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小学校「寄席」ワークショップ
~文化庁の文化芸術による子どもの育成事業~
~落語や寄席文字、扇子を使ったしぐさを体験~

山梨学院小学校は「寄席」のワークショップを5月11日、山梨学院メモリアルホールで実施した。このワークショップは、文化庁の「文化芸術による子供育成事業」として、子どもたちの発想力やコミュニケーション能力の育成、芸術鑑賞能力の向上などを目的に開催。当日は小学校1年生から4年生までの児童が参加し、落語芸術協会所属で真打の春風亭柏枝さんが進行役となり約1時間、寄席の世界を体験。ワークショップでは、落語「寿限無」の鑑賞や扇子を使ったしぐさに挑戦し、さらに、寄席のBGMである「下座音楽(寄席囃子)」について、実際に三味線と太鼓の生演奏を鑑賞。また、独特の筆文字の「寄席文字」についても実演が行われ、代表の児童が参加し、寄席文字の書き方について楽しみながら学習を行った。6月には児童が下座音楽や寄席文字などを担当する本公演が予定されており、落語や紙切り、大神楽曲芸などが上演される。
 
文化庁では、主催事業として「文化芸術による子供の育成事業」を音楽・演劇・伝統芸能などの文化芸術団体と協力し、全国の小・中学校で巡回公演事業などを行っている。この事業は、一流の文化芸術団体が、優れた舞台芸術を鑑賞する機会を提供することで、子どもたちの豊かな創造力・想像力や思考力、コミュニケーション能力などを養うとともに、将来の芸術家や観客層を育成し、芸術鑑賞能力の向上、優れた文化芸術の創造に資することを目的としている。山梨学院小学校では、昨年度、日本舞踊のワークショップや本公演を実施。本公演では、邦楽器の生演奏に合わせて、「さくらさくら」を児童全員で舞った。
 
今年度は、「寄席」のワークショップや本公演を企画し、5月11日には落語芸術協会所属で真打の春風亭柏枝さんが進行役や講師となり、落語や下座音楽、寄席文字など「寄席」について理解を深めるワークショップを実施した。当日は山学小の1年生から4年生が参加。落語「寿限無」を鑑賞し、実際の寄席や高座の様子などをビデオで学習し、寄席の世界や落語の面白さを認識。また、落語で良く表現される扇子を使用したそばを食べるしぐさについても柏枝さんの実演を交えながら、児童一人ひとりが扇子を手に体験。柏枝さんから、扇子を用いた様々な表現方法やそばの音を大きく鳴らす秘訣なども紹介され、児童らは日常生活では経験することのない日本の伝統芸能の一端に触れていた。さらに、寄席のBGMである下座音楽についても三味線や太鼓の実演を交えて解説が行われ、児童らは興味深く見入っていた。この他、寄席独特の筆文字である寄席文字についての実演も行われ、代表の児童も参加し、習字とは違う独特の筆遣いについて、楽しみながら学習を行った。
 
山学小では、この日のワークショップで学んだ知識や経験をもとに、児童が下座音楽や寄席文字などを担当する本公演を6月に予定しており、当日は、落語や紙切り、大神楽曲芸などが上演される。

文(Y.Y)、カメラ(藤原 稔)2016.5.18