、男子は日本航空高に次ぐ準優勝を獲得した。小瀬・山梨中銀スタジアムで行なわれた閉会式で、初日に女子総合優勝旗を返還した塩谷智子生徒会長の手に再び優勝旗が手渡された。
≪テニス個人戦≫
テニス競技は、最終日恒例のシングルス準決勝・決勝・順位決定戦とダブルス決勝が行われた。山梨学院勢は、シングルスの女子準決勝で猪俣莉々花(2年)と狐塚理子(1年)が山学同士で対戦し、狐塚が先輩の猪俣に勝利した。狐塚は決勝でも甲府南の中谷遥(3年)を大差で下した。小柄な1年生が初出場の県総体でいきなり県高校チャンピオンを獲得し、猪俣と組んだダブルスでも優勝を獲得した。狐塚理子選手は「周りより小柄だけど、後ろに下がらない自分のプレースタイルを貫いて、自分と同じように小柄な日本ランキング4位の加藤未唯選手を目標にして強くなって行きたい」と話す。ライバルでもありパートナーでもある狐塚理子・猪俣莉々花ペアは、「インターハイの出場権を得たので、ダブルスはベスト4を目標に頑張りたい」と笑顔で語った。
サッカー決勝は、ボールを圧倒的に支配しながらゴールを奪えず、前半36分に許した1本のミドルシュートが試合を決める結果になり、日本航空高に0-1で惜敗した。また、ソフトボールは甲斐清和高に6-7で逆転惜敗した。ホームアンドアウェーで戦ったホッケーは6-1で白根高に2連勝し優勝した。
≪閉会式≫
全ての競技が終了した午後3時から、山梨中銀スタジアムで閉会式が行われ、上位6位までの学校名と得点が発表された。最初に男子が発表され、日本航空高の45点に次ぐ、34,5点を獲得し、昨年の3位を上回る総合準優勝となった。続いて女子が発表され、山梨学院高は36点を獲得、2位の甲斐清和高と3位の甲府南高の21,75点(優勝数差)を大きく引き離す強さで2大会連続9回目の総合優勝に輝いた。表彰を受ける名誉は、先頭に立って応援役を務めた生徒会委員が受け取るのが山梨学院の伝統、男子の準優勝楯と表彰状を石井来龍副会長と清水大樹体育局長が受賞、女子の優勝旗と優勝カップは塩谷智子生徒会長と田中ともか副会長がプルシアンブルーのハチマキを凛々しく締めて受け取 った。塩谷智子生徒会長は「優勝旗や準優勝楯が戻って来たのは、選手たちが積み上げて来た成果を発揮したから、また新たに始まる先の試合に向けて頑張ってほしい」と校友にエールを贈った。山梨県内の43校から7400人の高校生アスリートが参加し、初日は雨、2日目は快晴、3日目は今年一番の暑さの中で繰り広げられた、青春の戦いに幕が下ろされた。
山梨県高校総体総合成績 | |||||
男子 | 学校名 | 得点 | 女子 | 学校名 | 得点 |
総合優勝 | 日本航空 | 45点 | 総合優勝 | 山梨学院 | 36点 |
準優勝 | 山梨学院 | 34,5点 | 準優勝 | 甲斐清和 | 21,75点 |
3位 | 甲府工 | 25点 | 3位 | 甲府商 | 21,75点 |
4位 | 日川 | 24点 | 4位 | 日本航空 | 19点 |
5位 | 駿台甲府 | 20点 | 5位 | 甲府南 | 19点 |
6位 | 市川 | 17点 | 6位 | 甲府一 | 13点 |
(同点は優勝・準優勝数で順位差)
文(M.Ⅰ)カメラ(藤原稔、M.Ⅰ)2016.5.13